このゲームの読者の評価
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良いタイトルが浮かばない、強いて言えば普通 75 - 投稿者:古参ゲーマー(男性/50代)
- 投稿日:2010/02/11
- 良い点
- ●レベルの高いスニーク行動が可能
プレイ前の予想としては、いわゆる殴り合いをメインにしたアクションゲームであろうと予想していたのですが、どちらかというと比較的気付かれずに倒すというスニーク性を重視した作りになっています(大勢に対して一挙に殴り倒す的な戦闘ももちろんあります)。
後ろから忍び寄る、グラップルガン(ワイヤー)を用いて、高所に上がり気付かれずに倒す、通気口を移動するなど多彩な行動が可能となっています。
私のお気に入りは、ガジェット(特殊道具)の1つでもある時限爆弾をセットし、同じくガジェットの1つの音を発するバットラング(ブーメラン)で敵をおびき寄せ、集まってきたところで起爆、まあそんなことも可能です。
●捜査モード
捜査モードというシステムがあり、そのモードにすることにより壁の後ろ側にいる敵や、抜け穴など通常の視覚では発見できないものが検知可能となります。
非常に便利であり、特に時間制限もなく、デメリットとしては通常のグラフィックから色相、明度などが若干暗めに変更される程度であるため、人によっては便利すぎると感じるかもしれません。
しかしこのモードにより、バットマンの世界描写や前項のステルス性が増していることもあり、個人的には非常に気に入りました。 - 悪い点
- ●視点および移動操作
バットマンが止まると、カメラ視点が右肩越し気味の視点となります。つまりは、バットマンが若干画面左側に位置します。画面真ん中に位置する通常の3人称視点と比べると、若干異なる部分です。
また、移動は左スティックで行う一般的なものですが、移動の際は通常の3人称視点ゲームと同様にキャラクター(バットマン)が画面真ん中に位置し進みます。そのため、立ち止まっている時には左寄りに位置するバットマンが、移動の際には真ん中に位置してくるため、若干妙な違和感を感じるかもしれません。
人により、全く違和感を感じない人もいるでしょうし、私のように中盤まで慣れるのに時間を要する人もいるかと思います。
また、左スティックで移動と述べましたが、この移動はいわゆる「歩き」です。テクテクとゆっくり歩いていきます。「走る」ためには×ボタンを押す必要があり、これはデモンズソウルなどと同様と記憶していますが、このような操作の場合困るのが、私の場合カメラ操作をする右スティックとの併用です。
アクションゲームにおいては、私は右スティックでカメラ操作をしながら、左スティックで移動操作を同時に行うことが多いのですが、右スティックと×ボタンの併用は指の位置からも難しく、ダッシュの際は右スティックは使わないことになります。
デモンズにおいては、通常の「歩き」も歩きというより小走りに走るという感じで、ほんとに急ぐ時に×ボタンでダッシュを使い、通常の移動は左スティックで十分であったため、ストレスを感じることはありませんでした。
しかしこのゲームの通常の「歩き」ですが、まさにテクテクといった擬音が相応しいゆっくりとした歩みのため、テンポよく進むために必然的にダッシュをしたいと思うのですが、そうすると右スティックが使えないというジレンマでストレスがたまります。
●価格
高すぎます。スクエアエニックスの輸入ゲームにおいて、その価格設定の根拠がどうも良く分りません。推測の域を出ませんが、利益幅は相当大きいのではないかと考えます。前回のCoD MW2の値段といい、今回のバットマンといい、仮にローカライズ費を考慮したとしても、\7980という価格はちょっとあり得ないように思えます。しかも子会社のEidosが海外での発売元であることを考えると、尚更首を傾げたくなります。
CoDにしても、バットマンにしてもUS$59.99が北米価格であると記憶していますが、円高にも関わらず、これが何故そこまで高くなってしまうのか、また他の輸入ゲームの相場と比べてもかなり高めの価格設定です。
スクエニの和田社長は「もっと面白い輸入ゲームを提供したい」というコメントを発していたと記憶していますが、であるならばもう少し良心的な価格をつけれないものでしょうか。
- 総評
- レビューを書くとき少し迷いました。それは良い点、悪い点という項目があるため、あえて前述の意見を書きましたが、本作は全てが平均以上で、悪い点にあげた操作部分についても、人によっては全く気にならないかもしれません。
しかし同時に良い点についても同様で、あえて挙げるのであればという前提で記載したに過ぎません。
本作のグラフィック、世界観の表現(私はバットマンの世界はほとんど知りませんが)、操作性、アクション内容などはすべて平均点以上の出来であると思われますが、どうもただそれだけで、純粋にアクションゲームとして熱中することは出来ませんでした。
アクションの主体は、□ボタンをメインに敵を殴り倒していきます。楽しみの一つにいかにテンポよくボタンを押し、華麗に敵を倒していくか、コンボをつなげるかなどがあるのですが、演出が不足しているため、刺激が無さ過ぎる印象を受けました。
爽快感も私は特に感じることはなく、例えるのであれば、往年のファイナルファイト的なあっさりとした簡単アクションゲームという感じです。
本作は、北米において高評価をマークしています。バットマンという北米では人気キャラのゲームであることもその理由かもしれません。
私自身は熱中できたとは言いがたいのですが、仮にもしこれがドラゴンボールや北斗の拳といった私が知ってるアニメで、同じクオリティのゲームであったならば、楽しいと感じていたかもしれないことを思うと、作品自体の質が高いのは確かと言えます。
またアクションにおけるコンボなどを楽しむことが出来るか否かも評価の分かれ目になるかもしれません。
- プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 4 2 4 -
原作もの、という色めがね 90 - 投稿者:アンイスコール(男性/40代)
- 投稿日:2010/01/18
- 良い点
- バットマン。
そう聞いたときにコアな映画ファンは亡きヒースレジャーを、原作ファンはコミックの名シーンを思い出すだろう。しかし、ゲームファンは何を思い出すのか。
これはバットマンに限ったことではないが、原作がある、いわゆる原作ものの場合、往々にしてゲーム業界では駄作が多い。
原作者の理不尽な要求や、ゲームプランとしての無理さ、原作シーンにこだわるあまり破綻したシステムは数知れず、シナリオに至っては原作をなぞるだけで、ミニゲームやただ操作しているだけというプレイヤーの欲求を置き忘れた形のものが多い。
ある意味で、この作品は「原作ものの」への明確な回答に生りうる良作である。
バットマンとは、無敵のヒーローであり、さまざまなガジェットを使い小悪党を叩きのめし、巨悪と拳と頭脳で勝負するかっこよさそのものである。
そして、善と悪の二軸でありながらも、癖が強い悪党は場を盛り上げる。それらシーンの中で「かっこよさ」を操作したい、その欲求に正面から答えてくれる力がこの作品にはある。
格闘シーンのテンポの良さは一級品であり、無双シリーズに通じるような無双っぷりだ。操作そのものは単純ながら、豊富な演出とフィニッシュ、そしてかっこよさ=高得点という単純な図式がよりかっこよさを追及していくいいエッセンスとなっている。
ガジェットは原作通り、さまざまな使用法があり、ゲーム中のヒントは幾分親切すぎる感もあり、ストレスはまったくない。
物語はもちろん、原作をある程度しっている必要はあるが強力なゲーム内データベースを持っているため、少なくとも映画「ダークナイト」「ビギンズ」を観ていれば、物語は十分楽しめる。むしろ、それらを観てファンになった人々にお勧めしたい。 - 悪い点
- ところどころで操作が戸惑うところがある。
たとえば柵などにぶらさがっているとき、そのまま降りたいときにXを押すと登ってしまったり、話したい相手の認識領域が狭かったり、登る個所の選定範囲が狭いという部分だが、ゲーム内のアクションシーンでは問題にならない。 - 総評
- バットマンという世界観を使い、バットマンのかっこよさをプレイヤー自身の手で操作してもらいたい、これはつまり原作ものに対するそのままの答えなのだ。
多くの点を、この作品から業界が学ぶべきである。
ゲームとして生を受けた作品と違い、原作ものに対するゲーマーのスタンスは、その原作への愛情が根底にある。その際、ゲーマーが何を望んでいるのか、何をしたくて原作ものにお金を払うのか。
オリジナルのシナリオか?
原作の名シーンか?
答えを提示できる作品が少ない中、原作の追体験でも世界観の補填だけでもなく、原作にある魅力を存分に引き出したこの作品は、「買い」である。 - プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 4 5 4 -
原作を知らない人でも楽しめる秀作 95 - 投稿者:kawaw(女性/30代)
- 投稿日:2009/10/12
- 良い点
- ・チュートリアルがわかりやすく、アクションが苦手な人でも徐々に操作に慣れていけるところ
・難易度の調整がよくできているところ
・舞台の不気味な雰囲気が良く出ており、グラフィックや音楽が効果的に使われているところ
・島の中を自由に散策できるところ - 悪い点
- ・Detective Modeにすると敵の位置がわかるのが親切すぎるかも
- 総評
- 難易度ノーマルで遊びました。
まず、操作性がかなり良く、アクションが苦手な人でもすぐに慣れるところが良いです。
ロープを使って空中を自在に飛び回りつつ、悪人を一人ずつ懲らしめることができます。
また、敵の強さやセーブポイントの調整が素晴らしく良くできており、
ギリギリの体力でクリアor直前からの再チャレンジでストレスなく進めることができました。
バットマンは基本敵を殺さないヒーローなので(気絶させるだけ)、
残虐な表現がほとんどなかったのもかなりの好印象です。
通気口のフタを開けるときに敵が近くにいると、音が出ないようにゆっくりはずして
スライドさせるといった細かい演出もあり、よくできているなと感心しました。
舞台の雰囲気はBioshockに似ていて、不気味だけど綺麗な不思議な感じ。
バットマンは結構強いし、三人称視点で常に姿が見えているので、そんなに怖くなかったです。
また、ゲームの本編以外のパズル要素として、リドラーのチャレンジ(宝探しのようなもの)があり、
セリフにシャレが利いていて楽しかったです。
バットマンは映画でしか知りませんでしたが、悪人に対する態度もセリフもかっこよすぎ。
ゲームとしての出来は最高で、今年のベストゲームだと思います。
悪い点として親切すぎると書きましたが、使わなければ済む話なので欠点というほどではないです。 - プレイ時間
- -
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 5 5 5
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