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「ヴァナ★フェス2010」詳報。FFXIの新アドオン,レベルキャップ開放,FFXIVのβテスト関連など,新情報が目白押しのイベント内容を紹介
会場では,今後のFFXIにおけるさまざまなアップデート計画や新アドオン,そしてFFシリーズのMMOとしては後継作にあたる「ファイナルファンタジーXIV」(PC/PlayStation 3)の最新情報など,見逃せない情報が次から次へと公開された。
4Gamerではイベント開始直後に速報記事を掲載しており,またFFXI公式サイトでは充実したレポートも掲載されている。本稿では,これらの記事ではカバーしきれていない情報を中心にお伝えしていこう。
●速報記事
「ヴァナ★フェス2010 〜8周年だョ!全員集合」速報。「FFXI」の次回バージョンアップ情報についてお届け。レベルキャップ開放&拡張コンテンツ「アビセア」が発表だ
●公式サイト関連
「ヴァナ★フェス2010 〜8周年だョ!全員集合」特設サイト
「ファイナルファンタジーXI」公式サイト
「ファイナルファンタジーXIV」公式サイト
「アルタナの神兵」はいよいよクライマックスへ
“バトルエリアを拡張する”アドオン3作も登場
同様に,アルタナミッションと並行して過去世界で繰り広げられてきた“3国クエスト”に関しても,次々回の大規模アップデートで完結することが明らかになった。アルタナミッションをクリアした人には,(これまでのほかのミッションと同様)アクセサリー類の報酬アイテム,そして3国クエストのクリア時には記念品的なアイテムが用意されているとのこと。アルタナ関連のミッションはこれをもって,一つの区切りを迎えることになりそうだ。
カンパニエ限定WS:ウリエルブレード |
カンパニエ限定WS:グローリースラッシュ |
カンパニエ限定WS:タルタロストーパー |
FFXIのアドオンとしては,これまでに「石の見る夢 ヴァナ・ディール最終頌 魂の返歌」をはじめとした三つの追加シナリオがリリースされている。今回のアドオンの中身はシナリオではなく,“バトルエリア”というところが最大の特徴。各アドオンを導入するごとに,いくつかのエリアが追加されるのである。
アビセアは,ヴァナ・ディールのパラレルワールドという位置づけで,雰囲気としては“デュナミス”に近い。ただし,デュナミスが長時間拘束される大規模コンテンツであったのに対し,アビセアの主な対象人数はパーティ程度で,しかも短時間でのプレイが可能。遊び方によってはソロプレイすら不可能ではないという。
デュナミスよりもずっとコンパクトに遊ぶことができ,それでいてスリリングなバトルを満喫し,新たなアイテムが獲得できるというわけだ。
アビセアでは一体どのようなアイテムが得られるのかが気になるが,今回はその一例として,ナイトと黒魔道士用の「アーティファクト3」(仮称)のデザインが公開された。
追加バトルエリア第一弾の「禁断の地 アビセア」は,初夏の大規模アップデートと同時リリースされる予定。そして第二弾の「アビセアの死闘」,第三弾の「アビセアの覇者」は,その後のアップデートで順次リリースが予定されている。これらは追加シナリオと同様にプレイオンライン上で決済を行い,価格はいずれも980円(税込)。それぞれどのような内容となるのか,今から楽しみだ。
当然ながら,ウォークオブエコーズに挑戦するには,アルタナミッションを終盤まで進めておく必要がある。実装時期に関しては,次々回の大規模アップデートから2回に分けて行なわれるようだ。アルタナミッションを放置している人は,今からコツコツと準備を進めておくとよいだろう。
ゲームバランスが大きく変わる?
レベルキャップ開放と「メイジャンの試練」
キャラクターのレベルキャップが開放されることが明らかになった瞬間,会場内は割れんばかりの歓声に包まれた。
次回の大規模アップデートにおいて,キャラクターのレベルキャップが従来の75から,80へと開放される。そして今後は,いくつかの段階を経て,最終的にはなんと99まで開放されるという驚くべきプランが発表された。キャップを開放するにはちょっとしたクエストを行なう必要はあるが,従来の限界クエストに比べ,ハードルはかなり低めとのことである。
これがどれだけ大きな意味を持つことなのかを,コアプレイヤー以外に向けて軽く説明しておくと,FFXIでは約6年6か月前(!)にキャラクターのレベルキャップを75に定めて以来,これを前提にしたうえで,ジョブ間バランスや狩場,バトルコンテンツなどのゲームバランスの調整が行われてきた。
またアイテムに関しても,レリックウェポンとミシックウェポンという“最強の武器”の実装により天井を定め,パワーインフレを抑制することで,従来コンテンツのゲームバランス保護に努めてきた。
それらに元づいた,FFXIのバトルコンテンツの寿命の長さは,長期運営を続けるほかのMMORPGと比べ大きなアドバンテージである。しかしその一方で,プレイヤーの多くがレベル75に到達し,レリック/ミシックウェポンの取得数も着実に増えつつある現状では,“キャラクターを成長させる”というRPGの本質が,少々損なわれていたのは否めない。
レベルキャップ開放に伴う各種ゲームバランスの変化への対応が気になるが,それについてもいくつかの方針が発表された。まず,レベルアップに伴う狩場の受け皿については,新エリアの追加や,従来エリアのモンスターの配置調整などで対応するという。例えば,プロマシアエリアではレベル制限の撤廃も視野に入れているようだ。
続いては,言うまでもなくジョブバランスの変化である。分かりやすい例でいうと,これまでメインジョブの専売特許だった一部のアビリティや呪文が,サポートジョブで「食える」ケースが出てくる。メインジョブが75から80へ開放されるということは,37までだったサポートジョブ用のレベルが40までとなり,赤魔道士の“コンバート”,狩人の“影縫い”,学者の“女神降臨の章”などといった,有用な能力がメインジョブに関係なく使えるようになる。バトルディレクターの松井氏は,サポートジョブの可能性を増やしていろいろと試しながら,キャラクターを成長させる面白さを満喫してほしいとのことだ。
オーグメントなどと比べるとハイレベル向けのアイテムにも対応しており,レリックやミシックですらパワーアップ可能になるとのことなので,これまで集めてきた(レベル75までの)レアアイテムがお払い箱になるのでは? という心配は必要なさそうだ。
「FFXIV」OPムービーと植松氏によるアレンジ曲が初披露
3月11日にはβテスター専用ページもオープン
今回のイベントでは,全世界が注目する「ファイナルファンタジーXIV」(以下,FFXIV)に関する,シークレットボーナスステージがプログラムに組まれており,ステージではFFXIVのオープニングムービーが初公開された。
詳細解説はNGとのことなので,ごくあっさりと紹介すると,このオープニングムービーでは,仲間と共に“ギルドリーヴ”を通じての冒険に繰り出す,冒険者の日常が描かれている。4Gamerでは過去に何度かFFXIVの情報を掲載しているが,その中の一部のスクリーンショットが,このオープニングムービーから切り出されたもののように思えた。
とりあえず,その過去記事のSSを再度掲載するので,あれこれとイメージを膨らませてみてほしい。
βテストには,最終的に応募者の全員が参加できるようにしたいとのことだが,当面は人数を絞ったクローズド形式で行われ,参加人数は段階的に拡張されることになる。また,3月11日にはβテスターのみがアクセスできる特設サイトがオープンし,今後はそこで,テストスケジュールを初めとした各種情報が公開されるようだ。
さらに河本氏は,βテストよりも前に“先行αテスト”を実施することを発表。αテストには「最も熱心なFFXIのファン達に参加してほしい」とのことで,その“最も熱心なFFXIファン”とは,今回のヴァナフェス来場者の「全員」であると発表されたときは,この日一番の大歓声が巻き起こった。来場客にとっては最高のプレゼントだったことだろう。
河本氏が退場すると,会場内に懐かしのヒゲダンスのテーマが流れ,サプライズゲストとして,FFXIVの楽曲を手がけている植松伸夫氏が登場。植松氏と田中プロデューサーはヒゲダンスをひとしきり踊ったあと(それにしても凄い“絵”であった),いつものように緩いトークを交えつつ,植松氏が担当しているFFXIVの楽曲についてのエピソードを紹介していった。
トークに続いては,植松氏によるFFXIVのアレンジ楽曲2曲の生演奏が披露された。力強いリズムの壮大な曲が流れる中,ステージ上のスクリーンにFFXIVの映像が次々と映し出されていくさまは,本作の幕開けを感じさせる光景であった。
全ジョブのコンセプトと今後の方針を再確認
そして「FFXI」と「FFXIV」は共存の道を歩む!
それらを踏まえたうえで,次回のバージョンアップでは「獣使い」「召喚士」「からくり士」のジョブ調整が行われる。また,各ジョブの今後の調整方針についても,後日公式サイトに詳細が掲載される予定だ。
FFXIVがいよいよ本格的に動き始めてきた中で,今回,今年(2010年)で8周年を迎えるFFXIに対する,さまざまなバージョンアップが発表された。「FFXIは今後どうなるんだろう?」と不安に感じていた人も,その不安を払拭できたのではないかと思う。
今後はFFXIとFFXIV,その両者を共存させていくというスクウェア・エニックスの強い意思を実感でき,個人的にもやりたいことがあまりに多すぎて,一体どれから手を付ければいいのか悩んでしまうイベントだった。
スクウェア・エニックスにとっても,2タイトルのMMORPGの両立はとても険しい道になるだろうが,今回の怒涛の発表を見ていると,「もしかすると……」という期待を持たずにはいられない。果たして,二つの作品が今後どのように受け入れられ,共存していくのか,当分の間は目が離せそうにない。
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