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危ない!と思わず叫んでしまうかも。「SPLIT SECOND −スプリットセカンド−」の体験版でハチャメチャレースの真髄を味わおう
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印刷2010/07/17 10:00

プレイレポート

危ない!と思わず叫んでしまうかも。「SPLIT SECOND −スプリットセカンド−」の体験版でハチャメチャレースの真髄を味わおう

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 9月9日にウォルト・ディズニー・ジャパンより発売が予定されているPlayStation 3用ソフト「SPLIT SECOND −スプリットセカンド−」(以下,SPLIT SECOND)では,すでにお伝えしているように,7月1日からPlaystation Storeで体験版の配信がスタートしている。

「SPLIT SECOND -スプリットセカンド-」公式サイト


 レースゲームというと,リアルさを売りにしたシミュレーター系と,ゲーム性を売りにしたアクション系に大別されるが,本作は後者にあたり,純粋に速さを競うだけではなく,抜けない相手は破壊してしまえというスタンスの,いわゆるデストラクション系アクションレースだ。
 アクションレースというカテゴリ自体には,ほかにもさまざまなタイトルが見受けられるし,4Gamer読者ならプレイ経験のある人も多いだろう。しかし,本作は攻撃手段が独特であり,類似タイトルとは一線を画している。車体をぶつけたり飛び道具を使ったりといった攻撃ではなく,コース上に仕掛けられたさまざまなギミックを利用するという,間接的かつ派手な手段によってライバル車を大破させていくのだ。
 なかなかイメージしにくい部分もあるかもしれない。そんな人に向けて,本作の概要を紹介しつつ,体験版のインプレッションをレポートしよう。

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コースマップもなければスピードメーターもなし! だが,その割り切りが潔い


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通常のレースとは異なり,映画のカーアクションシーンが次から次へと繰り広げられる感覚を味わえる。アクション系レースならではの楽しさが一杯だ
 SPLIT SECONDをプレイしてみると,レースゲームにあるはずのものが画面上に見当たらないことに気づく。例えば,走行中に無意識に目が行くであろう,レイアウトを俯瞰で表示してくれるコースマップがない。右コーナーなのか左コーナーなのかといったことを,コースマップで確認しながら走るのがレースゲームの常識だが,本作では一切表示されない仕様なのだ。
 またコーナーの進入や脱出時の目安として欠かせないスピードメーターやタコメーターといった計器類の表示もない。そしてステージのほとんどが街中や公共施設ということで見通しも悪く,初見のコースは手探り状態となる。これはレースゲームとしていかがなものか……と,最初のうちはどうにも不安な気持ちになるのだが,プレイしていくうちに印象が大きく変わってくるはずだ。

 コースはギミックの作動によって変化するため,1周目と2周目が同じレイアウトには,まずならない。さらにコースの真ん中に巨大な障害物が鎮座していたり,飛行機が墜落してきたりと,その場その場で対処しなければならないことが多く,コースマップがあったところで結局は役に立たないのだ。
 計器類についても同様で,毎周回同じラインをとれるはずもなく,スポーツマンシップなど糞食らえと言わんばかりにコーナリング中も体当たりを見舞ってくるライバルカーがいる以上,回転数を維持しようが速度を維持しようがまったくの無意味。レースゲームとしての体裁よりも,「細かいことはいいからライバルとの潰し合いを楽しもう!」というコンセプトが貫かれ,意味のないものは最初から表示しないという潔さは天晴れというほかない。おかげでライバルとの駆け引きに集中し,本作の醍醐味を存分に堪能できるのだ。

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ショートカットをうまく利用すれば,簡単にライバルを追い抜くことだってできる。使えるものはすべて使って,とにかく勝利をつかむのだ


勝敗を左右する「パワープレイ」は,仕掛けるタイミングが重要


 コース上に仕掛けられたギミックを作動させ,ライバルカーにダメージを食らわせることを本作では「パワープレイ」と呼んでいる。パワープレイはいつでもどこでも使えるわけではなく,コースごとにポイントが決められており,そこを通る際に発動することができるのだ。
 また,発動にはパワーゲージを消費するのだが,これはライバルカーの背後について走行するドラフトや,コーナーでドリフト走行を行った際に増えていくので,ゲージを溜める走りも意識しなければならない。こういった条件を揃えて初めて,コースを爆破したり,車を突っ込ませたり,飛行機を落としたりといった,ド派手なパワープレイが発動できるようになるのだ。

パワープレイにはLv1とLv2の2種類がある。Lv1は3スロットあるゲージの1つを消費し,主に走行を妨害するギミックを発動させる
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 ただしパワープレイを仕掛けられるのは前方を走行しているライバルに対してのみ。つまり,意気揚々と先頭を突っ走るのは必ずしも得策ではない。付かず離れずで2〜3番手を走行して,ここぞというところでタイミングよく勝負をかけるのがセオリーとなるのだろうが,先頭集団で潰し合いを演じると後方から一気に抜かれる場合もあり,駆け引きがかなり熱い。SPLIT SECONDで勝利をつかむには,クリーンな速さよりも,タイミングの判断と狡猾さが不可欠といえそうだ。


Lv2のパワープレイはゲージをすべて消費し,建物やコースを爆破するという規模の大きなギミックを発動させる。その結果,コースレイアウトにも変化が生じるのだ
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先頭を走るなら,パワープレイが届かないほど後続を引き離したいところだが,本作は後続車の性能がアップされるようで,それもまた難しく,最後の最後まで熾烈な争いになることが多い


破壊行為だけでは勝ち抜けない! 製品版ではさまざまなレースが待ち受ける


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 体験版は1車種1コースに限定されているものの,パワープレイを駆使しながら順位を争うという,本作の基本中の基本となるレースを楽しめるようになっている。しかし製品版ではこのほかにもさまざまなルールのレースイベント(モード)が用意されているので,最後にその一部を紹介しよう。これだけ種類が豊富だと,体験版でコツをつかんだからといって,そうやすやすと勝ち進むことはできなさそうだ。

・エリミネーション
時間の経過に応じて最後尾の車から失格となっていくルール。常に上位をキープし続けなければならないため,通常のレースとは異なり,前半から積極的にパワープレイを仕掛けていく必要がある。

・デトネーター
さまざまなギミックが発動するコースを単独で走り,ターゲットタイムのクリアを目指す。本作におけるいわゆるタイムアタックモードだ。こればかりは自分との戦いとなる。

・エアストライク
上空のヘリから発射されるミサイルをかわしつつ,コースを走り抜けなければならない。うっかり着弾地点に進入してしまうと一撃でクラッシュしてしまうので,速さと共に正確なマシンコントロールが要求される。

 こうしたレースイベントのほか,製品版ではオフラインでの2人対戦,さらに最大8人によるオンライン対戦も可能だ。シングルプレイとは違った駆け引きが味わえるはずなので,そちらも楽しみにしながら発売日の9月9日を待とう。

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「SPLIT SECOND -スプリットセカンド-」公式サイト

  • 関連タイトル:

    SPLIT SECOND -スプリットセカンド-

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