Cooler Masterのゲーマー向けマウス＆マウスパッド，11月6日に国内発売

Sentinel Advance

　Cooler Masterは，同社の展開するゲーマー向け製品ブランド「CM Storm」初のマウス，「CM Storm Sentinel Advance」（以下，Sentinel Advance）を，2009年11月6日に国内発売すると発表した。予想実売価格は8980円前後。COMPUTEX TAIPEI 2009でその姿を見せていた製品が，いよいよ販売開始となるわけだ。
　同じタイミングで発売予定となっているマウスパッド3製品，「CM Storm CS-X Battle Pad DP」「CM Storm CS-M FPS Tactics DC」「CS-S Battle Pad H2」ともども，その製品概要をチェックしてみたい。

多機能さを志向したSentinel Advance

真上から見たイメージ。グリップ部は全体的にラバーコートされている。左右メインボタンは独立型。“頂上”に見えるのはOLEDモニタパネル

マウスを前方から見たイメージ。スクロールホイールの左奥に二つ見える小さなボタンがトラッキング解像度設定変更用，右手前に見えるのがプロファイル変更用のボタンだ

　Sentinel Advanceは，レーザーセンサー搭載の右手用ワイヤードマウス。センサーは最大5600DPIをサポートした，その名も「5600 DPI Storm Tactical Twin-laser Sensor」で，最大の特徴は，最大235IPS（6m/s）という，極めて高いトラッキング速度性能を持つ点だ。また，最大加速度のスペックも，トップクラスの50Gを誇っている。

　基本操作用のボタンは，左右メインとセンタークリック機能付きスクロールホイール，左サイド×2という構成。これに加えて，トラッキング解像度設定変更用に2ボタン，そして「Profile」変更用のボタンが1ボタン，スクロールホイールを挟むような形でレイアウトされている。
　Profile変更用，でピンと来た人も多いだろうが，Sentinel Advanceでは，専用ツール「Storm Tactic AP Software」により，ボタンへの機能割り当てやセンシティビティ＆トラッキング解像度設定，マクロ編集，内蔵LEDのカラー設定といった項目をカスタマイズし，五つまでプロファイルとして登録しておける。設定内容の多くは，本体に内蔵される容量64KBのオンボードフラッシュメモリ「Sentinel-X」に保存され，いつでも読み出せるようになっている。専用ツールはあくまでも設定ツールであり，基本的にはドライバレス（＝クラスドライバのみ）で利用可能だ。

どれだけのユーザーが欲しているかはともかく，4.5g重の錘（おもり）×5による重量調整機能もサポート

　ユニークな機能としては，ボタンの反応速度を250μs〜32msの間で設定できるスライドバーや，搭載するOLEDパネルに，クランのロゴなど，任意の画像データを登録できる点が挙げられる。
　なお，実用性があるかはともかく，トラッキング解像度設定変更用ボタンもカスタマイズに対応しており，ここにボタンやキーストローク，マクロを登録することもできるようである。

本体前面と“頂上”部にはLEDが埋め込まれており，それぞれ【消灯，赤，緑，青，黄，紫，青緑，白】のなかから選択して消したり光らせたりできる。常時点灯や，明滅の繰り返し，ボタンを押したときだけ色を変えるなど，いろいろ弄れるようになっているようだ。なお，イメージでCM Stormの炎のロゴは，別のファイルをアップロードすることで変更尾できる

　このほか，発表時点で明らかになっている主なスペックは以下のとおり。「新興ブランドの製品をちょっと試してみる」というわけにはいかない価格設定なのは残念だが，機能面の充実したゲーム用マウスを探しているのであれば，選択肢となり得るだろう。

●Sentinel Advanceの主なスペック

• 基本仕様：レーザーセンサー搭載ワイヤードタイプ
• ボタン数：8（左右メイン，センタークリック機能付きスクロールホイール，左サイド×2，トラッキング解像度設定変更用×2，Profile変更用×1（※Profile変更用以外はキーバインドなどのカスタマイズに対応）
• イメージ処理能力：未公開
• トラッキングスピード：最大235IPS
• フレームレート：未公開
• 最大加速度：50G
• トラッキング解像度：100〜5600DPI（25DPI刻み，4段階を設定可能）
• レポートレート（ポーリングレート）：100/111/125/142/166/200/250/333/500/1000Hz
• リフトオフディスタンス：1mm
• スリープモード：未公開
• マクロ登録機能：あり（※ディレイ値設定対応）
• オンボードフラッシュメモリ：搭載（容量64KB）
• 本体サイズ：83.5（W）×135（D）×40（H）mm

StormGuardブラケット

• 重量：161.5g（※ケーブル，4.5g重の錘×5含む）
• マウスソールの摩擦係数：未公開
• ケーブル長：未公開
• 接続インタフェース：USB 1.1 Full Speed（※盗難対策用PCケースブラケット「StormGuard」付属）
• 対応OS：Windows XP，32/64bit版Windows Vista/7
• 予想実勢価格：8980円前後
• 発売日：2009年11月6日

布製パッド×3も同時発売

　同時発表＆同時発売となるマウスパッド3製品についても簡単に紹介しておきたい。

CM Storm CS-X Battle Pad DP

　CM Storm CS-X Battle Pad DPは，光学/レーザーセンサーの両方に適する，耐久性に優れた大判の製品として訴求される布製パッド。サイズは444（W）×355（D）×5（H）mmで，予想実売価格は3900円前後となっている。
　続いては，CM Storm CS-M FPS Tactics DC。本製品は，光学センサーに最適化しつつ，レーザーセンサーでも十分な操作性を実現したとされる布製パッドになる。サイズは405（W）×285（D）×5（H）mmで，予想実売価格は2800円前後。
　もう一つのCM Storm CS-S Battle Pad H2は，光学/レーザーセンサー両対応で，滑りのよさとサイズの小ささにフォーカスした布製パッド。サイズは260（W）×210（D）×2（H）mmで，底面積，厚みとも小型化している。予想実売価格は1850円前後だ。

CM Storm CS-M FPS Tactics DC

CM Storm CS-S Battle Pad H2

　Cooler Masterでは，今後，CM Stormブランドのマウスやマウスパッドを積極的に国内展開していくとのことなので，期待したい。

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