連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第29回:「プロジェクト“A”」
著者近影
お久しぶり! ゴールデンウィークはゴールデンだった?
プロレスラーである私は,人様が休んでいる間がかき入れ時だから,あまりに忙しすぎて,この一週間,私のゴールデンがウィークしてしまったわ。
でも,家に帰ってすぐ寝れば4〜5時間は眠れるってのに,それでもゲイムをプレイしていた私のプロゲイマー根性を褒めるべきだ世の中は。まあ,プロレスラーとしては最低だけどな。
ところで,疲れながらゲイムをプレイしていると,本当にどうでもいいことが気になって仕方がなくなるじゃない? ここ最近,ある一つの疑問がずっと頭にこびりついて離れないのよ。
その疑問とは,「A列車で行こう」の“A”とは,いったい何の略なのか? ということ(※)。
※編注:「Take the “A” Train」というジャズのスタンダードナンバーが元ネタで,さらにこれはニューヨーク市地下鉄のA Eighth Avenue Expressに由来しているんですが,それ以外の可能性もゼロではないかもしれないということで,以降を読み進めていただければと思います
時系列順に話しましょうか。
私はPSPのとあるゲイムをプレイしていたわけです。そして名前をつけるときに,いつもどおり「ア●ル」と名づけたわけです。「その名前はダメだ」的なことをゲイムから言われることなんて,あらかじめ分かっている。だからいわゆるダメ元ってやつね。で,案の定しっかりダメだったんだけれども,事件は次の名前入力で起こったの。会議室ではなく。
最近ではだいたいどのゲイムも,とくにネットワークに繋ぐことのできるゲイムは「アナ●」って単語を入力できないようになってるのね。まあそれは分かります。公共の場だもんね。だから私も慣れたもんで,一度ダメだった場合は「エイナル」という本場の発音で入力するようにしているの。
この方法で法の目をかいくぐってきたんだけれども,ついに,これすらも許されない時代がやってきたのよ。なんと,そのゲイムでは,「エイナル」が入力不可になっていたの。
なんという身動きの取れない時代なのか! 愛のムチと体罰が混同視されるこの時代,ついにエイナルまで! 世も末だ! 時はまさに世紀末! このふざけた時代へようこそ! いやーそりゃあもうショックだったわよ。幾多の修羅場をともにくぐり抜けてきた戦友が,目の前で戦死した気分。とりあえずその場は「エイヌス」と名づけることで番人の目をごまかせたのだけれど……。
という事件のあとに,「A列車で行こうDS」をプレイしたわけですよ。となると,やはり気になってしまうじゃない。A列車のAが何を指しているのかが。
もし私が思っているような意味の略だったら,A列車が許されて,エイナルが許されないこの不条理さを,今後の人生を費やしてでも世の中に訴えかけていくわ。それぐらいの覚悟。
だってAの列車ですよ? アートディンクさんに私は言いたい。どれだけアグレッシブなネーミングなんだ,と。アダルトのAでもあるわけなんだな? と。そしてなにより,違ってたらごめんなさい,と。
事件はまだ終わらないわ。そんな気持ちでA列車をプレイしてたんだけれども,どうにも釈然としないわけ。だから,ここは一つ気分転換を,と思って別のゲイムをプレイしたの。
それが「七魂(NANATAMA)クロニクルオブダンジョンメーカー」。面白いわいな。ダンジョンメーカーシリーズは,もう完全に私の中で定番RPGなわけですよ。今回もなんだかシリーズファンの私からすると,面白い部分の残し方に隙がない。そういう印象を持ったのね。
やるなメーカー。やるなグローバル・A・エンタテインメント。
……アレ? A? またA? 何の略? グローバルなA? これもひょっとしてエロい意味か? アダルトのAでもあるのか? 間違ってたらごめんなさい?
そうなのです。だから,私の2009年ゴールデンウィークはまさに,いろんな意味でA列車で行こうなのです。しょうもない話ですまんがね。
フォローするならば,A列車でいこうDSも七魂も,とても面白いわよ。
あと,「ダン←ダム」も。溜めて一気に放出する,という要素が面白くないわけがないでしょうが! シミュレーショニストな私としては,戦闘に直接介入できないのがいいわね。おおざっぱな指示は出せるけど,戦うのはキャラクター達,と。
ある種のもどかしさと,かゆいところに手が届いた瞬間の快感。非常にSM的な要素が盛り込まれた,いい作品だと思うわ。やるなメーカー。やるなアクワイア……!? アクワイア……ACQUIRE……またA?
はー。やっぱ,疲れてるのかしらね。
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