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  • カプコン
  • 発売日:2010/05/20
  • 価格:7990円(税込)
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印刷2010/06/03 00:00

レビュー

みんなでワイワイAKを狩る協力プレイで遊ぶのが非常に熱い「ロスト プラネット 2」のレビューを掲載

 5月20日,カプコンから「ロスト プラネット」シリーズ最新作「ロスト プラネット 2」(以下,LP2)が,PlayStation 3Xbox 360の2機種で発売された。
 LP2は,「ロスト プラネット」シリーズの最新作となる作品だ。前作同様にキャンペーンモードと,豊富な対戦ルールが収録されたオンラインモードを搭載しており,かなりやりこめるタイトルとなっている。

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 ゲームの舞台となるのは,LPに引き続き極寒の惑星「EDN-3rd」。多少ネタバレ気味だが,前作のラストで温暖化を進める実験が成功したことを受け,LP2では雪原以外にも木々が生い茂るジャングルや,広大な砂漠などが存在しており,惑星内の環境は激変している。
 実験成功から十数年が経過したLP2の時代では,この星に入植した者たちがそれぞれコミュニティを作り,「雪賊」として活動をしているほか,軍事企業NEVECは,自社で管轄する部隊を使って何やら行動を起こす準備をしている。
 EDN-3rdには相変わらず原住生物のエイクリッド(以下,AK)がおり,雪賊同士の小競り合いも起こっている。キャンペーンモードでは,さまざまなコミュティに属する人間の視点から,この惑星内で起こっている出来事を見ていくことになる。

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 LP2には,カプコンが自社開発したゲームエンジン,「MT Framework」の最新バージョンが使われており,グラフィックスが大幅に進化している。世界の名だたるゲームエンジンと見比べても遜色ないクオリティを実現しており,これは本作の見どころの一つに挙げられる。環境の変化でいろいろな色彩を見せるようになったEDN-3rdが,このゲームエンジンによって見事に作り上げられており,より魅力的な世界が用意されているのだ。

木漏れ日の差すジャングルや,嵐で大荒れの海沿いの基地,爆発のエフェクトなど,MT Frameworkが描き出すグラフィックスのクオリティはとても素晴らしい
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 4月にはマルチプレイを体験可能なデモが配信され,発売前から多くのプレイヤーで賑わっていた本作。このたび製品版が発売されたので,レビュー記事をお送りしよう。なお今回はXbox 360版を使用したため,操作方法がXbox 360に準じている点は,あらかじめご了承いただきたい。


システムは基本的に前作を踏襲
新たな要素も盛り込まれ,遊びの幅も広がる


 LP2はプレイヤーキャラクターを三人称視点で見て操作する,いわゆるTPS(サードパーソン・シューティング)だ。左スティックでキャラクターを操作,右スティックでカメラを動かし,Rトリガーで銃を撃つといった具合の操作方法で,普段からFPS/TPSを遊んでいるプレイヤーなら,違和感なく操作できるだろう。
 ゲームのシステムは基本的に前作を踏襲した作りになっており,「アンカー」と呼ばれる移動手段も健在。これを壁に打ち付けてロープを巻き取ることで,素早く移動したり,高所にひっかけて壁をよじ登ったりといったことができる。

アンカーは,たいていのものに引っかけることが可能。これを使いこなすのがゲームを攻略するうえでカギとなる。ハテナボックスにアンカーを当てると,ボックスを掴んで手繰り寄せられる
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 登場する武器はマシンガンやショットガン,スナイパーライフルなどに加えて,SFの世界感を持つゲームらしいビーム系の武器など豊富にある。また,LPシリーズの特徴として,「バイタルスーツ」(以下,VS)というロボット兵器が存在し,これらを駆使して強敵に立ち向かっていくシーンもある。
 前作と比べてバリエーションもかなり増え,今回から新登場のものは二足歩行から戦闘機に変形したり,特定のVS同士で合体ができたりなど,随分と「ロボットもの」ファンの琴線に触れる方向に進化した。またVSとは別に,「バトルドレス」というアーマーが追加された。これは体の上に装着する防具のようなもので,一定量のダメージを受けて破壊されるまで使用可能だ。

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ロストプラネットといえばVS(バイタルスーツ)。VSに乗っているあいだは,ダメージがすべてVSにいくため,体を守る盾としても利用できる。VS用の武器はとても強力で,VSから取り外しての使用も可能だが,反動が非常に大きく少々扱いづらい
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 ロスト プラネットの世界では,「T-ENG」(サーマルエナジー)が重要なアイテムとして扱われている。T-ENGとはいわゆる化石燃料のようなエネルギーのことで,入植者たちはこれを利用して機械などを動かしている。T-ENGはAKや敵のVSを倒したとき,ドラム缶や貯蔵タンクを破壊したとき,「データポスト」(情報端末)を起動したときなどに得られる。

データポストはステージ内の各地に設置されていて,これを起動すると画面右上のミニマップがアクティブになる。ミニマップは仲間の位置や敵の居場所など,重要な情報が表示される
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 T-ENGがないと「ハーモナイザー」(ピンチになると使用できる生命維持装置)を起動できなかったり,特定の武器(プラズマライフル,フレイムランチャーなど)や,VSを使用できなかったりと,戦闘に大きな支障をきたす。残量がゼロになると徐々に体力が減っていくので,常にT-ENGのゲージには目を配っておきたい。
 なおLP2では,T-ENGを発射することが可能になった。Yボタンを押しながらLトリガーを引くとT-ENGの発射モードになり,味方に向かって撃つことでエネルギーを相手に受け渡しできる。これを使って仲間をサポートすることができるようになったのだ。

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ステージ内の特定の場所には,T-ENGが湧き出ている場所があり,ここに留まることで回復できる。T-ENGは9999まで溜められ,特定の武器やVSを使うことで減っていく
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ステージ内にはこのようなボックスが設置されているが,これはT-ENGを何回か当てるとロックが解除される。中には強力な武器が入っていることが多いので,見つけたら試してみよう

 T-ENGとともに注目したいのが「戦力ゲージ」。これは敵に倒されるなどしたときに減っていき,ゼロになるとゲームオーバーとなる。いわばコンティニュー回数を示したものといえる。ステージ内にはデータポストが複数設置されており,これを起動することで戦力ゲージが回復するので,見つけたら忘れずに起動しておきたい。

 新要素としては「ハテナボックス」なる箱の存在が挙げられる。これは主にキャンペーンモードで敵を倒したときに獲得でき,ステージ終了時に中身を確認できる。中にはアイテムを購入するときに使用する「アイテムポイント」,プレイヤーの能力に影響を与える「アビリティ」「武器」,またマルチプレイで自分をアピールできる「通り名」などが入っている。
 これらを使って自身のキャラクターをカスタマイズしていくというのが,LP2の大きな楽しみだ。プレイした限りでは,アビリティや武器が出る確率はかなり低いようで,たいていはアイテムポイントが得られる。

これがハテナボックス。だいたい一つのステージで10〜20個ほど入手できる。ステージクリア時にしか精算できないため,途中でゲームをやめた場合は,入手した分が無効になる点に注意
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 アイテムポイントは,いわばお金のような存在。2000ポイント消費して一回スロットマシンに挑戦でき,これでアイテムを得られる。筆者が試した限りでは,通り名がもっとも出やすく,アビリティと武器はそう簡単には出ないため,1回2000という消費ポイントは,なかなか高額(?)に感じられる。
 マルチプレイでは,日本より先に発売された海外のプレイヤーたちが,すでにいろいろ面白い武器を装備しているのを確認できた。ガンソードを振り回していたり,AKを弾代わりに撃ち出すような風変わりな武器を使っている人がいたりと,武器のバリエーションはかなり豊富だ。アンロックされた武器に関しては,「MY PAGE」から武器のリストを見られ,そこでどういった性能なのかも確認できる。

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スロットマシンを回してパーツを入手。武器がなかなか出ないのが悔しい。カスタム用のパーツは豊富にあり,コンプリートするには莫大なポイントが必要になるだろう
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GJシステムではさまざまなものがある。ステージ関連のものは,ゲームを遊んでいるとメッセージがポップアップして知らせてくれる。一度達成したものはメニューから確認できる

 もう一つ,LP2では「GJ(グッジョブ)システム」というものが追加された。GJの種類はキャンペーンプレイ中に達成できる「エピソードGJ」,プレイヤーと協力したり,チームに貢献したりすることで達成できる「CO-OP GJ」,プレイスタイルで達成できる「バトルGJ」の3種類が用意されている。GJ達成時には評価が与えられ,キャンペーンモードでより多くGJリストの内容を達成できると,ステージクリア時の評価が良くなるようだ。


豊富なパーツを使って
自分だけのキャラクターを作ってみよう


 キャラクターカスタマイズは,オンライン対戦や協力プレイで使う自分用のキャラクターをカスタマイズできる機能だ。
 登場する種賊は「ローンゲイル」「バトルホリック」「豪雪旅団」「NEVEC」「麗隊」と,全部で5種。軍事企業のNEVEC以外は雪賊である。種賊ごとに性能に違いがあるわけではなく,基本的には見た目が異なるものと考えればいい。

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 それぞれレベル10,レベル20など特定のキャリアレベルに上がったとき,新たなカスタマイズパーツを得られるようになっている。レベルアップに必要なキャリアポイントは,キャンペーン,オンラインなど,どのゲームモードでも得られる。ただし,全部のキャラクターを高レベルに持っていくためには,それなりにやりこまなければならないだろう。

 カスタマイズでは外見を変えてみたり,入手した新しい武器を装備してみたりできる以外に,「リアクション」「アビリティ」「通り名」なども幅広く設定可能で,自分だけのキャラクターを作り込めるのは楽しい。
 これらの中で,とくに効果が強いのはアビリティだ。ほかのFPSやTPSでいうところの“スキル”に該当するもので,例を挙げると「防御力を高める代わりに,攻撃力を低下させる」「得られるキャリアポイントの量を増やす」といったものがある。アビリティの装備スロットは二つあり,効果の大きいアビリティの中には二つのスロットを占有するものもある。

カスタマイズの幅が非常に広いのが特徴の一つ。どうやって目立たせるかを考えるのも面白い。デッドライジングにも出てきたが,「トロンにコブン」の登場キャラクター「コブン」のかぶり物もあり,コミカルな印象になる
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 通り名は対戦や協力プレイ時に,自分のゲーマータグと交互に表示するニックネームのようなものだ。数多くの通り名が用意されており,これで自分をアピールできる。もちろん,強そうな通り名をつけたからといっても,能力が上がるというわけではなく,あくまで自己PRのための記号である。なお,通り名は強制ではないので,つけたくないなら,つけなくても問題はない。
 ちなみに,カプコンのほかのタイトルのセーブデータがあれば,特殊な通り名やコスチューム,武器がアンロックされるようだ。筆者のXbox 360には「ロスト プラネット」「デビル メイ クライ 4」「デッドライジング」のセーブデータがあり,デッドライジングの主人公フランク・ウェストのスキンや,デビル メイ クライを連想させる通り名がアンロックされていた。

オンラインでのマルチプレイでは,このようにゲーマータグと交互に「通り名」が表示される。通り名はいくつものカテゴリがあり,そこから好きなのを一つ選ぶ仕組みだ
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 また,LP2ではさまざまなゲームとのコラボレーションが発売前から話題になったが,Xbox 360版では「Gears of War」シリーズのマーカスとドミニクのコスチュームが収録されているようで,特定の条件を満たすことでアンロックされ,使用できるようになる。PS3版では「モンスターハンター」のレウス装備,「KILLZONE」の装備が無料DLCという登場する。
 4Gamerとコラボした「4GamerTシャツ」も無料で入手可能なので,ぜひ「こちら」の記事で入手方法を確認してほしい。

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オンライン協力プレイに対応
リプレイ性の高いキャンペーンモード


 LP2のゲームモードは大きく分けて,「キャンペーン」と,ネットワークを介して対戦できる「オンライン」の二つがある。まずはキャンペーンから説明していこう。

 キャンペーンは,前作のような一連のストーリー仕立てではなくなり,複数のステージから構成されたエピソードが六つ収録された,オムニバス形式となっている。各エピソードの主人公にも固有の名前があてられているわけではなく,組織の一兵士として戦う感じだ。
 なお,5種賊いることはすでに触れてあるが,このうち豪雪旅団と麗隊に関しては,エピソードが用意されていない。しかしゲームを一度クリアすると,マルチプレイ用に作ったキャラクターがキャンペーンで使用可能になるので,一応全種賊を使ってキャンペーンのプレイは可能だ。
 難度はEASY,NORMAL,HARDの三段階あり,HARDをクリアすれば,さらに上位のEXTREMEが解除される。難度を上げれば,得られるキャリアポイントやアイテムポイントが上がり,見返りは大きくなるが,当然ながらゲームは難しくなる。

キャンペーンモードに登場するカテゴリーGのAKは,爬虫類や昆虫などをモチーフにしたデザインで,いずれも圧倒的な存在感を誇る。協力モードではプレイヤー同士で協力して挑むことになるが,みんなで狩る楽しさは一度体験したら病みつきだ
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 ゲームの流れは,都度与えられる目標をこなしつつステージ上を進んでいき,特定のポイントに到達すればクリアとなる。ステージによっては「カテゴリーG」と呼ばれる,超巨大なAKとの戦いが待っているが,この迫力が凄まじく,初回プレイ時は敵のあまりの大きさに圧倒されてしまうはずだ。
 カテゴリーGのAKはボスキャラのような存在で,攻撃はとても強力。慣れないうちは倒されまくるハメになるだろう。倒すためには行動パターンを覚えて,攻略法を見抜く必要があり,このあたりはアクションゲームを数多く手がけてきたカプコンのDNAを強く感じる。ボスは大量のハテナボックスを所持しているので,これを手に入れるために何回も挑むことになり,リプレイ性は相当高い。ただしボスを倒したときに出現するハテナボックスは,広範囲にまき散らされるので回収は大変であり,おまけに時間が経つと消えてしまう。急いで集めて回らねばならず,倒した後も気が抜けない。

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 キャンペーンで特筆すべきは,画面分割で二人での同時プレイ,またはオンラインで最大4人での,協力プレイに対応している点だ。一人で遊ぶ場合でも,BOTを入れて擬似的に協力プレイができるようになっている。協力プレイの途中でプレイヤーが離脱した場合でも,自動的にBOTへ操作が切り替わる。なお一人で遊ぶ場合は,戦力ゲージが減るのは自分が倒されたときのみになるが,協力プレイの場合はどのプレイヤーが倒されてもゲージが減ってしまうので,密に連携を取って倒されないようサポートし合う必要がある。
 一人で遊ぶのと,ボイスチャットでワイワイしゃべりながら遊ぶのとでは,当然ながら後者のほうが圧倒的に楽しい。カテゴリーGのAKとの戦いでも,声をかけ合って「ああしよう,こうしよう」と行動して,うまく討伐できたときの快感はものすごいものがある。この感覚は同社の人気作「モンスターハンター」シリーズに通じるものがあるように感じた。

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 一通りエピソードを遊んでみたが,LP2は全体的に「協力プレイを前提に作られている」という印象を受ける。EASYでも結構敵の数が多く,一人で処理するのが難しいというシーンが何度もあった。逆に苦戦したステージも,協力プレイで遊んでみるとそれほど苦戦せずにクリアできたりする。
 ちなみに協力プレイ時は,ハテナボックスがプレイヤーそれぞれに用意されるため,取り合いというのは発生しない。ただし武器は早い者勝ちなので,装備が整っていない人を優先するなどの配慮は必要になるだろう。
 なお,協力プレイはロビーがたくさん見つかるものの,途中参加はできないため,プレイ中のロビーに入ってもステージが終わるまでは参加できない。終わるのを待つより,自分がホストになって参加者を募ったほうが早いこともある。

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 協力プレイ時は手軽にムービーが飛ばせてもよかったかなと思う。参加者全員がSTARTボタンを押せば飛ばせるようだが,ここはロビーを作る際,ムービーを飛ばすオプションがあるとか,ホストの権限で強制的にスキップするなどできれば,より快適に遊べただろう。


オンラインモードは最大16人で対戦
世界中のプレイヤーと戦える


 キャンペーンとは別に,最大16人の対戦が可能な「オンラインモード」がある。この中には戦績によってプレイヤーのクラスランクが上下していく「ランクマッチ」,クラスランクに影響しない「プレイヤーマッチ」,いずれかの勢力に加入し,戦績によって順位を決めていく「勢力マッチ」の三つがある。このうちランクマッチと勢力マッチは,一戦ごとにロビーが解散される仕組みで,プレイヤーマッチに関してはホストが落ちない限りロビーに戻って,同じメンバーで遊べるようになっている。部屋を作る際はかなり細かく設定可能で,最大3パターンの設定をお気に入り登録可能だ。

対戦は多くのプレイヤーでにぎわっている。マップはジャングル内にある廃墟,海辺の基地,果ては宇宙空間と豊富。宇宙空間は当然重力がないため,フワフワとした独特の操作感になる
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 ルールは6種類用意されていて,マップもさまざまなサイズのものが収録されており,やり応えは十分。各ルールについて紹介していこう。ちなみに「エッグ戦」と「フォックスハンティング」はプレイヤーマッチのみで遊べる。


・サバイバル
 唯一の個人戦ルール。FPSの対戦では定番の「デスマッチ」と同じものと考えていい。勝敗は戦力ゲージがなくなるまで戦い続ける「戦力ゲージ戦」,相手を倒した総数で決まる「キル数戦」,相手を倒して獲得できるポイントの総数で決まる「ポイント戦」の三つから選択できる。


・チームサバイバル

 上記のサバイバルを2チームに分かれて遊ぶルール。個人戦にある「戦力ゲージ戦」「キル数戦」「ポイント戦」に加え,「VSデストロイ」というものがある。これはチームごとにVSが1機配備され,相手のVSを破壊するか,戦力ゲージをゼロにしてしまえば勝ちとなるモード。

・ポスト戦
 マップ内にあるデータポストを利用したルール。「データポスト争奪戦」では,より多くのデータポストを起動させるほど有利になり,すべて起動させれば勝ちとなる。相手が起動したデータポストはボタン連打で再起動させると,自軍のものになる。もう一つは「カウンターポスト戦」。こちらはデータポストを一定時間起動させその時間を競い,残り時間がゼロになったチームが勝ちとなる。

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・エッグ戦
 チームカラーのエイクリッドエッグを入手して,自軍のゴールに持ち帰ればクリアとなるルール。データポストを起動すると,卵がどこにあるかが表示される。いわば「キャプチャー・ザ・フラッグ」の卵バージョン。

・フォックスハンティング
 フォックス(逃亡役)とハンター(追跡役)に分かれて戦うモード。フォックス側は最大4人,戦力ゲージをMAXまで上げるか,制限時間まで逃げ切れば勝ちとなる。フォックスの武器は固定される。ハンター側は強力な武器を使用して,フォックスの戦力ゲージをゼロにしてしまえば勝ち。

・連戦
 上記のルールから三つを選んで戦っていくルール。3戦して総合スコアで順位を決める。

勢力マッチでは,まずどこに所属するかを決め,それから戦場にアクセスするという流れになる。勢いは戦績によって変化し,負けこんでいると当然ながら力が落ちていってしまう
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 これとは別に「勢力マッチ」というものがある。こちらは5つの勢力に分かれて3つの戦場で戦い,自分が所属する勢力のNo.1を目指すモードになっている。マッチは1週間継続して行われ,プレイヤーが参加していないときでも,常にどこかで戦いが行われている。どこに所属するかは自由だが,一度エントリーしたら,一週間はその勢力でしか戦えない。
 一週間が経過し,マッチが終了した際,自分が所属する勢力の戦績が上位にあるほど,多くのアイテムポイント,キャリアポイントを獲得できるようになっている。


トレーニングモードで世界に挑む


 キャンペーン,オンラインモードとは別に,「トレーニングモード」も用意されている。これはコースを駆け抜けてクリアタイムを競ったり,ターゲットを素早く破壊してそのタイムを競ったりなど,ゲームのテクニックを磨くためのモードだ。タイムによって「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の三段階で評価され,その条件に満たない場合はやり直しとなってしまう。遊んでみた限り,なかなかハードで,筆者の腕ではブロンズメダルも取れるかどうかというくらい。動画サイトに数多くのデモプレイが掲載されているので,それを参考にやってみているところだ。

トレーニングモードはなかなか難しい。これは時間内にすべてのデータポストを起動するというもの。画面左上にはワールドレコードが表示されているが,争ってる次元が違うようだ
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 スコアはランキングボードにアップロードされるが,ワールドレコードはすでに異常な記録に到達している。これを塗り替えるために,世界中でプレイヤーが競っているかと思うと,気が遠くなる。


協力プレイに魅力を感じるなら買って損なし
対戦もルール豊富で長く楽しめる


 モンスターハンターが,何度も目標のモンスターを狩って素材を集めるのと同じように,LP2ではキャンペーンを繰り返し遊んで,アイテムポイントを稼ぎ,武器やアビリティをアンロックしていく。超巨大なAKを、力を合わせて倒すといった点から,「SF版モンスターハンター」とさえ思ったほどだ。
 ただ,アイテムポイントを貯めるには何度も繰り返しプレイする必要があり,また武器やアビリティなどの入手は,スロットを回すランダム方式が基本となるので,これを「作業」に感じてしまう人は,途中で飽きてしまう可能性が高い。

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 オンラインモードの対戦はルールが豊富で,こちらも長く遊べそうだ。おもにランクマッチに人が集まっている印象だが,多くのプレイヤーでにぎわっており,当分遊ぶ相手には苦労しないだろう。ただ,日本より先に発売された地域のプレイヤーたちが,すでに強力な武器を持っているので,これに対応するのはなかなか大変だ。武器の入手は運の要素が強いが,せっかくレベルがあるのだから,それに応じて武器がアンロックされる仕組みでもよかったかもしれない。

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 いろいろ改善してほしい点はあるものの,全体的に見ると完成度の高いゲームだ。とくにカテゴリーGのAKは,遊んだ人に強烈なインパクトを与える必見の存在といえるだろう。協力プレイではぜひヘッドセットをつけて,プレイヤー同士でコミュニケーションをとり,強大な敵を協力して狩るという楽しさを体験してもらいたい。

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