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[TGS 2012]台湾のゲームメーカーX-LEGENDが日本支社を設立。気になるタイトル展開や運営方針を聞いてみた
あまり聞き慣れない社名かもしれないが,実はこれまでX-LEGENDが開発したタイトルはすべて日本でも提供されている。
具体的には「Grand Fantasia -精霊物語-」(以下,Grand Fantasia)「Finding Neverland Online -聖境伝説-」(以下,FNO)「晴空物語」「ホーリービースト」「NineTailOnline −妖怪伝−」といったところで,いかにも日本人好みといった感じの可愛らしいグラフィックスを思い出す読者もいるのではないだろうか。
そんなX-LEGENDは,このたび日本支社を設立し,タイトルの直接運営に乗り出す方針を固めたようだ。これはちょっと聞き逃せない話なので,ブースにいたスタッフにあれこれ話を聞いてみた。情報を整理してお伝えてしよう。
X-LEGENDが日本支社を設立したのは2012年の7月。同社が国外支社を構えるのは,2002年の会社設立以来初めてとのことだ。
最初の国外支社が日本となったのは,ローカライズを通した過去の運営実績を踏まえてのこと。自社タイトルと日本市場との親和性を重視したというわけだ。
日本支社設立の話は,今のところ同社からは正式に発表されておらず,公式Webサイトもまだ作られていない。現在は会社としての基盤を整えている段階で,日本国内で展開するタイトルを含めたさまざまな準備が整い次第,正式発表する予定だという。
なお,Grand Fantasia,FNO,晴空物語という,現在サービス中の3タイトルに関しては,今後も運営元を変えることなく提供されるので,プレイヤーは安心してほしいとのことだ。
というのも,サービス中のタイトルにおいて,X-LEGEND本社は,まず“現在遊んでいるプレイヤーにとっての環境”,次に“契約中のパブリッシャの意見”を尊重するという方針なのだという。
FNOや晴空物語を運営中のベクターもX-LEGENDの日本支社設立は把握済みで,会社運営をアドバイスするなど,X-LEGENDとは今も良好な関係だそうだ。
さて,そうなるとX-LEGEND日本支社が提供するのは新作の可能性が高くなってくる。今回の取材では2タイトルについての情報が得られた。
ゲーム内には強大な力を持つNPC「名将」が100以上登場し,プレイヤーは彼らと共に戦っていく。ゲームエンジンにも自信があり,写真を見れば分かるとおり,画面内には最大で約200体のキャラクターが表示可能だという。とりあえず続報に注目したい。
続いて紹介するのは,「Project 7」という開発コードネームのタイトル。同社にとって7番目に開発しているという意味で,コードネームそのものに深い意味はないらしい。
まだ開発初期〜中期の段階のようで,今回の取材ではコンセプトアートとキャラクターモデリング,風景グラフィックスなどが確認できた。写真撮影はNGとのことだったので,ざっくりとした印象を述べると,キャラクターは「晴空物語」のような極端なデフォルメではなく,どちらかというと「精霊物語」に等身が近い。細部のリアルな描き込みが印象的で,こちらは日本のゲーマーにも受け入れられそうだと感じた。
名將列傳は台湾でサービス中ではあり,一方の「Project 7」は,完成がしばらく先になりそうというわけで,今回取材した限りでは,X-LEGEND日本支社が最初に何を持ってくるのか,正直のところ予想がつかない。
それとも自社開発タイトルのローカライズではなく,パブリッシャとして活動するのだろうか。なんにせよ,日本支社からの正式発表を待ちたいところだ。
- 関連タイトル:
Grand Fantasia -精霊物語-
- 関連タイトル:
エターナル・アトラス -The Refined FNO-
- 関連タイトル:
ミルキー・ラッシュ〜晴空物語〜
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