レビュー
シングル,マルチともに充実したバトルフィールド最新作
バトルフィールド:バッドカンパニー2
3月11日,エレクトロニック・アーツよりミリタリーFPS「バトルフィールド」シリーズの最新作,「バトルフィールド:バッドカンパニー2」(以下,BFBC2)が発売される。対応プラットフォームはPlayStation 3とXbox 360,PCの3機種。BFBC2は2008年に発売された「バトルフィールド:バッドカンパニー」(PS3 / Xbox360 以下,BFBC)の続編で,前作と同じく一人で遊べるキャンペーンモードがあるほか,豊富なルールが用意されたマルチプレイモードが搭載されており,やり応え抜群のタイトルになっている。なお,本レビューはXbox 360版を使用して行っている。
バトルフィールドシリーズといえば,あらためて説明することでもないが,大人数でのオンライン対戦をいち早く実現した先駆け的なFPSで,世界的に見ても非常に高い人気を誇るビッグネームだ。2月にマルチプレイのデモが配信され,こちらはどの時間でもプレイヤーが大勢いるほどの盛況ぶりだった。PlayStation 3版とXbox 360版のデモは,配信開始から5日間で両機種あわせて200万回以上もダウンロードされ,PC版のβテストのクライアントも数十万のダウンロードがあったという。この記録はElectronic Artsのタイトルでは史上最速となる。
このように非常に大きなファンからの期待を背負っている,BFBC2の魅力に迫っていきたい。
前作の主人公チーム「B中隊」がまたもや大暴れ
今回も世界各地で一騒動が
BFBC2の一人用ゲームモード「キャンペーンモード」は,全部で13のミッションで構成されている。さまざまな任務を進めていくなかで,ハリウッドのアクション映画のような,ドラマチックに演出されたストーリーが展開されていく。ゲームの舞台は南米のジャングル,雪に覆われた極寒のアンデス山脈,砂嵐で視界不良の砂漠など多岐にわたり,どのステージのグラフィックスも美しい。
任務の内容は破壊工作や潜入作戦,単独行動などバラエティに富んでおり,最後まで飽きずに楽しめる。13ミッションもあると聞くとボリュームたっぷりな印象を受けるが,一つ一つを見ると,内容は濃いがそれほどプレイ時間は長くない。難度はイージー,ノーマル,ハードの3段階から選択可能で,ハードでは何度か詰まったところもあったが,理不尽なほど難しいシーンは少なく,全体的にそれほど難しくはなかった。FPSに慣れ親しんでいるプレイヤーなら,2〜3日もあれば全ミッションをクリアできることだろう。
前作で主役だった,B中隊(通称バッドカンパニー)の面々は今回も健在で,プレイヤーはB中隊のルーキー,プレストンを操作して任務にあたることになる。前作を遊んでいない人への説明となるが,本作の「B中隊」とは,素行に問題があったり,すぐトラブルを起こしたりなど,厄介者の隊員ばかりが配属された部隊のことだ。
プレストンの同僚となる隊員には,自軍の武器庫を誤って爆破した爆薬マニアのハガード,誤って自軍のコンピュータにウイルスをアップロードしたのがバレたスウィートウォーターなど,本来は刑務所に収監されるようなメンバーばかりが揃っている。隊長のレッドフォードは,任期の短縮と退職金を条件に,この荒くれ者が集まる部隊に志願したという頼りなさで,ハガードの暴走に振り回されていたりする。前作BFBCでは私利私欲に走り,軍の命令に背いて金塊探しをしていた彼らだが,今回は割とまじめに命令に従い,ミッションを遂行していくのであった。
キャンペーンモードでは最初のミッションのみ,過去にさかのぼって,第二次世界大戦下のアメリカ軍兵士として日本軍の基地に潜入し,超兵器を開発した日本人の博士の亡命を手助けするという任務が待っている。「BFBC2は現代戦がテーマなのに,なぜ半世紀以上前の戦争が舞台?」と当然のごとく思うだろうが,これはのちのストーリーに絡み,ミッションを進めるごとに真相が明らかになってくる。この日本軍が開発した超兵器も,物語のカギを握る重要なキーワードだ。なお,最初のミッションはチュートリアルも兼ねており,攻撃方法や車両の操作方法などが学べる。
前作から最も変わったなと感じた点は,味方AIの動きの良さだ。前作BFBCのAIは,対戦車の装備を持っている隊員が目の前の敵戦車にショットガンで攻撃している始末で,お世辞にも優れているとはいえなかった。それが今回はきびきびと動いて,どんどん敵を倒していく頼もしいAIになっている。BFBCで残念に思っていた部分がかなり改善されていて,これは非常に評価できる。
また,銃弾の弾道計算も強化されている。スナイパーライフルやロケットランチャーを使うと分かりやすいが,遠くから撃つと,物理法則に従って銃弾が下に落ちていくのである。例えばヘッドショットを狙って頭を撃とうとしたら,弾が上半身に当たってしまった,なんてことが発生する。銃弾が重力の影響を受けるというのは,リアリティが増す演出として歓迎したいところだ。
キャンペーンモードでは,達成しなければならない必須目的のほかに,コレクタブルアイテムの回収と,「M-COM」という装置の破壊がサブ目標として設定されていることがある。
コレクタブルアイテムとは,ステージ内で入手できる武器のことで,アサルトライフルやショットガン,ロケットランチャーなど全部で30種類の武器が存在する。マップ上には銃のアイコンが表示されているポイントがあり,ここに行けば何かしら武器が置いてある。これを入手すればコレクタブルアイテムとして登録され,実績(トロフィー)も解除される仕組みだ。
キャンペーンモードでは武器を集めるというコレクション要素もある。ゲーム中はコレクタブルアイテムから,何を拾ったか,どこで入手したのかを確認可能だ |
これが「M-COM」という装置。ステージによって2〜4台設置されている。近づくと爆薬を設置できるので,見つけたら破壊してしまおう。マルチプレイのラッシュにも同じものが登場する |
ステージ内の各所には補給ポイントというものがあり,ここでは携行する武器を二つ選べるが,コレクタブルアイテムとして入手した武器も補給可能になるので,作戦に応じて武器を随時チョイスしていけるわけだ。なお,装備ではBFBCにあった「オートインジェクター」(体力を即座に回復する注射)がなくなり,時間経過で体力が自動回復する仕組みに変更された。ダメージを食らうと画面が血しぶきで汚れる演出があるので,この場合は遮蔽物に隠れて,体力の回復を待とう。
M-COMというのは,特定のステージに設置されている敵の偵察装置のことだ。M-COMがある場所はマップに載っていないため,ステージ内を探索する必要がある。進行方向に従うのではなく,あえて関係のない場所に行ってみると見つけたりすることが多いので,わき道などで気になった場所があれば,ちょっと見てみるといい。こちらも実績(トロフィー)に絡む要素だ。
俺たちに壊せないものはない?
とにかくオブジェクトを破壊しまくるのが楽しい
BFBC2には,前作BFBCや「バトルフィールド1943」で使われていた「Frostbite」というゲームエンジンの最新版が採用されている。このエンジンの強みであり,BFBC2の一番の特徴ともなっているのが,一部例外を除いたゲーム内に登場するオブジェクトの大半を「破壊」できるところだろう。
例えばグレネードランチャーやロケットランチャーなどで家の壁を攻撃すれば,派手な爆発音とともにホコリと瓦礫が飛び散って壁に穴が開き,迫撃砲を撃ち込めば地面がえぐれたりする。オブジェクトには,壊れやすい部分とそうでない部分とがあり,例えば見張り台の場合,上部にある台座の部分は銃撃でも容易に破壊可能だが,それを支える支柱部分は,ロケットランチャーや戦車砲などを使わないと壊しにくい作りとなっている。
敵が家の中から攻撃してくるケースも多いので,壁を破壊できる要素をうまく利用すれば,より敵を倒しやすくなる。もっと豪快にやるなら,戦車砲を家に撃ち込んで建物を崩壊させて倒すといったことも可能だ。このように,どんどんオブジェクトを壊して,遮蔽物をなくしていけるというのも攻略のポイントといえるだろう。また,大口径のスナイパーライフルによる銃撃はトタンや薄い木の板を貫通でき,例えば柵の後ろに隠れている敵兵を狙撃して倒すといったことも可能だ。
武器の補給ポイントは豊富にあるし,倒した敵から銃の調達も可能なので,とにかく撃ちまくって破壊しまくれるというのが,本作におけるとても楽しい部分だ。ただ,当然のことながら敵の攻撃でもオブジェクトは壊れることには注意しよう。戦闘が始まる前と終わった後では,風景もだいぶ変わっていて面白い。
こういったオブジェクトの破壊はマルチプレイでももちろん実装されており,ゲームが進むほどマップ内の破壊が進んでいく。そこら中に穴ぼこができ,建物は基礎部分を残して無残な姿をさらすのだ。プレイヤーが大勢いたり,オブジェクトを激しく破壊したりしても,フレームレートの低下が起こらずスムースに描写されるのは見事。
充実のマルチプレイモード
BFBC2のマルチプレイは,Playstation 3版とXbox 360版が最大24人対戦,PC版は最大32人対戦が可能で,アメリカ軍,もしくはロシア軍に所属して戦うことになる。バトルフィールドシリーズの醍醐味である登場兵器類ももちろん登場し,マップ内には戦車や四輪バギー,戦闘ヘリなどの乗り物のほか,固定式の重機関銃やロケットランチャー,さらには攻撃能力を持ったUAVを操作する端末などが設置されている。
なお,キャンペーンモードではHPは自動回復,補給ポイントでの弾薬補給ができたが,マルチプレイでは,ほかのプレイヤーが配る弾薬箱や医療キットを入手しなければならない点に注意しよう。
兵科は四つあり,それぞれにガジェットが用意されている。チーム内で兵科が偏るとバランスが悪くなるので,戦況に応じて変えていくといったことも必要だ。以下,順に紹介していこう。
・突撃兵
戦場の最前線で戦う兵士。メインの武器はアサルトライフルで,中〜遠距離での立ち回りが得意。ガジェットとしてグレネードランチャーかショットガンをアサルトライフルに装着できるほか,「弾薬箱」を配布して味方に弾薬補給できる。
・工兵
メインの武器はサブマシンガン。ガジェットとしてロケットランチャーと対戦車地雷を装備しており,戦車や装甲車などに対して力を発揮する兵士。サブマシンガンは発射速度が速い半面,距離が遠いとほとんど当たらないので,ある程度接近する必要あり。ほかに「修理ツール」を使って,ダメージを受けた車両を修理できる。
・衛生兵
味方のHPを回復する「医療キット」や,瀕死の仲間を復活させる「除細動器」というサポート系のガジェットを装備する兵士。メインの武器はライトマシンガンで,アサルトライフルやサブマシンガンと比べ圧倒的に所持弾数が多いものの,リロード時間は長め。集弾率は高くはないので,正確に当てるには練習が必要。
・偵察兵
スナイパーライフルで遠距離から敵を仕留めるのを得意とする兵科。カモフラージュ用にギリースーツという特殊な戦闘服を着ているのが特徴だ。ガジェットは敵をマップに表示する「モーションセンサー」と,破壊工作に使える「C4爆弾」,指定した場所に砲弾を撃ち込む「迫撃砲要請指示」の三つ。
衛生兵が除細動器を装備すると,ミニマップに心電図のアイコンが表示される。これが瀕死の味方の居場所を示している。放っておくと死ぬので,その前に電気ショックを与えて叩き起こそう
このように,それぞれに特徴があり,兵科ごとに戦い方が変わってくる。また,クラス共通の武器として,ハンドガン,コンバットナイフ,ハンドグレネードがある。コンバットナイフは金網やドアを破壊するのに使えるほか,ナイフで敵を倒せば相手のドッグタグを入手できる。ハンドグレネードは爆発物ではあるが,戦車など重装甲の車両には通用せず,主に歩兵,軽装甲車用の武器として使うもの。このほか階級が上がることで解除されるショットガンやアサルトライフルもあり,これらは兵科に関係なく装備可能になっている。
そのほか,BFBC2が従来のシリーズと比べて大きく変化した点は,「スペック」と呼ばれる特殊技能を身につけ,兵士をカスタマイズできるようになったところだろう。例を挙げると,レッドドットサイトやスコープ(倍率は4倍,12倍など)といった照準器を装着して命中率を上げたり,移動速度を強化したりといったもので,最大三つまで取り付け可能だ。
ルールに関しては,前作では「ゴールドラッシュ」と「コンクエスト」の二つしかなかったが,BFBC2では全部で四つになった。マップはデフォルトで八つ収録されていて,ゲームに付属するVIPコードを使用すれば,無料でさらに二つダウンロード可能だ。ただ,これらのマップがすべてのルールで使えるというわけではない。ほかにハードコアというオプションがあり,これを有効にするとHUD非表示,攻撃力アップ,体力ダウンという設定となり,通常とは一味違った展開を楽しめる。
マルチプレイのマップは,寒冷地にある石油施設で戦車や戦闘ヘリを使ってド派手な戦いができるマップや,車両がない小規模なマップなどバラエティに富んでいる。それぞれでどのように攻め込めばいいか,守ればいいかが変わってくるので,それを考えていくのも楽しい。
また,メニュー画面からストアにアクセスでき,ここでは今後配信予定のダウンロードコンテンツを確認できる。それによると,キャラクターのスキンと武器のセット,マップパックの配信が予定されているようだ。
それでは4種類のマルチプレイモードについて見ていこう。
●マルチプレイの対戦ルール
・ラッシュ
前作BFBCにあったルール「ゴールドラッシュ」の改良バージョン。攻撃側と防衛側に分かれて,拠点にあるM-COMという装置の破壊 or 防衛に当たる。攻撃側は復活数(これをチケットと呼ぶ)に限りがあり,チケットが0になる前にM-COMを破壊する必要がある。拠点は3〜5か所あり,それぞれに二つのM-COMが設置されている。攻撃側は二つとも破壊できればチケットが回復し,次の拠点がアクティブになる。防衛側はチケットは無限だが,M-COMをすべて失うと負けとなる。
・コンクエスト
バトルフィールドシリーズでおなじみのルール。マップ内に三つの拠点があり,これを2チームに分かれて奪い合う,いわゆる陣取りゲームだ。どちらもチケットには制限があり,これはゲーム内で兵士が倒される,拠点を奪われるなどすると減っていく。拠点を奪うには,旗の近くに一定時間待機する必要があるが,このとき範囲内にいる味方の人数が多いほど速く制圧できる。
・部隊ラッシュ
ラッシュをさらに煮詰めて濃くしたようなモード。通常のラッシュとの違いは,参加部隊が両軍合わせて4部隊。最大16人での戦いになるという点と,M-COMがマップ内に一つしか存在しない点だ。少ない人数での攻防となるため,より仲間同士の連携が必要になってくる。
・部隊デスマッチ
一部隊4人まで参加可能で,最大で6部隊24人で戦うルール。自分の部隊以外はすべて敵。FPSの対戦ルールでは一般的な“デスマッチ”に近い。相手を倒しまくって規定スコアに最も早く達した部隊が勝ちとなる。
マルチプレイのコンクエストモードでは,拠点の防衛がアツイ! 制圧した拠点の数が多いほど有利になる。左下のミニマップの上に四角形が三つ表示されているが,これが赤のときは敵に支配されている状態。青のときは自軍の支配下になっていることを示す
BFBC2では,マルチプレイのゲームルームに接続した際,部隊に入るかどうかを選択できる。別に強制ではないが,部隊に入っていれば,リスポーンの際に仲間の場所からスタートできたり,味方を支援したときにより多くのポイントをもらえたりなど,メリットが多い。部隊は4人で一部隊となっており,あらかじめフレンドと部隊を組んで,マッチングするといったこともできる。
ラウンド終了時には成績に応じてスコアが入り,さらに「ピン」や「勲章」を入手すれば,「アワードスコア」という形で,スコアに加算される。ピンは「1ラウンド中にアサルトライフルで7人倒す」「1ラウンド中にヘッドショットを5回決める」など,もらうのはそんなに難しくない。勲章は「サブマシンガンで500人倒す」「味方の乗物を100台修理する」といったように,獲得には時間がかかるが,その代わり得られるスコアはとても大きい。
ラウンド終了時にスコアが表示される。獲得したスコアやピン,勲章を確認できるほか,アイテムをアンロックする必要条件の達成状況も見られる |
戦闘中に特定の条件を満たすと,ピンや勲章を授与される。これらがラウンド終了時に「アワードスコア」として加算される。ピンと勲章の獲得条件はマイステータスから確認可能 |
各武器にはブロンズスター(25キル),シルバースター(50キル),ゴールドスター(100キル)と3段階の熟練度が設定されており,これを達成したときもスコアをもらえる。ゴールドスターを獲得し,さらに100キル,つまり合計200キルを達成すれば,もっと上のスターをもらえるようだ。スコアのたまり具合によって,階級が上がったり,武器やガジェット,特殊技能がアンロックされたりする仕組みで,とにかくやりこみ要素が半端ない。これは相当長期間にわたって遊べるだろう。
デモ版で遊べたマップ「PORT VALDEZ」では,すでに戦略が確立してきたようで,攻撃側/防衛側それぞれにセオリーができつつあるが,ほかのマップでは,まだまだプレイヤー同士で試行錯誤している印象を受けた。前作にあった「ゴールドラッシュ」では,C4爆弾や対戦車地雷を金塊の入った箱に装着して起爆させ,一気にダメージを与えるという戦法が一般的に行われていたが,それは今回も健在のようである。ただ,ラッシュを遊んでみると,ほとんどのプレイヤーはルールに従って爆薬を設置している。前作ではポピュラーなテクニックだったが,まだまだ知られていなかったりするのだろうか。
プレイヤー数に関しては,製品版でもデモと同様に多くの人々が参加していることを確認でき,ランキングボードを見る限りでは,かなりの人数がエントリーしているようだ。原稿執筆の段階では20万人以上のプレイヤーのゲーマータグが登録されていた。
FPSファンはマストバイなタイトル
キャンペーンモードもぜひ遊んでみよう
バトルフィールドシリーズといえば,もともとはマルチプレイに重点を置いたタイトルとして開発され,対AI戦はおまけ的な扱いだったが,BFBC2のキャンペーンモードはシングルプレイヤー用のFPSとしても,かなり良くできている印象を受けた。スタート直後,いきなり第二次世界大戦の話が出てきたときには,思わず「なんじゃこりゃ?」と独り言をつぶやいてしまったが,ストーリーがなかなか面白く,楽しく遊べることだろう。
すでに触れてあるように,味方のAIの動きも改善され,しっかりと前作の問題点を改善してきたのは,大変評価できる。また,一度クリアしたステージは再プレイ可能で,取り逃したコレクタブルアイテムや,破壊し損ねたM-COMを探すなど,やりこみプレイにも対応している。
マルチプレイに関しては,長く続くシリーズだけあって,やはり安定した面白さがあり,今回から追加された兵士のカスタマイズがよくできている。武器をアンロックするのに夢中で,ようやく手に入れたと思ったら数時間が経過してた……なんてこともザラ。エイミングがうまい人は突撃兵や偵察兵,それほど得意ではないという人は,衛生兵や工兵となって回復で貢献するといったように,プレイヤーの腕に応じて,活躍できる場がしっかり用意されているというのもいい。
マルチプレイのサーバーに関しては,「バトルフィールド1943」のときは接続数が予想を大幅に上回り,サーバがとてつもなく重たいという事態を引き起こしたEAだが,今回はそんなことはなく,最初から最後まで快適に遊べた。このあたりもしっかり対応されている印象だ。
オンラインでのマルチプレイが可能なミリタリーFPSといえば,現在「Call of Duty: Modern Warfare 2」が王座に君臨しているが,それに対抗できる強力なライバルが登場したという印象だ。どちらのシリーズも長い歴史のあるシリーズなので,今後もお互い切磋琢磨して良質なタイトルを送り出してもらえればと思う。
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