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高見沢俊彦さんや古代祐三氏,桜庭 統氏がゲストとして登場した“30秒で世界を救う”RPG「勇者30」制作発表会
発表会は,マーベラスエンターテイメント 取締役 チーフクリエイティブオフィサーの和田康宏氏が登壇しての挨拶から始まった。
和田氏は,同社はまだまだ小さいメーカーであり,発表会に多くの報道陣が集まったのは,このあとで登場する古代祐三氏や桜庭 統氏といった著名なゲームコンポーザー,THE ALFEEの高見沢俊彦さんら,非常に多数のクリエイター陣がプロジェクトに参加してくれたおかげであると控えめに発言すると共に,関係者に謝意を述べていた。また,同社にしかできないエンターテイメントである「勇者30」で,一人でも多くの人に満足や喜び,楽しみといったものを提供したいと語っていた。
マーベラスエンターテイメント 取締役 チーフクリエイティブオフィサーの和田康宏氏 |
マーベラスエンターテイメント プロデューサーの高木謙一郎氏 |
次にプロデューサーの高木謙一郎氏が登壇。プロモーションムービーが上映され,本作の概要が紹介された。高木氏は,「勇者30」をゲームが持つ本質的な面白さにこだわり抜いて制作しているとコメント。また,“すごい”ゲームではなく“面白いゲーム”を,作り手が楽しんで発信したものを,受け手であるユーザーが面白がって話題にできる,つながりや広がりを大切にして“ゲームのお祭り”を始めたいと述べていた。
そのあと,本作のプロモーションムービーが上映され,高木氏により本作の概要が紹介された。500年にわたって繰り広げられる人類と魔王の戦いの物語が四つの視点から描かれ,わずか30秒で戦いに挑むという“超速”RPGであること,ゲームモードはRPGの「勇者30」,シューティングの「王女30」,RTSの「魔王30」,アクションの「騎士30」の4種類であること,それぞれを30秒という制限時間内にクリアしていくことが紹介された。
また本作はアドホック対応で,最大4人の通信対戦が可能であることが明らかにされた。普通は勇者が一人のところ,“残念ながら”四人の勇者が立ち上がってしまい,お互いに邪魔をしあいながら誰が真の勇者かを決めるべく,魔王を倒すという内容になるようだ。
次に,3月7日からオンエア予定のテレビCFが上映された。「勇者編」「王女編」「魔王編」「騎士編」の4パターンが用意されるCFでは,それぞれ勇者/王女/魔王/騎士がトークバラエティ番組に出演しているという設定。どれもユニークな内容なので,実際にテレビで確認してほしい。
発表会には,本作のサウンド制作に携わったクリエイターの古代祐三氏,桜庭 統氏が登場し,トークセッションが行われた。
古代氏は通常ステージと魔王ステージ,桜庭氏は王女30のラストステージの楽曲と,発表会で上映されたプロモーションムービーの楽曲を担当している。なお,プロモーションムービーの楽曲は,ゲーム本編に収録されるかもしれないとのことなので,桜庭氏のファンは期待して待とう。
古代祐三氏 |
桜庭 統氏 |
「勇者30」の魅力はどこかという質問に対し,古代氏は「30秒でRPGをクリアするというコンセプトが斬新で,体験版をプレイしてみたがテンポ感が良くて楽しい」,桜庭氏は「やはり30秒という斬新さ,それとゲームモードが四つあり,いろんな面からユーザーさんが楽しめるところ」とコメントしていた。
また作曲でこだわったところについて,古代氏は「30秒という短い中にゲーム性があるので,そのテンポ感を意識してプレイヤーを盛り上げる音楽を意識した」とコメント。桜庭氏は「ゲーム中の絵がドット絵になっていて可愛らしい感じなので,普通だったらそれに合わせた感じにするところを,逆に重厚な感じを狙いました。そのギャップを楽しんでいただければと思います」と答えていた。
トークセッションの最後は,古代氏と桜庭氏それぞれから,ユーザーに向けてのメッセージが語られた。
古代氏は「非常にテンポ感が良くて,短い間にエキサイトできるゲームなのでそこを楽しんでいただきたいです。また,非常に多くの作曲家の方々が関わっていて,非常にバリエーション豊かで魅力的なものになっているので,そこを楽しんでいただければと思います」と,桜庭氏は「今回は絵もドットで可愛らしい感じなんですけど,やっているほうもいろいろ楽しいと思うんですよ。それとのギャップで音楽が重厚ということで,その差を楽しんでいただければと思います」と述べていた。
トークセッションで,「勇者30」のサウンドを手がけることになった経緯を質問された高見沢さんは,「依頼があったからで,自分で持ち込んだわけじゃないです」と答え,会場の笑いを誘っていた。もちろんそれは冗談として,マーベラスエンターテイメントの代表取締役兼最高経営責任者の中山晴喜氏と高見沢さんはもともと親交があり,その縁で今回,「勇者30」の制作に携わることになったと,その経緯を語っていた。ちなみに高見沢さんは,シューティングやレースゲームといったジャンルが好きでよくプレイするとのこと。
また高見沢さんは,今回の作曲のコンセプトとして,“ゲームの世界でいかに自分の音が活かせるか”に着目し,“自分の音がつくことでいっそうゲームが華やかになる”ものを目指したと語っていた。「勇者30」では,ハードでメタルチックなものをリクエストされたので,演奏時のギターはESPの“FLYING-A IV”をメインで使ったとのことだ。
司会者から今後の活動について質問されると,「ソロ活動の一環として,『勇者30』のメインテーマに歌詞を乗せてやってみるのも面白いかな,作ってみたいなと思っているんです」とコメント。
最後に高見沢さんは,「30秒でクリアーするという,この時代にピッタリなゲームだと思いますし,そのゲームに合った楽曲が入っていますので,ぜひ『勇者30』を楽しみにしていてほしいと思います。THE ALFEEとしては,4月からツアーも始まりますので,コンサート会場でお会いしましょう」とコメントしてトークセッションを締めくくった。
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勇者30
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