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イージーモードは“史上最弱”を誇る将棋ソフト? 原作者も出演したWiiウェア/NDS「ハチワンダイバー」発売記念イベント
本作は,かつてプロ棋士を目指していた主人公菅田健太郎が,“アキバの受け師”に導かれて“ハチワンダイバー”を名乗り,真剣師への道を歩み始めるという原作のストーリーを追体験できるタイトルだ。
NDS版の発売前日となる3月25日,秋葉原にあるメイドカフェ「ぽぽぷれ」で,開発元のシルバースタージャパン主催による発売記念イベントが開催された。マンガ「ハチワンダイバー」原作者の柴田ヨクサルさん,同じくマンガ「ハチワンダイバー」監修の鈴木大介八段,そして特別ゲストとして藤田 綾女流初段が出演し,トークショーやゲームでの対局を披露してくれた,本イベントの模様をお届けしよう。
菅田健太郎となり,原作を追体験
簡単システムで将棋入門にも最適
「ハチワンダイバーWii」と「ハチワンダイバーDS」は,「将棋を知らないハチワンダイバーファンも楽しめる将棋ゲーム」「将棋を始める入り口となるゲーム」という,二つのコンセプトで作られた。良手か悪手かの二者択一で将棋を指せる“イージーガイド”や,原作お馴染みの必殺技で最善の指し手を示してくれる“ダイブ”といった,独特のシステムが特徴だ。
また,プレイヤーの棋力に合わせ,イージー/ノーマル/ハードの三段階から難度を選択可能。ハードモードではほかの将棋ゲームにひけを取らない強さを発揮する。一方,イージーモードの弱さは“将棋ゲーム史上最弱”を誇るという。
Wiiウェア/NDS版ともに用意されるモードは,ストーリー/VS対局/将棋教室の三つ。Wiiウェア版は容量の関係でモードが少ないが,その代わりに思考時間が短く,NDS版の十分の一以下になっているとのことだ。
ストーリーモードでは,原作の主人公菅田健太郎となり,「ハチワンダイバー」の物語を追体験することになる。イベントの選択肢や対局の勝敗によって,中静そよの好感度が変化し,好感度に応じてエンディングが異なるものになる。
VS対局モードは,キャラクターを選択して対戦できる対CPUの対局で,将棋教室モードはみるくが将棋のルールを基礎から教えてくれるというものだ。
そのほかNDS版では,ソフト1本で二人対戦(対局)ができる「2P対局モード」,ニこ神が出題する全100問の詰め将棋問題を解く「修行モード」,原作の名棋譜を鑑賞できる「名局鑑賞モード」,なるぞうくんとハチワンくんで対局する「なるぞうくん はさみ将棋」などが収録されている。Wiiウェア版/NDS版のプロモーション2本をアップしたので,興味を持った人はぜひ観てほしい。
リアル菅田健太郎VS.“アキバの受け師”?
柴田さんと藤田女流初段のガチンコ対局そのあとは,柴田さん,鈴木八段,藤田女流初段の3名が登壇。目立っていたのが藤田初段で,原作の“アキバの受け師”こと中静そよをイメージしたのか,メイド服に身を包んでの登場だ。
鈴木八段には,一番考えるのに苦労した棋譜はどれかという質問に対して,二こ神VS.菅田戦と回答。「柴田先生から『これを参考にしてほしい』と,絶版になった『雁木伝説』という定石書が送られてきたんです。私が生まれる前に流行った戦法なので,大変でした」と語っていた。
また柴田さんは,ゲームをプレイした感想について,「僕のマンガではテンポの良さを一番大事にしているのですが,それが本作にはあるんですよ。打ち合わせのときなど,話が良くできているという意味合いで『パキッとしてる』という表現を使うのですが,本作は本当にパキッとしているんですよね。なので,プレイしているとテンポにどんどん引き込まれていくと思います」と述べていた。
対局開始前に「柴田先生と“ハチワンシステム”という戦法を編み出したので,それが出るかもしれない」と,鈴木八段がコメントしていたのだが,対局中に見事に柴田さんのハチワンシステムが発動(?)。最初から最後まで柴田氏が優勢を維持し,柴田さんが103手目で見事勝利を納めた。
- 関連タイトル:
ハチワンダイバーDS
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ハチワンダイバーWii
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(C)SilverStarJapan (C)柴田ヨクサル/集英社
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