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[G★2008#23]不可思議でなんか凄いぞ,Danal EntertainmentのアクションRPG「Wild Hearts」
Danal EntertainmentのアクションRPG「Wild Hearts」は,対戦指向のちょっと変わったオンラインアクションRPGである。PvEモードもあるようだが,基本的にPvPが中心で,1対1から16対16までの対人戦が楽しめる。
基本的に,キャラクターエディットなどはなく,あらかじめ用意されているキャラを選択し,名前を変えて使うといった(テイルズウィーバー方式?)感じだ。とはいえキャラは100種類以上用意されており,しかも非常にというか無茶苦茶バラエティに富んでいる。とにかくイラストを見てもらうのがいちばん分かりやすいだろう。もっといろいろあったのだが,適当に抜粋している。あらゆる人の好みに対応したキャラを用意するという方針のようで,固まった世界観はないとのこと。今後もキャラがどんどん追加されそうだ。
キャラごとに異なる特性やスキルを備えており,“クラス”という概念はないに等しい。さまざまなキャラを組み合わせてチームを組むわけだから,可能となる戦術の数や,対戦相手との組み合わせなどは,とんでもない数になってくる。キャラの種類を100と仮定しても,パーティ構成だけで10の16乗(正確には101の16乗−1)の組み合わせが可能で1溝とおり(10の32乗),対戦パターンはさらにその2乗で1不可思議とおり(10の64乗)の組み合わせパターンとなる。
スキルの種類も多彩だ。攻撃一辺倒ではなく,羊のキャラクターは攻撃はできないが,相手を寝かせるなどの能力を持っており,狐のキャラクターだと相手を魅了して同士討ちをさせるといった具合である。
Danalはまだ新しい会社のようだが,同社には韓国のみならず,日本やアメリカなどからも多くの開発者やデザイナーが参加しているという。総勢70名というから小規模の会社でもない。Wild Heartsは,サーバーやクライアントなど,すべて独自技術で作られているそうだ。ムービーは,開発を始めて10か月後の段階のバージョンを撮影したものとのことだった(全部自社開発でこれだけ動いているのも凄いが)。もうじき新クライアントができるので,G-Star開催がもう少しあとであれば,より高いクオリティの映像を紹介できたのに,と残念がっていた。
さて,ゲーム内容に移ろう。まず,キャラクターは成長しない。よってレベル上げなどを行う必要はなく,用意されたキャラクターですぐにあらゆるコンテンツが利用可能となっている。こういう点では,アーケードゲームの対戦格闘モノに近いノリである。成長要素はなく,プレイヤースキル中心でe-Sports的に楽しむのが基本のようだ。
ただし,装備によってキャラクターを強化できる。あるキャラクターで取得したアイテムを,ほかのキャラクターでプレイしたときにも使用できる。必ずしもすべてのアイテムを装着できるとは限らないが,武器などについてはできるだけ使い回せるようにするとのことだった。
また,最大20のNPCを手下として召喚できる。ということは,16対16で対戦したときにそれぞれがNPCを召喚すると,16×21×2で672キャラがあふれかえることになるのかと聞くと,基本的にはそのとおりだという。ただ,キャラ生成の限度数は100体程度で,それを超過すると生成できなくなる。片方のチームが先に召喚すると戦力差が生じるのではないかと聞いたところ,両チームで同時に同じ数のキャラが生成されていくことにするので,不均衡にはならないという説明だった。
PvP対戦はラダーシステムでランキング管理され,3か月ごとに褒章が与えられるという。全体的に「ギルド ウォーズ」に近い感じだろうか。とはいえ,決してPvPのみのゲームではない。ムービーを見て分かるようにPvEの部分もあり,RAIDコンテンツなども用意される予定だ。
韓国ではパブリッシャが決まっており,2009年1月から2月にかけてクローズドβテストが行われる模様だ。韓国以外でのサービスも目指しており,日本でのローンチも視野に入っているという。B2Bの端にある目立たないブースだったのだが,日本からも何社か問い合わせがあったそうだ。
- 関連タイトル:
LOCO 〜LAND OF CHAOS ONLINE〜
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