PSP用伝奇アドベンチャー「夢想灯籠」，新たに初回限定版の内容と二人のキャラクターを公開

　2009年に発売が予定されている日本一ソフトウェアのPSP用ソフト「夢想灯籠」で，新たに初回限定版の内容が公開された。価格は，通常版が5040円，初回限定版が7140円（共に税込）。初回限定版には，豪華キャストによる“ドラマCD”と，本作の魅力が詰まった“設定資料集”が同梱される。気になるドラマCDのキャストは以下のとおりだ。

【ドラマCDキャスト】
阪守鷲志：前野智明
各務：沢城みゆき
巴：桑谷夏子
逆枝将一：保志総一朗
阪上舞：沢城みゆき
灯：植田佳奈
黒木真琴：田中理恵
黒幕：望月健一

　本作は，輪廻転生をキーワードとした伝奇系テキストアドベンチャー。物語を読み進めながら選択肢に答えていくことでヒロインの好感度が上下し，複数のエンディングに分岐するという，おなじみのゲームシステムだ。DDS（ドラマチック・ディレクション・システム）と命名された本作の分岐システムは，ヒロイン達の好感度はもちろん，選択肢によっては，主人公達を縛る運命の鎖を断ち切れるのか否かという，物語の結末にも密接に絡んでくる。


　また本作では，“キャラクターの立ち絵”を使った従来のアドベンチャースタイルを廃し，すべてのシーンが「カットイン」と「イベントCG（背景CG含む）」のみで表現されるのが大きな特徴。そのため，イベントCGの総枚数はなんと500枚以上にのぼるという。また，ストーリー上多数登場するバトルシーンでは，CGエフェクトによる緊迫感のある演出が取り入れられている。

会話シーンでのキャラクターの表情変化も，豊富なカットインで表現

　本作は全9章の章立て構成となっており，物語は山間の集落「栄重村」に住む青年，阪守 鷲志（さかもり しゅうじ）が，夜道で異形の化け物「鬼」に襲われたことをきっかけに，自分がそれまで暮らしてきた村のもう一つの顔を知るところから始まる。
　今回新たに，巴（ともえ）と阿部 隼人（あべ はやと）の，二人のキャラクターが公開されたので，発表済みのキャラクターと併せて紹介しておこう。

　なお，4Gamerの「こちら」の記事では，主題歌「剣の舞」を歌う榊原ゆいさんも登場した作品紹介イベントの模様と，プロモーションムービーを掲載しているので，そちらも併せてチェックしてほしい。

阪守 鷲志 （さかもり しゅうじ） 本タイトルの主人公。２０歳。 家が剣術道場をしており、幼いころから特殊な剣術・瑠璃玻璃焔天流剣術を修めてきた。 日々研鑽を重ねている剣術の腕は確かなもので、熱血漢で一本気な性格ともあいまり、周囲からは信頼され頼りにされる存在となっている。決断力や行動力がある反面、恋愛方面の機微にはうとく、一部の女性（例えば、幼馴染の舞）をやきもきさせる朴念仁でもある。

各務 （かがみ） 現世と来世の狭間にあるとされる“灯籠世界”で、鷲志が出会うことになる謎の女性。 透き通るような白い肌と赤い目、流れるような漆黒の髪を持つ。 たおやかで儚げな印象を与える容姿や落ち着いた物腰ながら、芯の強さを感じさせる性格をしている。

阪上　舞（さかがみまい） 鷲志の幼馴染。 気配り上手で料理上手な家庭的な女性。笑顔を絶やさず周囲への思いやりを持って行動するところや、自分の気持ちに対して正直に行動するまっすぐな姿勢が、多くの村人たちから好かれている。と同時に、舞が鷲志に好意を寄せているのは村では周知の事実となっている。知らぬは当人（鷲志）ばかりなり、である。 特技の「剣ノ舞」は鬼の力を弱めるなど、特殊な効果を持つ。

灯（あかり） 鷲志が村の公園で出会うことになる双子の女の子の１人。 １４歳ということだが、容姿や性格は年齢以上に幼い印象を与える。 好奇心の旺盛で、じっとしているのが苦手。気になるものを見つければ我慢できずに駆けていく、子犬のように行動的。何でも好意的にとらえ、疑うことを知らない。

黒木 真琴（くろき まこと） 地方テレビ局・杜の都テレビに所属する敏腕ディレクター。『灯籠流し祭り』の取材を行うために栄重村を訪れ、鷲志たちと出会うことになる。前向きな考え方と行動力を持ち、率先してカメラの前に立って取材を行っていく姿を見て彼女のファンになるものも多い。

逆枝 将一 （さかえだ しょういち） 鷲志の親友。同じ瑠璃玻璃焔天流剣術を修める剣友でもある。思慮深く、客観的に物ごとを捕らえようとする性格で、直情的な鷲志とは対照的である。 舞に好意を持っているものの、舞の鷲志への想いや、親友との関係を考えてしまい行動に出られずにいる。 生家が刀鍛冶をしており、将一もその技術を受け継いでいる。

巴（ともえ） 灯とは、双子で酷似した外見を持っているが、性格はかなり異なり、おとなしくて慎重派。 表情もあまり動かすことが無く、多くの場合は無表情である。 灯が気になるものに対して、無警戒に近寄り触ったり、話しかけたりするのに対し、巴の場合は距離をとったままジッと観察して対象を理解しようとする。

阿部　隼人（あべ　はやと） 旅行で栄重村を訪れているという青年。 手足が長く整った顔立ちから優男に見えるが、鷲志の剣の腕に初対面で気が付くなど、なにかの武術に通じているらしい様子を見せる。 スマートな物腰や繊細な感性、たまにのぞかせるアンニュイな雰囲気などがあいまって、カリスマ性を感じさせる謎多き人物。