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PSP用伝奇アドベンチャー「夢想灯籠」のイベントが秋葉原で開催。スペシャルゲストに榊原ゆいさんも登場
伝奇アドベンチャーゲームである本作のキーワードは“輪廻転生”。東北地方に位置するという架空の集落“栄重村”(さかえむら)を舞台に,先祖代々“鬼”を退治する役目を背負った主人公,“阪守鷲志”(さかもりしゅうじ)の戦いと,ヒロインとの絆を描く物語が展開されていく。
本イベントでは,開発スタッフによるゲームの紹介が行われたほか,本作のテーマソングを担当したアーティスト榊原ゆいさんもスペシャルゲストとして登場したので,その模様をお伝えしよう。
色々な裏話も飛び出した開発スタッフによるゲーム紹介
まず,各務(かがみ)のデザイコンセプトは“目を引くキャラ”。彼女に纏わり付く鎖は物語のキーになるという。一見クールだが,物語が進んで行くと色々な感情を見せてくれるらしい。
次に阪上 舞(さかがみまい)。そのデザインコンセプトは,「目立ちすぎず,地味すぎず」な身近な女の子とのこと。「栄重村は温泉街という設定なので期待してほしい」という発言もあった。温泉で期待することといえばアレしかないだろうし,否が応でも期待せざるを得ないだろう。
そして灯(あかり)は“天真爛漫”がデザインコンセプト。明るい表情を振りまいてくれる彼女には,何か大きな謎が隠されているらしい。
最後は黒木真琴(くろきまこと)。デザインコンセプトは“大人の女性”で,小悪魔的な魅力を持っている。
そのほか,宗清氏からの「主人公の阪守鷲志はなぜタンクトップ姿なのか」という問いかけに対して飯沼氏は,「剣術を使うキャラクターなので,動きやすい格好にしました」と説明。宗清氏が「別にホモキャラではないので安心してほしい」と一言付け加え,来場者の爆笑を誘っていた。
なお発売時期については,「来年の寒い時期が終わるまでには発売したい」と明言は避けていたが,2009年3月くらいまでの発売を目標としているようだ。
飯沼氏によれば,本作では「イラスト量の多さ」が開発で苦労している点だという。というのも,本作ではアドベンチャーゲームでお馴染みの“立ち絵”を一切使っておらず,500枚以上におよぶイベントCG/背景CG/カットインで全編を表現している。
そして,その問題に対してどう対応したのかといえば,「あまり細かい装飾などに力を入れすぎないようにしている」とのこと。「手を抜くのではなく,力を入れるべきところに気をつける」という考えだという。
また宗清氏は,「結局は商売でやっていますので,芸術作品のように時間はかけられません。いかに効率よく人的リソースを使っていくかというところで工夫しています」と発言。プロの信念のような物が感じられるズバリと割り切った物言いが,個人的にはとくに印象深かった。
バトルパートはカードバトルに? 興味深い発言も飛び出した質疑応答タイム
――19才,20才と,キャラクターの年齢設定が少々高めですが,その意図は?
飯沼氏:
大人になる直前,その成長過程を描くのに,わりと節目になる年齢じゃないかと思って決めました。
――CEROの区分はどうなるのでしょう?
井上氏:
CEROの区分はまだ決まっていませんが,セクシャルな要素,残虐なシーンもありますので,全年齢には確実になりません。
宗清氏:
ちなみに開発初期の序章を見ると“Z”でも無理です! グロテスクな部分で,世に出せる状況ではありません(笑)。まぁ何とか,希望としてはCを目指しています。
――FOGの代表作,「久遠の絆」と同じ“輪廻転生”がテーマということで,意識している部分はあるか?
宗清氏:
それは皆さん気になるところだと思います。「久遠の絆」は強烈な個性のある作品だったので,どうしても比較され,ネガティブな見方もされるだろうということで,“輪廻転生”を扱った作品というのは今まで避けてきました。
しかし,10年という月日が経ち,もうそろそろユーザーの意識も変わり,「久遠の絆」をプレイしていないというスタッフも増えてきたので,もう大丈夫かなと思いました。同じ“輪廻転生”がテーマでも,中身はゴッソリ違う人間が作っているので,また新しい世界を見てほしいです。
榊原ゆいさんが登場してテーマソング「剣の舞」を熱唱!
そのあとは,榊原さんへの質問タイムの時間が取られた。榊原さんは,曲について「サビの歌い方がキモ,1番では裏声,2番では地声で歌っています。1番で隠していた気持ちを2番で伝える感じで表現しました」と語っていた。また,ジャケット撮影について,「黒の全ヅラを初めてかぶりました。140cmもあって,絡まって撮影が大変でした(笑)」と感想を述べていた。レコーディングに関する裏話では,「楽曲担当の菊田大介さんがランチパックマニアで,ランチパックについて語らせると超熱い」と語っていた。……いやまあ,裏話といえば確かに裏話ですが。
「夢想灯籠」公式サイト
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