プレイレポート
「C9」の新クラス,ヴァルキリーのプレイレポート。砲撃と刺突を使い分けるガンランス使いの実力は
今回,そのアップデートに先駆けてヴァルキリーをプレイする機会を得たので,そのプレイフィールを紹介していこう。
射撃も近接攻撃も思いのままのヴァルキリー
少女と巨大なガンランスというアンバランスさも魅力
ヴァルキリーは,前述の通り,レベル20以上のエリートミスティックからクラスチェンジできる2次クラスで,伝承スキルを覚えると「キャノンブラスト」という名称になる。ヴァルキリーには,ミスティックというクラスそのものの秘密を垣間見られるストーリーも用意されているので,以下で紹介しよう。
永遠に続きそうだったミスティックの平和は突然、虚しく終わってしまった。いつも通りだったその日襲ってきた闇は円環の園を奪い、アクセリアとエルタを踏みつぶした。そのまま円環の園から追い出されたミスティックたちはアリエルのお陰でビンペリーに身を隠すことになる。
突然の襲撃で自分たちの居場所を奪われたミスティックは円環の園を取り戻すため再び力を合わせ始める。しかし、一部のミスティックはアクセリアとエルタだけでは深い闇から円環の園を取り戻すのは難しいと声をあげ、それに同意するミスティックたちが増えていった。その時、彼女らに手を差し伸べてくれたのがイケザンスの魔術師の技術を取り入れたビンペリー工房だった。
ビンペリーの最新技術で製作されたものの危険で操作も困難とされ、誰も扱えなかったガンランスが神の権能で武器の眠っていた力を起こす、ミスティック達の手に握られたのだ…
上記のストーリーの最後に書かれているように,ヴァルキリーが装備するのはガンランス。砲撃による遠距離攻撃と,槍の先端を敵に突き刺す近距離攻撃を使い分けられるのが特徴だ。
通常時は,左クリックに遠距離攻撃となる砲撃,右クリックに近距離攻撃となる刺突やなぎ払いなどが設定されている。マウスボタンの配置で察することができると思うが,ヴァルキリーはどちらかといえば遠距離攻撃に重点が置かれたキャラクターだ。離れた位置から砲撃スキルで攻撃し,囲まれたら突進系の物理攻撃スキルで脱出するという戦い方が基本となるだろう。
メインの攻撃方法となる砲撃は,通常攻撃のほかにも,速射,溜め砲撃,火炎放射,誘導ミサイルと多彩なスキルが揃っている。基本的に砲撃の攻撃範囲は正面のみとなっているので,単体の敵には強いが,囲まれると少々やっかいだ。バレットシューターのように動きながら撃つというアクションはできないので,砲撃後にどの方向へ逃げるかも込みで戦い方を考えたほうがいいだろう。豊富な回避スキルを使いこなせるかどうかも,ヴァルキリーのポイントになりそうだ。
また,砲撃には当然のことながら弾が必要になる。残弾数がゼロの時に攻撃しようとするとリロードアクションになってしまい,大きな隙ができてしまう。いざというときに攻撃できないばかりか,攻撃を伴う回避スキルも使用できなくなるので,常に残弾数を把握し,弾が尽きる前に安全な場所でリロードしながら戦っていきたい。
近接攻撃は攻撃範囲こそ狭いものの,敵に囲まれたときに効果を発揮する。ランス用のスキルはそれほど多くないが,いざというときのために覚えておいてもいいだろう。
ヴァルキリーには遠近攻撃の使い分け以外にも,2つの大きな特徴がある。
そのうちの1つがバフ/デバフスキルだ。バフスキルの「デバイスエンチャント」は,スキルのクールタイムが短縮されたり,クリティカル発生率がアップしたりする便利な効果がある。ここぞというときに使いたい。
もう一方のデバフスキルは,敵ではなく地面に対して放ち,発生したフィールド上に入ったキャラクターに効果が発生する。ソロで役に立つのはもちろんだが,パーティプレイでも絶好の支援スキルとして大きな力を発揮しそうだ。
もう1つの特徴は,クマの頭のような形をした小型デバイスの召喚だ。空中に召喚されたデバイスは,約60秒間自動で敵を攻撃する。召喚できるデバイスは1体で,「オペレーション」というスキルを習得すると,空中から広範囲のレーザー攻撃を行えるようになる。常に小型デバイスを召喚しておき,いざというときに備えるのがよさそうだ。
アクセリアやエルタといった同系クラス,また遠距離攻撃の扱いを得意とするハンター系とも違うプレイフィールのヴァルキリー。遠近どちらの攻撃もこなせるとはいっても,その力を存分に発揮させたいのなら砲撃による遠距離攻撃をメインにして立ち回るべきだろう。ほかのクラスと比べても遜色ない攻撃力,そして範囲攻撃は魅力的で,何より派手な砲撃戦は,遊んでいて気持ちがいい。とくに誘導ミサイルの弾の軌跡が綺麗に表示される演出は,心をくすぐられるものがある。
だが,ヴァルキリーは決して扱いが簡単なクラスではない。近距離戦ができるとはいっても十分ではなく,あくまで一時しのぎに近い感覚だ。回避スキルが豊富で対処しやすいとはいえ,弾が切れていると砲撃ができないという弱点も抱えている。ゴリ押しできるタイプのクラスではないので,攻撃の最中も常に周囲の敵の動きを把握し,囲まれないように動く必要があるだろう。あらゆる事態に冷静に対処できる,上級者向けのクラスといえそうだ。
ただ,パーティプレイなら,そこまでのシビアさは要求されないだろう。ほかのプレイヤーの背後から強力な援護射撃を行ったり,デバフ効果のフィールドを展開したりと,ソロのときは違って,安心して動けるはずだ。ぜひヴァルキリーを育成し,ほかのクラスでは味わえない砲撃の楽しさを味わってほしい。
「C9 (Continent of the Ninth)」公式サイト
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