攻略
「C9通信」番外編。ニコニコ動画の歌い手であり,C9プレイヤーでもある蛇足さんに,C9公認ナビゲーター松井 悠氏がインタビュー
さて,ここからが本題となるのだが,去る9月16日のこと。ちょうど新キャラクター“ウィッチブレイド”が実装された翌日の放送で,ニコニコ動画で有名な歌い手であり,C9プレイヤーでもあるという“蛇足”さんが番組にゲスト出演し,過去最大の視聴者数を記録したそうだ。今回松井氏は,この番組放送前に蛇足さんにインタビューを行ったということで,その模様を「C9通信」番外編として寄稿してくれた。“ニコニコ動画の歌い手”とは違った,ゲーマーとして話す蛇足さんの一面に注目してほしい。
なお,蛇足さんがウォーデンの実装直後に撮影したプレイ動画も掲載したので,合わせて確認してみよう。
Ustream番組「フライデーC9」
Ustream番組「フライデーC9」,9月16日放映分アーカイブ
(以下,松井 悠氏寄稿)
9月16日に放送した,Ustream番組「フライデーC9」では,ニコニコ動画などでおなじみの歌い手であり,C9のやり込みプレイヤーでもある「蛇足」さんをゲストにお招きました。過去最大の視聴者数を記録したこの放送,実は,蛇足さんがTwitterで,C9についてつぶやいていたところを,C9プロデューサーの中川さんが発見し,コンタクトしたのがきっかけなんだそうです。
放送前に収録した,ゲーマーとしての蛇足さんの一面をご覧いただけるレアなインタビューをお届けします。
蛇足 プロフィール
ニコ生の有名な歌い手で,主にボーカロイド曲を扱う。
低音から高音まで自在に操る色気溢れる声を持ち,その声は「エロい+うまい+かっこいい」の3つの意味を併せ持つ「えまっこい」という言葉で形容される。
その色気溢れる声から,コメントにもタグにもエロ関係が溢れかえる傾向がある。
2010年「magnet」の再生回数がダブルミリオンを達成。
2010年10月〜12月24日の3か月間,金曜夜10時〜のニコラジ「禁曜ニコラジ」のパーソナリティを務める。日米のハーフらしいが,英語は話せない。飼い猫の名前はモカ。
ゲームウォッチ,ファミコンを遊び,バーチャファイター2をやり込んでいた
――「歌ってみた」の活動はいつ頃から始めているんでしょうか?
蛇足さん:
2〜3年ぐらい前からですね。
――スタートしたきっかけはどういったものですか? それまでに例えば何かしらバンド活動をしていたとか……。
蛇足さん:
いや,音楽はまったく関係なく,とくに活動もしていなかったんですけど,ニコニコ動画がサービスをスタートしたころからずっと見ていて,「歌ってみた」人達の歌を聞いていたんです。それで,まあ音楽が好きだし,暇もあったのでやろうかなと。
――音楽活動っていう趣向があったわけじゃなくて,とりあえず歌ってみたら人気が出たわけですか。
蛇足さん:
人気が出たのは,活動を開始して半年ぐらいして,何作目かな……7,8作目くらいに「2人で歌ってみた」っていうのを,コラボでアップしたときに,それが爆発的に再生されてからですね。それまでは,「聞いていただける方が増えて嬉しい所存であります!」みたいな(笑)。
――もともと蛇足さんはコアなゲーマーだと伺っていますが,ゲーマー的なキャリアの中で結構ガチンコでやっていたゲームは?
蛇足さん:
一番ガチンコでやっていたのはアーケード版の「バーチャファイター2」のスタートからですね。稼働した日からやっているんですけれども,そのときは衝撃的で,人だかりで筐体が見えないんですよね。どこにあるんだっていう,すごいブームで。
――あの頃の新宿はすごかったですよね。
蛇足さん:
新宿もそうでしたね。SPOT21(※)にも行ってました。大会はセガの公式のものに何度か出ていたんですが……最高でも関東大会の何回戦とかまでって感じですね。
※SPOT21:バーチャファイター2時代,聖地と呼ばれたゲームセンターの1つ
――キャラは何を使っていたんですか?
蛇足さん:
アキラですね。ただ,2がバージョンアップされてちょっとしてからやらなくなったんですね。
――そこでゲームを続けるか続けないかが,その後の全国ランキングに上り詰めるか否かの分かれ目ですね(笑)。
蛇足さん:
そうなんですよ。そのころ同じくらいの強さだった人が,今はまったく手が出なくなるほどに差がついていて。ゲームセンターに通っていたのはそのころまでで,そこからはオンラインゲームにどハマりしました。
初代Diablo,Ultima Onlineから,FPSまで,さまざまなPCゲームをプレイ
――オンラインゲームというと,「Diablo」とか「Ultima Online」あたりですか?
そうですね。もともと,パソコン通信をやっていたんですが,Diabloが出てからは対人をやりまくってました。2は,やりすぎてかなり早い段階でレベルを上げる方法を見つけて……一回だけアメリカのキャラクターランキングの3位になったことがあります。Ultima Onlineは,4年ぐらいやってましたね。ほとんどソロプレイでしたが。
――FPSなどはどうですか?
蛇足さん:
スポーツ系はちょっと動きが速すぎて,目がついていかないので,「Counter-Strike」などのリアル系をメインに遊んでいました。
――ちなみに,家庭用ゲーム機についてはどうでしょうか?
蛇足さん:
今は「スーパーストリートファイターIV」や「バーチャファイター5」をプレイするために,PlayStation 3やXbox 360を持っています。ほとんど格ゲー専用機みたいな感じですけどね。
C9をプレイしたきっかけは,やはり“対人”
――それでは,C9をプレイするようになったきっかけはどんなものだったのでしょうか?
ゲーム情報自体は,基本的に4Gamerで見るんですけど,そのときはニコニコ動画でバナーを見たのがきっかけですね。ニコニコ動画は,自分でアップしたりもして毎日見ているんですけど,広告が結構出ていて。「何がスピード感だ」みたいな感じで,ぽちっと押したんですよ。そしたら,対人がどうのって書いてあって,これはもうやるしかないと。
――それは正式サービスが始まってからですか?
蛇足さん:
そうですね。
――蛇足さんのキャラクターは,ハンターの二次職業“アサシン”ですよね。このインタビューが載ったときにはすでに,4キャラクター目のウイッチブレイドも出ていますけれど,C9の基本職業が3つあって,ファイターとシャーマンとハンターがいる中で,なぜハンター職を選んだんでしょうか?
蛇足さん:
C9ではPvPをやる気満々で,YouTubeの動画を見ていたらハンター職が面白そうだったので……PvPで戦えるようになるまでにはえらい苦労しました。
好きなのは速いキャラクターなので……実はバーチャファイター2でも最初はリオンを使っていたんですよ。全然勝てなくてアキラになったんですけど。
――アサシンはレベル上げるの大変だったでしょう。
蛇足さん:
大変ですね。もう何なんだっていうくらい。でも,レベルキャップの50になったのは,1か月もかからなかったです。もうブースト(※)を毎回全部使い切ってました。
※ブースト:C9では,キャラクターそれぞれに「スタミナ」が設定されており,ダンジョンをプレイするたびにそのスタミナが消費されていく。1日分のスタミナを消費しきると,1週間共通のブーストスタミナを消費する。
――ギルドも作られているそうですが。
蛇足さん:
ギルドとはいっても,自分の歌を聞いてくれている人達がいるだけなんですよ。今は70人ぐらいで,ギルドレベルは7ですね。(※9月16日のインタビュー当時)
――結構レベルが高いですね。ギルドメンバーのキャラクターの割合はどうなっていますか?
蛇足さん:
やっぱイリュージョニストとかタオイストとか,シャーマン系が多いですね。男性キャラクターは4割ぐらいいるらしいです。
――ギルドでパーティも組んだりしますか?
蛇足さん:
そんなには一緒にやらないんですけれど,クラタンクエストやトールハイガークエスト(※)で詰まっているギルドメンバーを助けに行ったり,僕がクエストで詰まっているときに助けてもらったりしています
※クラタンクエストやトールハイガー:C9の各大陸に君臨するボスキャラクター。ソロでのクリアは非常に難しい。
――そんな蛇足さんはPvPアリーナに籠もっているそうですが。
蛇足さん:
ええ,もう毎日。たぶん,今月(2011年9月)のアリーナの対戦数は相当上のほうじゃないですかね。最初はまったく勝てなくて60連敗くらいしたんですよ。それでやっと今ちょこっと勝てるようになってきて。300戦ぐらいやったときの勝率が20%で,500戦ぐらいの段階でやっと40%台まで戻しています。
――努力の人なんですね。
蛇足さん:
バーチャファイターのときも,もともと勝てていたわけじゃなくて,ずーっとやってて,だんだん勝てるようになってきていたので。自分がもともとそういうタイプだって分かっているので,心は折れないですね。
これからのC9に求めているもの
――今後,C9をどういう風に遊んでいきたいとお考えですか?
蛇足さん:
C9はPvPをプッシュしていく,というお話ですから,僕としてはPvPにどんどん関わっていきたいです。なんて言うか……オンラインゲームって,あまりゲームセンターで対戦するときのような空気感みたいなものがないじゃないですか。あの緊張感に近いものをもっと持てるようになれれば,とか思っています。
――もっと対人戦を遊んで,そういった緊張感のある戦い方を追求してみたいと?
蛇足さん:
そうですね。実はライブで歌うより,対戦で良い戦いができているときのほうが緊張するんですよ。
――あと体力が少しの状態で,攻めるか逃げるか。
蛇足さん:
ドキドキしますね(笑)。
――そういう対戦の面白さというところで,今,僕のほうで個人的に企画しているのが,3on3のトーナメント(※)なんです。C9って職業によってキャラクター性能の差がありますから,どうしても1vs1ではバランス的に厳しいところがあります。ただ,それは特徴としてあるものだから,受け入れないといけない。じゃあ,それをどうやって均していくかっていうと……ルールを決めてチーム戦で戦ってもらいましょうと。
複数人数による連携というレベルまでPvP対戦のレイヤーが上がると,急にゲームの感覚が変わってくるんじゃないかな,その姿を見てみたいな,と思っているんです。一応今のルールでは1チーム内での同キャラは禁止にしているんですが……。
※3on3のトーナメント:[C9]BEST of THREEトーナメント。さまざまなゲームモードで行われる予定のオンラインでの3 vs. 3トーナメント。
蛇足さん:
タオイスト3人チームだったりすると,誰も近寄れなくなりそうですね(笑)。
――C9って,個人戦を突き詰めていくと――ぶっちゃけるとそこまでキャラクター間のバランスが取れているわけじゃないですよね。それをどう埋めるかというと,技を一つ一つ調整して,キャラクターの差をなくしていくのか,それとも一個大きな枠組みを作って,ルールを変えていくのかになります。
蛇足さん:
ルールを変えたほうがいろいろな意味で現実的ではありますよね。対策を知っている知らない,という知識の差ももちろんありますけど。それはともかく,タオイストは強いです(笑)。
――強いですね(笑)。でも,この技が強い,このキャラが弱いという話は,のちにレベルキャップが解放されたら,またどうなるか分からないですよね。そこに関しては,ゲームのバランス取りって難しいです。
蛇足さん:
あちらが立てばこちらが立たずですね。スキルポイントの割り振りによってもキャラクターのバランスが変わってくるわけですし。ランクマッチも,一度は(キャラクターが)前に出なきゃいけないようにしてもらいたいんですよ。
――リングの広さも議論になりますよね。広すぎると辛いし,狭すぎるとまた,別のキャラクターが強くなってくる。
蛇足さん:
正方形である必要はないと思うんですけどね。マップ内に遮蔽物があったらまたそれはそれで面白いかもしれませんね。
――3人1チームでの対戦って結構盛り上がるはずなんですよ。1対1でやっていても楽しいんだけど,連携の喜びがある。3人だと絶対に1人が司令塔役になるんですよね。リーダーが生まれざるを得ない。そうすると,勝つための作戦が生まれてくる。そこがまた,このゲームのレベルを一つ上げてくれると思っています。
蛇足さん:
向こうの構成とマップを見て指示するみたいな。戦い方が全然変わってきますね。
――たぶん,タオイストもコンボの時間が長いんで,横から攻撃されるとか,そういうシチュエーションもありそうです。
蛇足さん:
たしかに。でも,いまアサシンで想像したら,アサシンやることねーなーと思いましたけど(笑)。
――いやいや,アサシンは連携の起点としてかなり役立つと思いますよ! というところで,最後に読者に何か一言お願いします。
蛇足さん:
この記事を読んだ方で,C9の中で僕を見つけたら,ぜひボコってください!
――本日は,ありがとうございました。
蛇足さんに実装直後のウォーデンを
プレイしてもらいました
インタビュー後,蛇足さんと私,そして運営チームの2名とともに,実装されたばかりのウォーデンのプレイを動画に収録しました。C9の魅力の一つである爽快なノンターゲティングアクションを蛇足さんの軽妙なトークとともにお楽しみください。
「C9 [Continent of the Ninth]」公式サイト
- 関連タイトル:
C9 (Continent of the Ninth)
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