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上木彩矢さんのミニライブも行われた,Wii「428 〜封鎖された渋谷で〜」発売記念イベントレポート
本作は,渋谷で発生した世界を震撼させるような大事件を,個性豊かな主人公達の目を通して追体験していくというサウンドノベル。さまざまな状況にある主人公達の物語は同時進行していくのだが,主人公の一人で選んだ選択肢によって,物語の展開やほかの主人公達の運命も,刻一刻と変化していくのが特徴だ。
同イベントでは本作の主題歌を担当し,ゲーム内にもキーキャラクターとして登場している上木彩矢さん(以下,上木さん)のミニライブや,総監督であるイシイジロウ氏(以下,イシイ氏)のサイン会などが行われたので,本稿ではその模様をお伝えしよう。
SHIBUYA109前広場で上木さんが主題歌を熱唱!
舞台に上がった上木さんは,本作の主題歌を担当したことについて「すごく嬉しかったです」とコメント。また,体験版を遊んで「やっと面白くなってきたところで終わってしまうので,リリースを楽しみにしていました」とも感想を述べていた。
また,本作の主題歌を担当するにあたって,何曲も作った中から採用された「世界はそれでも変わりはしない」はゲームの世界観にもマッチした自信作とのこと。
そしてステージで,上木さんが「世界はそれでも変わりはしない」を熱唱。残念ながらバンドの生演奏ではなかったが,情熱的に歌いきり,ギャラリーはみんな手拍子を交えながら真剣に聴き入っていた。最後に,「この曲は2008年最後のシングルとなりますが,2009年も頑張りますので,みなさん応援よろしくお願いします!」と挨拶して上木さんはステージを降りた。
渋谷GiGOの店頭に総監督のイシイ氏が登場
428グッズの当たる抽選会とサイン会が行われた
しばらくすると,上木さんも渋谷GiGOに登場。ここでお二人に話を聞ける囲み取材の時間が設けられた。本稿の締めにその内容をお伝えしよう。
――本日ついにソフトが発売ということで,感想は如何でしょう?
イシイ氏:
渋谷でこんなイベントができて感動しています。本作が渋谷を舞台にしたソフトだということが良く分かる一日になったと思います。プレイしたというファンの方々から「面白い」という感想が聴けて,本当に嬉しいです。
上木さん:
私も体験版をやらせて頂いたんですけれども,このゲームのリリースは本当に楽しみにしていました。「ようやく出たか!」と,期待で一杯です。あと,今日は渋谷でライブができて良かったです!
――本作のために何曲か作られたとのことですが,最終的に「世界はそれでも変わりはしない」に決定した決め手は何だったのでしょう?
イシイ氏:
曲はエンディングにかけたいという気持ちがあったんですよ。そこで,感動的に終わるか前向きに終わるか,すごく悩みました。そして実際に色々な曲をエンディングに流してみて,一番気持ちよかったのがこの曲だったんです。
上木さん:
楽曲はいつも悩みながら作っているので,こう言っていただけると「作った甲斐があったな」と思います。本当にありがたいですね。
――上木さんにお聞きしますが,本日ファンの前で歌った感想はいかがでしたか?
上木さん:
ゲリラ的なライブだったので,バンドがいないというのがすごく心細かったんですが,そういう不安もなくなるくらい,見に来てくれた人達は温かかったです。
――上木さんはゲーム内に登場しますが,撮影で印象的だったことなどはありますか?
イシイ氏:
実は撮影の時点で,まだシナリオが上木さんに合わせてリライトされていなかったんですよ。だから上木さんが「イメージ掴みづらいだろうな」というところがありまして,撮影監督が一生懸命説明していましたね。撮影監督も,上木さんも,そして僕も関西人なので,関西人同士のコミュニケーションで何とか乗り切りました(笑)。
上木さん:
そうでしたね(笑)。
――イシイさんにお聞きしますが,サイン会を行った感想はいかがでしたか?
イシイ氏:
ファンの方に「10年待ちました」とすごく言われました(笑)。渋谷を舞台にした「街」というゲームを10年前に作ってまして,この作品のファンがすごく多いんですよ。そして,今回10年ぶりに渋谷を舞台にできまして。まぁ次回作は10年待たせないように頑張りたいなと(笑)。
――では次回作の構想も?
イシイ氏:
そうですね。皆さんの応援次第で。渋谷という素晴らしい街を舞台に,またやりたいなと思います。
――まだ本作を買っていないユーザーに,メッセージをお願いします。
イシイ氏:
本作はチュンソフトのサウンドノベルの集大成です。究極の作品をスタッフが力を出し切って作ったので,端から端まで楽しんでください! あと,曲についても一つ。我々はクリエイターなので,みんな音楽に関しては趣味が分かれるんですよ。でも,この「世界はそれでも変わりはしない」がエンディングでかかったとき,スタッフみんなが「この曲で良かった」と言ってたんですね。きっとユーザーの皆さんも同じ感想を持ってくれると思います。
上木さん:
このゲームは体験版の時点で面白そうな雰囲気がひしひしと出ていたので,「このゲームをやらずして何をやるんだ!」と言いたいくらい,素晴らしいゲームになっていると思います。私自身も家にひきこもってプレイしたいなと(笑)。曲も色々な部分にこだわっているので,細かいところを気にしながら聴いて頂けると嬉しいです。
――ありがとうございました。
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428 〜封鎖された渋谷で〜
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