プレイレポート
「モンスターハンター3(トライ)」,より“狩猟生活”を実感できる“モガの森”やシングルモードの拠点“モガの村”の先行プレイレポートをお届け
モガの村には,村長やその息子をはじめとしたさまざまな村人達や,「マイハウス」「クエストカウンター」「武具屋」「加工屋」「雑貨屋」「食事場」「農場」「村の漁港」「交易船」といった施設が存在する。そして村は,プレイヤーの分身であるハンターが「資源」や「特産品」を集めて活性化させていく。資源や特産品については,村の活性化に重要な役割を果たす「モガの森」で紹介するが,その前に村の施設や村人達を順に紹介していこう。
<みんなの頼れる相談役> 村長 人間だけでなく、「竜人」や「海の民」など様々な種族の村人たちから慕われる、モガの村のリーダー。村を襲う謎の地震の原因を探るため、ギルドを介してハンターを呼び寄せた。細かいことにはこだわらない大らかな性格だが、ハンターズギルドに顔が利いたり、高い技術力を持つ竜人たちにたくさんの知り合いを持っていたりと、謎めいたところも多い。 |
武具屋/加工屋/雑貨屋
なお本作の防具には頭/胴/腕/腰/脚の5か所のパーツがあるのだが,生産前にプレビュー画面で装備した場合の外観を確認できるようになっている。
加工屋の竜職人 村長が若かった頃から、愛用の武具の面倒を見続けてきた腕利きの職人。新しい武具を自らの手で生み出したいという夢を持っており、のんびり鍛冶に打ち込める場所を求めていたところ、当時の縁でモガの村に呼ばれることとなった。竜人のひとりであり、人間には扱えない高い武具加工の技術を持つ。 |
マイハウス
武器/防具は「マイセット」への登録が可能で,登録済みのマイセットを選ぶと一括で変更できる。「ボウガンのマイセット」という項目もあり,各種ボウガンのライト/ミドル/ヘビィといったカスタマイズ情報を別途登録できるようになっている。
クエストに持っていくアイテムを入れる「ポーチ」は剣士用/ガンナー用の2種類用意されており,剣士装備にすると剣士用ポーチ,ガンナー装備にするとガンナー用ポーチに自動的に切り替わる。また,アイテムBOX内で表示されるアイテムも,ポーチが切り替わると同時に,剣士専用/ガンナー専用アイテムが表示/非表示となる。
そして,本作では弾丸専用のポーチがアイテムポーチとは別に用意される。ガンナーでは各種弾丸をポーチに入れてクエストに持っていく必要があるため,剣士よりもアイテムの取捨選択に悩むところだが,その悩みからは開放されるというわけだ。
そのほか,アイテムBOXでは髪型や髪色,インナーの種類/色も変更可能だ。ちなみに頭防具の中には,選んだ髪形がそのまま反映されるものもある。
またマイハウスで,ハンターの身の回りの世話を焼いてくれる「ルームサービス」のアイルーに話しかけると,マイハウス内にインテリアを設置/回収できる。詳細は不明だが,インテリアは交易などで入手可能とのことで,かなりの数がある模様だ。
クエストカウンター
クエストには,モンスターの狩猟が主な目的となる狩猟系のクエスト,狩場となるフィールドで特定のアイテムを集めるのが目的の採集系クエストなどがあり,制限時間内にこれを達成することでクリアとなる。
クエストは★の数で難度が示されており,難度の高いものほど星の数が増えていく。そして,特定の条件を満たすと,より難度の高いクエストを選択できるようになる。スクリーンショットを見ると,少なくとも★五つまではある模様だ。
クエストについては,メイン依頼一つとサブ依頼が最大二つ設定されており,メイン依頼を達成することでクエストクリアとなる。サブ依頼は,達成すると報酬がもらえるわけだが,サブ依頼のみでクリアしても,“クエストクリア”したことにはならない。
また,画面写真を見ると「狩猟環境」という項目があるところが気になるところ。これが不安定なときは,クエスト中に予想外のモンスターが出現する可能性があるということ。
食事場
表示される食材リストから2種類を組み合わせ,さらに「炒める」「煮込む」「蒸かす」「揚げる」という4種類の調理法を選択する。代金はゼニーまたは資源で支払う。
食事スキルは,調理法を選択する時点で発動可能なスキルがあらかじめ表示され,実際に食事をすると,その中からいくつかがランダムに発動するという形になる。食材と調理方法の組み合わせが変われば食事スキル効果も変わるのだが,どの食事スキルが発動するかは,食事の前にある程度確認できるというわけだ。なお食材が“新鮮”であれば,同時に複数のスキルが発動しやすくなる。
農場
したがってハンターがやることは,依頼してある程度時間が経ったら「収穫BOX」を確認するだけ。収穫物は自動的に収穫BOXに蓄積されるので,クエストから戻るたびに農場を訪れる必要はない。ただし,設定した栽培回数が完了するまで栽培物の変更はできないので注意。
農場で働くアイルーの名前を変更することもできる |
<土いじりを愛する隠居老人> 農場長とアイルー モガの村に隣接する農場で、のんびりと土いじりをして暮らす竜人という種族の老人。アイルーと呼ばれる小さな獣人たちとともに、村人が食べるための野菜や穀物を育てている。村長との付き合いは村人の中でももっとも長く、若いころからずっと見守り続けてきた仲。ハンターに対しては、狩りに役立つ植物の栽培などを手伝ってくれる。 |
狩猟船
漁場となる海域に応じて収穫物が異なり,基本的には遠くになるほど時間と資源が必要になるが,それだけの見返りが期待できるとのこと。海域ごとの様子や状態をチェックして,適切な依頼をしよう。
なお,収穫物として水揚げされた魚系のアイテムは,村の資源に変換できるものもある。また詳細は不明だが,漁だけでなく一部モンスターの狩猟にも対応するとのこと。
<狩猟船団を従えるパワフルなおばさん> 漁港の女主人 狩猟船団を擁するモガの村の漁港の主。狩猟船とは、漁からモンスター狩猟にまで対応する、「海の民」という種族の技術によって作られた船のこと。お調子者の狩猟船団の面々を温かく見守ると同時に、海の状況を見極めてその日の漁の計画を立てる管制塔の役割も果たしている。漁の依頼をするときは、彼女のところへ行こう。 |
交易船
選択した交易品に応じて「交易値」が表示されたら,今度は提供する特産品を選択し,「特産値」を交易値と同等以上にすれば,取引が成立するという仕組みだ。
なお,交易時にアイテムに「得」のマークが付くことがある。これは文字どおり“お得”であることを示すもので,マークが付いているときは,通常よりも少ない数で交易を成立させられるという仕組みだ。
また,「次回の出航依頼」という項目もあり,こちらは交易船が次にモガの村を訪れるとき,どのような交易品を仕入れてくるかをある程度リクエストできるというもの。複数の港を訪れるよう頼むことができるが,寄る港が多いとモガの村に戻ってくるまでの期間が長くなってしまう。ちなみに,交易船がモガの村に滞在中は,雑貨屋の一部商品が半額になるとのこと。
交易船の船長 村長の旧友でもある竜人の船乗り。剣の腕はかなりのものらしく、今でも常に愛用の太刀を背負っている。外洋船を所有したいという長年の夢を叶え、今では交易のために世界中を股にかける日々を送っている。モガの村へもたびたび訪れ、村の貴重な「特産品」と世界中の品々を取引している。 |
“時間”も“オチ”も気にせずに
好きなだけ狩猟生活を満喫できる“モガの森”
モンスターの狩猟や採取など,基本的に“できること”は通常のクエストと同じだが,モガの森では狩猟成果に応じた“資源”ポイントや“特産品”が手に入る点が異なる。
先述したように,資源は村の各種施設の利用などに使い,特産品は交易の取引などで利用したり資源ポイントに換算したりできる。つまり,モガの村を活性化させていくのに不可欠な“資源”や“特産品”を入手できるのが,モガの森というわけだ。
モンスターからの剥ぎ取りでは,通常のクエストと同様の素材が手に入ることがある。つまり,通常のクエストでは手ごわくてなかなか狩猟成功に至らないモンスターがいても,モガの森に出現するようになれば,素材を手に入れることは不可能ではないというわけだ。
なお,どんなモンスターがモガの森に出現するかは,村長の息子から確認できる。村長の息子はモガの森の情報に熟知しており,「現在」「1日後」「2日後」に出現する大型モンスターや採取アイテムの情報を教えてくれる。
またモガの村/モガの森には昼夜の概念があり,クエストやモガの森に出かけて帰ってくると昼から夜,夜から昼へと半日進む。これで1日経過すると,モガの森に出現するモンスターリストも1日後のものになる。
なおモガの森では,基本的に滞在時間がどれだけ長くとも,1回森に入って村に戻れば半日経過,というサイクルで時間が流れるので,のんびり景色を楽しむのもいいだろう。
ただし,クエストはクリア,モガの森は一定時間以上滞在することが条件で,クエストリタイアやモガの森に出かけてすぐ村に戻ったときなどは,昼夜は変わらないので気をつけよう。
「モンスターリスト」は,ハンターが自分でモンスターの情報を登録していく形式で,登録するとモンスターの情報や討伐/捕獲数などを確認できるようになる。フリースタイル操作(Wiiリモコン+ヌンチャク)の場合,WiiリモコンのZボタンでポインターを表示させてモンスターをポインティング,そしてAボタンでつかんで「登録」アイコンまでドラッグする。TGS 2008のステージイベントレポートにあるムービー「Wiiリモコン+ヌンチャクでの操作方法」の4分17秒頃から紹介されているので,こちらも併せてチェックしてほしい。
筆者も狩猟体験をさせてもらったが,モガの森は思った以上に“楽しい場所”であるように感じられた。
モガの村を活性化させるのに必要な資源や特産品を入手するという目的があることにはあるが,武器の操作方法を覚えるために訪れるというチュートリアル的な使い方ができる。また,出現するようになった大型モンスターを狩猟するためにクエストでの立ち回りの参考にしてもいいし,クエストではじっくり観察する暇のないモンスター達の生態をじっくり観察してもいい。
限られた時間でモンスターを狩猟するといった,明確な目標があるクエストとは違った方向で「モンスターハンター」の世界を楽しめる,新しい体験ができると思うので,発売を楽しみに待っていてほしい。
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モンスターハンター3(トライ)
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