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「リーグ・オブ・レジェンド」の1vs1ルールのアマチュア最強決定戦! 「Red Bull Player One 2019」日本予選レポート
本大会は「リーグ・オブ・レジェンド」(以下,LoL)の1vs1ルールにおける日本最強のアマチュアプレイヤーを決定するもので,優勝者はブラジルで開催される「Red Bull Player One 2019 World Final」に招待される。
2014年にブラジルで誕生した1vs1ルールの大会は年々規模を拡大し,今年は25ヶ国以上で予選を開催されている。今回の日本予選にはヨーロッパの公式リーグの名物キャスターとして知られるSjokz(ショックス)さんがインタビュアーとして招かれた。記事の後半には彼女へのミニインタビューも掲載しているので,合わせて読んでほしい。
1vs1ルールの魅力とは?
5対5の戦いと違い,1対1の戦いでは他レーンからの奇襲(ギャンク)を気にせずレーン戦に集中できる。どちらのプレイヤーの技量が上か,プライドを懸けて戦う緊張感が1vs1ルールのだいご味と言えるだろう。
勝利条件は以下のいずれか。
・相手をキルする(ファーストブラッドを獲得する)
・タワーを破壊する
・100cs(※)を獲得する
※csはcreep scoreのこと。creepのラストヒットを取ると1creep scoreとなる。つまり,先に100回ラストヒットを取った方の勝ち。
射程距離の長いチャンピオンの場合は,相手にハラスをして体力的に有利な状況を作り出してから100csを狙うのが基本となる。一方,射程距離の短いチャンピオンは,相手のスキルショットを避けながら間合いを詰めてキルを狙っていくのが基本だ。
「マッチアップの相性で勝負が決まってしまうのでは?」と思う人もいるかもしれないが,本大会は2試合先取(BO3)で行われるほか,相手の使うチャンピオンを3体までバンできるというルールが設けられている。
バン/ピックの傾向から相手の手の内を読んだり,さまざまなチャンピオンを使用してカウンタープレイをしていくには「総合的なLoLの上手さ」が問われる。時の運だけで勝負に勝つのは難しいだろう。
白熱の試合が続いた準決勝〜決勝戦
トップ4まで勝ち進んだのはEpic選手,tetta選手,R1ngoKun選手,Muhammad Ahri選手の4名。予選を見事勝ち抜いてきた実力者同士の準決勝〜決勝戦は白熱した試合の連続となった。
決勝戦に進出したのはEpic選手とR1ngoKun選手だ。そして,決勝戦を制し,見事優勝を収めたのはR1ngoKun選手となった。
R1ngoKun選手は,優勝を決めた一戦ではレネクトンを使用した。Epic選手のサイラスのマナが枯渇し,なおかつ自分がレベル3になるという最高の瞬間を見逃さずに,一気にダメージトレードを仕掛けてのキルとなった。
R1ngoKun選手の現在のランクはダイヤモンド4で,ランクマッチではその日の気分によって違うロールをプレイし,さまざまなチャンピオンを選ぶようにしているという。「せっかく140体以上もチャンピオンがいるんだから,たくさんのチャンピオンで遊ばなければ損だと思う」と語ってくれた。その遊び心とチャンピオンプールの広さが,今回の優勝につながったのかもしれない。
「Red Bull Player One 2019 日本予選」アーカイブ
また,R1ngoKun選手はEU LCS(LEC)のファンで,特にFnaticやCaps選手,Sjokzさんの大ファンだという。大会終了後はSjokzさんのインタビューを受け,試合中には見せなかった笑顔を見せていた。
以下,今回のイベントのために来日したSjokzさんに対してミニインタビューを行ったので,それを掲載する。
Sjokzさんミニインタビュー
●Eefje "Sjokz" Depoortere(通称「ショックス」)
ヨーロッパのプロシーン「EU LCS」で6年間司会を務めてきた人気女性キャスター。WCSやMSIなどの国際大会でもキャスター/インタビュアーとして活躍している。自身も熱心なゲーマーであり,その天真爛漫な人柄から幅広いファンの支持を得ている。
4Gamer:
はじめまして。私は日本にLoLのサーバーがないころから北米のサーバーでLoLをプレイしていて,その頃からSjokzさんの活躍を拝見してきたので,本日はお会いできて大変光栄です。
Sjokzさん:
ありがとうございます。
4Gamer:
Sjokzさんは日本に来るのは初めてですよね? 今回,来日することになったきっかけは何ですか。
Sjokzさん:
この業界で働いていると,「日本はステキだ,一度行ってみたほうがいいよ」という話をいろんな人から聞くの。ゲーム文化のことだけじゃなくて,たくさんのフィギュアを売っているお店のこととか,食文化のこととか。話だけはたくさん聞いていて,ヨーロッパとは全然違う日本という国に「一度行ってみたい」とずっと思っていたわ。
ただ,Riotの社員になってからはずっと忙しくて,休暇で行くという機会がなかなかなくて……。
今回は「Red Bull Player One 2019」のキャスターとして来たんだけど,ドイツのフランクフルトと,イギリスのロンドンで行われるイベントには参加が決まっていて,「あと1つ,ヨーロッパの会場か,それとも日本の会場,どっちに行きたい?」と聞かれたから,即答で「日本!」って(笑)。
4Gamer:
実際に来てみて,日本の印象はどうでしょう。
Sjokzさん:
原宿と代々木公園に行ったんだけど,「自然と喧噪」のコントラストが凄まじかったし,発見がたくさんあったわ。あとは……食べ物が美味しい! ただ,わかったことは「数日くらいじゃ,行きたいところを全然回り切れない」っていうこと(笑)。もっと時間が必要ね。
4Gamer:
食べ物が美味しかったということですが,何を食べたのでしょう。
Sjokzさん:
ラーメン屋さんの「一蘭」にはもう2回行っていて,明日も行ってこうと思っているの(笑)。カレーやトンカツも食べたんだけど,それもすごく美味しかった。
あとは,新宿でお寿司を食べてそれも美味しかったわね。「これを食べたほうがいいよ」という周りのアドバイスに全部従っていたら,一部には「冒険しすぎたな」というメニューもあったわ(笑)。
4Gamer:
日本のゲームシーンについてお聞きしたいんですが,Sjokzさんは昨年のWorldsにDFMが出場したとき,試合内容を高く評価してくれていましたよね。普段から,日本の競技シーンに興味を持っているのでしょうか。
Sjokzさん:
普段は忙しくてメジャーリージョン以外の試合は見られないんだけど,WorldsやMSIの各国の代表チームが決まってからは,そのチームの試合を見るようにしているわ。
昨年のWorldsでは,DFMが予想を覆すような活躍を見せてくれて,その試合に引き込まれていったし,同僚のVediusがLJLのことが大好きで,その彼からいろんなことを教えてもらって,どんどんDFMのことが好きになっていったの。
4Gamer:
では最後に,日本のSjokzさんのファンと,LoLプレイヤーに向けたメッセージをお願いします。
Sjokzさん:
昨日はファンミーティングにたくさんの人たちが来てくれて……地球の裏側で活動している私のことを知っていて,応援してくれている人たちがいるなんてびっくりだし,とても素敵なことだなと思いました。いつの日か必ず,再び日本を訪れてみたいと思っているので,そのときはまたよろしくお願いします。
それから,日本のLoLファンの方々には,これから始まるWorldsで,自国の代表であるDFMに対して精いっぱいの声援を送ってもらいたいです。今年のWorldsや,これからのMSIで,日本のチームがメインステージに登ってくる日を楽しみにしています。
4Gamer:
本日はどうもありがとうございました。
「Red Bull Player One」公式サイト
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