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立川立飛アリーナが熱気に包まれた「LJL 2019 Summer Finals」DFM vs. V3レポート。世界大会への出場権を獲得
決勝の舞台として選ばれたのは,東京都立川市に建つ立川立飛アリーナ。2017年8月に行なわれた「Summer Split Finals」以来となる大型会場での開催に,ファンからは喜びの声があがっていた。
そして始まった決勝戦。3000名のファンが歓声を送る
決勝戦の開始を告げるカウントダウンが0になった瞬間,会場にはこれまでのLJLの激闘を振り返るPVが流れ,選手たちが花道を通って入場してきた。
大会を中継するTwitchの配信でも,視聴者は3万人から4万人という過去最大級のものとなり,多くのファンが勝負を見守る大会となった。
事前予想では90%のファンがDFMの勝利を予想
しかし1試合目を制したのはV3
2期連続でリーグ優勝を果たし,国際戦でも結果を残しているDFMは優勝候補の大本命。一方のV3も優勝を狙えるメンバーがそろっているものの,シーズン中は14勝7敗と苦戦が続き,試行錯誤をしながらここまで勝ち上がってきた。
そうしたここまでの戦いぶりから,ファンの90%がDFMの勝利を予想していた……が,この予想を覆して1試合目に勝利したのはV3だった。
2016年の夏から2018年の春にかけて,4期連続でプレイオフ決勝戦で敗れてきたDFM。1試合目に敗れたとき,この苦い記憶を呼び起こしたファンは少なくないだろう。
2試合目以降,自分たちの動きを取り戻したDFM
2試合目,DFMファンに流れていた嫌なムードを吹き飛ばしたのは,Gaeng選手のスレッシュのスーパープレイだった。
ミニオンとミニオンの間を縫うように放たれたQスキル「死の宣告」がviviD選手の操るラカンを捕らえ,試合開始わずか3分にしてBotレーンでのダブルキルに繋げていったのだ。
このプレイをきっかけにして2試合目に勝利したDFMは,3試合目と4試合目では,これまでのDFMの課題とされていたMidとJungle間の連携で試合を動かしていく。
この試合でDFMのCeros選手が使用したのは,シンドラとエコー。ハイマーディンガーやカルマ,アジールなど,「Midレーンに居座って着実にファームしていくタイプのチャンピオン」を得意としているCeros選手だが,この2試合ではソロキルを奪ったり,Steal選手とともに行動しながら積極的に戦闘に参加したりと,従来とは異なるプレイスタイルで試合の流れを作っていった。
試合後に行われたKazuコーチへのインタビューによれば,こういった動きは「サイドレーンが強いチーム」と評されているDFMにとって,「世界レベルで戦うための新しい武器」であり,今シーズンの課題としてずっと練習してきた動きだったという。
決勝戦の舞台で弱点を克服し,さらに強力なチームとして生まれ変わったDFMは2試合目以降の戦いでV3を圧倒。3連勝で優勝を決め,「LJL 2019 Summer Finals」王者の栄冠を手にした。
LJLの覇者となったDFMは,10月2日からドイツで開催される公式世界大会「2019 World Championship」のプレイインステージへ出場することになる。
プレイインステージの開催期間は10月2日〜8日(現地時間)で,各地域を代表する全12チームがグループステージへの進出権(上位4チーム)をかけて争う。出場するチームは以下の通り。
地域 | チーム名 |
韓国(LCK) | DAMWON Gaming |
ヨーロッパ(LEC) | Splyce |
北アメリカ(LCS) | Clutch Gaming |
台湾・香港・マカオ(LMS) | Hong Kong Attitude |
ベトナム(VCS) | Lowkey Esports |
ラテンアメリカ(LLA) | Isurus Gaming |
ロシアを含む独立国家共同体(LCL) | Unicorns Of Love |
ブラジル(CBLOL) | Flamengo eSports |
トルコ(TCL) | Royal Youth |
東南アジア(LST) | MEGA |
オセアニア(OPL) | MAMMOTH |
日本(LJL) | DetonatioN FocusMe |
どのチームも各地域のプライドを背負って戦う強豪だが,DFMの選手たちは「自分たちのいつも通りのプレイができれば勝てるはず」と自信に満ちた意気込みを語ってくれた。
毎年,着実に世界との差を縮めてきているDFM。世界大会という大舞台で,彼らの活躍する姿に期待したい。
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