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「LJL 2019 Summer Split Semi Finals」Crest Gaming Act vs. V3 Esports戦レポート。明暗を分けたのはたった1つのワード
両チームはBO5(3試合先取)形式で争い,勝利したチームは9月16日に行われるFinalsへと進出する。
「LJL 2019 Summer Split Playoff Semifinals」 配信アーカイブ
Crest Gaming Act(シーズン成績:17勝4敗)
5対5の集団戦を得意としており,特にレイトゲームでのArt選手のパフォーマンスは圧巻の一言。試合前半ではTopのNap選手とMidのLuna選手が1対1の戦いでプレッシャーをかけ,Junglerのhachamecha選手がそれを支えていく。
また,atyamomo選手は今シーズンからTop→Supportへと転向し,CGAの快進撃を後押ししてきた。
V3 Esports(シーズン成績:14勝7敗)
ムードメーカーのPaz選手のほか,BotレーンのYutorimoyashi選手/viviD選手のコンビはともにLJLの優勝経験者。
JunglerのBaby選手は鋭いギャンクが持ち味で,MidのAce選手と連携して,マップ全体にプレッシャーをかけていく。
プレイオフならではの緊張感の中,試合がスタート
会場には,いつもとは違う若干の緊張感が張り詰めていた。Ban/Pickの段階から,「〇〇をピックしてきたら△△でカウンターするよ!」「これ,トップシェンの可能性が高いよ!」といった意見が大きな声で飛び交っている。
また,試合中には,日本語・英語・韓国語の入り混じった会話が聞こえてくる。「今戦えるよ!」「I can go〜」「ミッドミア(Mid MIA)!(※)」など,いつも以上に熱戦の模様が伝わってくるようだった。
※MIA:Missing in Actionの略。敵を見失った時に使われる用語。
ときおり,「トゥギャザーで行こう」など,日本語と英語が混じった会話も聞こえてきて思わずニヤっとしてしまう。切羽詰まった状況で戦っている選手たちにとっては,細かい表現を気にかける余裕などないのだろう。……こうした会場の雰囲気が味わえるのは,現地観戦の醍醐味だ。
2−2で迎えた最終戦,勝敗を左右したの1つのワード
レギュラーシーズンでは,CGAに対して0勝3敗と苦しんでいたV3だが,この日は5人全員が素晴らしい動きを見せ,試合は2勝2敗での最終戦へともつれ込んだ。
そして迎えた最終戦,CGAは開幕にインベード(敵Junglerのスタート位置に対して,複数人で奇襲をかける戦術)を仕掛けていく。
だが,これを読んでいたV3のJungler・Baby選手は,「ドレイクの巣の裏側」という予想外の位置にワードを設置。赤トリンケットを使ってワードの位置をチェックしていたCGAだったが,このワードには気づくことができなかった。
そして,自分たちの動きが把握されていると思っていなかったCGAは,V3のMidとBot,そしてテレポートしてきたPaz選手に三方向から囲まれてしまう。
逃げ場を失ったCGAは「開幕2分で3デス」という大損害をこうむった。この損失は,プロシーンであれば試合を決定づけるのに十分な「大差」と言えるだろう。
最序盤で傾いた戦局は覆ることはなく,V3は試合時間29分でCGAのネクサスを破壊。3勝2敗でCGAに勝利し,Finalsへの進出を決めた。
「LJL 2019 Summer Split Finals」への進出を決めたV3は,9月16日,アリーナ立川立飛でDFMと戦うことになる。
王者の座,そして世界大会「2019 World Championship」(Worlds 2019)への出場を懸けた大一番で,両チームの全力がぶつかり合う熱い戦いに期待したい。
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