プレイレポート
「リーグ・オブ・レジェンド」,チャンピオン「アカリ」のチャンピオンアップデートが本日実装。新しくなったスキルとその使用感を紹介
また,それとは別にチャンピオンリワークと呼ばれる,過去に実装されたチャンピオンの大幅改修も定期的に行われている。今シーズンにリワーク対象となったのは「エイトロックス」「アカリ」「ヌヌ」の3体で,「エイトロックス」は6月27日にリワークが導入(関連記事)された。
今回本稿で紹介するのは本日(8月1日)にリワークが実施されるチャンピオン「アカリ」だ。2010年5月に登場したチャンピオンだけあって知名度が高く,その見た目も相まって人気のチャンピオンの1人と言える。そんなチャンピオンがリワークされるのだから,どう変わったのか気になるところだろう。
リワーク前のストーリーでは「均衡の守り人」という勢力に属し「影の拳」という立場だったアカリだが,新たに制定されたストーリーでは勢力を抜け,立場も捨てた。組織の掟に縛られず,自分のやり方で敵と対峙する道を選択した,というバックグラウンドが追加された。
リワーク前のアカリはQとUltが対象指定スキル,Eが自身を中心とした範囲攻撃のスキルであったため,操作自体は簡単なアサシンだった。
今回のアップデートでスキルが一新され,対象指定スキルがなくなり,固有スキルによる複雑なプレイパターンが追加されたことで,テクニカルなアサシンとなった。今回はそのテクニカルさを紐解いていくので,プレイに役立ててもらいたい。
「巧みなアサシン」というキャッチコピー通り
最高難度のアサシンとして生まれ変わったアカリ
新しいアカリを触ってみて感じたのは「使い込まないと思い通りにいかないチャンピオン」だということだ。これまでと使用感が全く違うため,アカリを愛用していたプレイヤーは慣れるまで苦労するかもしれない。
その原因は,新しくなったアカリのスキルによって生じた「特有のプレイスタイル」にある。まずはそれを理解するため,スキルを見ていこう。
・「アカリ」のスキル
固有スキル: 刺客の刻印
◇スキル説明
◇スキル解説
リワーク前はアクティブスキルだった「刺客の刻印」だが,リワーク後は固有スキルへと変更され,その効果もまったく別のものになった。
対象の周囲に作られる龍の輪は追従せず,発動した場に残るので,相手の動きによって固定スキルが発動できない状況になることはない。新しいアカリは攻撃スキルだけではダメージが低く,大ダメージを与えるには「刺客の刻印」を活かすことが重要になる。
使いこなすには独特な操作技術が必要で,例えば近距離でスキルを当てたあと,龍の輪の効果を発動させるためには,いったん離れたあとに再度接近し,通常攻撃を繰り出す必要がある。アカリ特有のプレイパターンとなっており,これが「使い込まないと思い通りにいかない」理由だ。
このような珍しいメカニクスを持つチャンピオンにはオレリオン・ソルがいるが,あちらも非常に高難度なチャンピオンだ。
Q: 五連苦無
◇スキル説明
◇スキル解説
これまでアカリにはなかった遠距離の範囲攻撃が追加されたことで,安定したレーニングが行えるようになった。気が最大に近い状態(気175以上)で使用すると体力が回復するため,きちんと気を管理していればしぶとくレーンに居座ることができるだろう。
クールダウンが短く便利なスキルだが,気の消費がとても激しいため,むやみな連発は厳禁。最大射程で敵チャンピオンにスローを当てつつ,少し距離をとって固有スキルを発動させてから接近する動きが強力だ。
W: 黄昏の帳
◇スキル説明
◇スキル解説
スキルはどれも変更されたが,その中でWだけは使用感があまり変わらない。変更前も緊急時やトリックプレイに使うスキルであったため,すぐに順応できるだろう。
スローの効果はなくなったが,タワーの攻撃やスキルの攻撃対象にならないため,タワーダイブが得意になった。アカリでミッドレーンを担当したときは,サイドレーンへのタワーダイブを意識しておくことが重要となりそうだ。戦術の1つとして組み込みやすくなったので,積極的に狙っていきたい。煙幕の範囲は徐々に広がるため,緊急時は敵のいる方向と反対側に移動すれば,離脱できる可能性が高まるだろう。
E: 翻身手裏剣
◇スキル説明
◇スキル解説
使用感は,リー・シンのQをイメージするのが一番分かりやすい。手裏剣が敵か煙幕にヒットした場合,Eをもう一度使用すると敵までダッシュする。再発動のダッシュによる射程は無制限なので,どこにいても再発動が可能だ。
ユニークなのはダッシュ中にも五連苦無や黄昏の帳,完遂といったスキルが使用できるところで,瞬間的なダメージが欲しいときは翻身手裏剣と五連苦無を合わせて使うといいことも覚えておこう。
R: 完遂
◇スキル説明
◇スキル解説
攻めにも逃げにも使えて,アカリ自身の固有スキルとも相性が良いという,便利なスキルになっている。ただし,1回目と2回目の間にはクールダウンがあるので,即座に2回使用することはできない。移動距離が長いため,接近してから敵に当てると,敵を通りすぎて固有スキルが即座に発動させられる。また,完遂を使用後,ダッシュが完了しきるまでにフラッシュすると,フラッシュ後の位置でダメージとスタンが発生する。
「アカリ」の戦術
リワーク後のアカリは序盤から積極的に立ち回れるようになった。翻身手裏剣の機動力で接近し,五連苦無でダメージを与え,黄昏の帳で離脱する。一連の流れが出来上がっている。
機動力が高い分,攻撃力は低めに設定されているので,相手がスキルを使用したあとなど,仕掛けるタイミングを考えて効果的に攻撃したい。集団にダメージを与えるアクティブスキルと,単体への攻撃を得意とする固有スキルをもっているため,できることの幅が広い分,攻撃の意識が分散しやすい。何を主目的とするか,を集団戦時に意識しておく必要があるだろう。
戦闘以外でも,敵の集団に飛び込み,黄昏の帳を利用して時間稼ぎをしたり,危機的状況から“完遂”で離脱したりと,単純な“攻め”以外にもやれることが多いチャンピオンなので,状況に応じたベストな戦術を選びたい。
難しさの中に楽しさを感じられるアサシン
141体いるチャンピオンの中でもトップクラスに難しくなった(筆者の感想)アカリだが,印象としては使っていても見ていても楽しいチャンピオンに生まれ変わったといった感じだ。複雑な操作に慣れるのは大変だが,スタイリッシュな動きで見栄えが良く,競技シーンなどで魅せる動きを披露すれば盛り上がりそうだ。
昨今のリワークの方向性に「相手にしていて不快に感じない」というものがある。アカリのリワークにおいても,その方向性は維持されているようで,対象指定スキルから方向指定スキルになったことで,以前ほどの理不尽さは感じなくなった。
古くからいるチャンピオンだが,新しくなったこの機会に触れてみてほしい。
「リーグ・オブ・レジェンド」公式サイト
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