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「League of Legends」のプロ選手育成プログラム「第3回 PTS」レポート。アメフト日本代表コーチを講師にチームワークを学ぶ
アメリカンフットボールの日本代表コーチを務めた松場俊夫氏を講師に迎えたチームワークについての講義と,チームごとに分かれてのワークショップで構成されたこのイベント。会場には「League of Legends Japan League」(以下,LJL)に参加する6チームが参加し,真剣な面持ちでセッションに参加した。本稿では,その模様をレポートする。
「League of Legends」公式サイト
「League of Legends Japan League」公式サイト
ミニゲームに悪戦苦闘。チームワークを学ぶ全体講義
LJLに参加するチームを対象とした選手育成プログラムとしてスタートしたPTS。その目的は,プロ選手としての心技体向上のみならず,その後の人生においても通用するスキルを身につけることが命題とされている。
第1回の「プロ意識」,第2回の「相互フィードバックによる切磋琢磨」に続き,「共通目標へのチームの導き方」がテーマとなった第3回では,ゲスト講師を迎えてさまざまなレクチャーが行われた。
松場氏による全体講義では「チームの現状理解」「理想のチームを描く」がテーマだ。その内容は座学かと思いきや,受講者達がチームに分かれて簡単な競技を行う,ゲーム感覚のものだった。ゲームは受講者達はそれぞれフラフープを指一本だけで支え,指定の場所に移動させるスピードを競うというもので,一見簡単そうに見えるが,どのチームも終始悪戦苦闘していたようである。
松場氏によると,このミニゲームの目的は,氏が掲げる強いチームの条件――「共通目的」「協働意思」「コミュニケーション」を受講者達に体感してもらうことにあったという。
一つめの「共通目的」は,その名前のとおり,チーム全員が同じ目標に向って切磋琢磨する環境作りを指している。氏はサッカー元日本代表のコーチを務めていた岡田武史氏が,かつてワールドカップのレギュラー選手選考にあたり,技術ではなく熱意を優先したという逸話を語り,この重要性を強調した。
次の「協働意思」は,選手同士が協力する意思を持っているかどうかを意味している。選手のモチベーションは一人ひとり違うのが普通であり,お互いを知り,そのあり方を理解していなければ協働意思は働かない。ラグビー元日本代表監督のエディー・ジョーンズ氏の言葉を引用しつつ,松場氏はこの大切さを語った。
最後の「コミュニケーション」では,青山学院大学のマラソンチーム監督,原 晋氏の逸話が引用された。原監督は,チームの下級生が上級生に対して意見を述べられる環境を,長い年月をかけて作り上げたという。その結果,当時の1年生と4年生が「意識が低すぎる」といった議論を戦わせるようになったとのこと。このように,全員が意見しあえるチームが,本当に強いチームなのだそうだ。
各チームで激しい議論が行われたワークショップ
全体講義後は,各チームに分かれてのワークショップが行われた。チームにはそれぞれ別の部屋が用意され,また部屋ごとに1人の講師が用意される。その内容は,今回のPTSへの印象や意気込み,チームに対しての想いなどを語り合うもので,これには選手だけでなく,コーチやマネージャー,オーナーも参加して,チームの問題点についての議論が繰り広げられた。
ワークショップは全チーム同時進行だったため,見ることができたのはその一部だったが,ここでは各チームの様子を写真で紹介しよう。今後のLJLで,更なる成長を遂げた各チームの奮戦に期待しよう。
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