ニンテンドーDS版の悪魔城シリーズとしては3作めとなる「
悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印」。本作は前2作「悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架」「悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス」が持つ軽快なアクション性はそのままに,新たな試み/ゲームシステムが多数盛り込まれた意欲作だ。東京ゲームショウ2008のKONAMIブースではそのトライアル版がプレイできたので,さっそくレポートしていこう。
今回の主人公は,ドラキュラ討伐を目的とした研究機関の一つ,エクレシアに所属する女戦士シャノア。本作ではヴァンパイアハンターの一族,ベルモンド家が歴史上から姿を消した“空白の時期”を描く物語が展開される。シャノアの武器はシリーズでお馴染みの鞭ではなく,グリフと呼ばれる魔術の刻印。これは万物の力を術式変換した力で,通常は“十字キーを上に入れたままにする”操作で画面上の刻印を吸収できる。
吸収できるグリフは,攻撃に使うもの,能力アップに使うものなどさまざまあり,シャノアは右手と左手に別々のグリフを宿すことができる。これが本作のキモと呼べるシステムで,両手の武器を交互に繰り出すと,ボクシングのワン・ツーパンチのごとく素早く敵を攻撃できる武器もあり,うまく繰り出せればかなり爽快。また,左右の手に宿したグリフを掛け合わせることで,強力な術が発動できる“合体印術”なる攻撃手段も存在する。従来のシリーズでいう“サブウェポン”に近いアクションだが,どのグリフを組み合わせると強力な合体印術が作れるのかなど,組み合わせを探す楽しみもある。
試遊台では二番めのマップ「廃修道院」のボスを倒したところで体験終了となるものの,グリフの組み合わせによる攻撃の変化や,磁場を発生させての磁界を使ったアクションなどが確認できた。磁界による吸い寄せ/反発のアクションはなかなかにユニークで,ほかのグリフアクションにも期待が持てる。ゲームの発売は10月23日。
すでに発表されている「悪魔城」シリーズの今後の展開も含めて,注目したい一作である。KONAMIブースに足を運んだら,ぜひ実際に触れてみてほしい。