このゲームの読者の評価
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HoIシリーズ初体験 75 - 投稿者:shunzo(男性/40代)
- 投稿日:2010/07/23
- 良い点
- 私はこのシリーズは本作が初プレイです。過去のシリーズと比較はできないので
実際プレイ中に“このゲームおもしろい!”と思った場面を書いてみます。
フランスでのプレイ中、ドイツのポーランド侵攻に合わせてこちらからドイツに攻め込んでみたのですが(史実ではにらみ合いが続いた)、少し進撃できただけでポーランドを早々に片付けたドイツ軍が大挙して引き返してきて逆に包囲殲滅の危機に直面しました。
この危機に瀕した軍隊を退却させ休養させる一方で、余力のある部隊で敵軍の進撃を遅滞させ、後方に新たな戦線を急ごしらえしていくという切羽詰った用兵がリアルタイムの俯瞰視点(TVの歴史ドキュメンタリーなんかで地図上の色分けされた勢力がせめぎあうようなアレ)で行えるのでとても興奮しました。 - 悪い点
- プレイが進むにつれAI各国の思惑が交錯し実際には考えられないとても混沌とした世界ができあがってしまうことが多々あります。
前述のフランスでのプレイ中、スイスが突如連合国入りしドイツに宣戦布告、あっという間にドイツに蹂躙されたかと思うと今度はドイツの傀儡となって連合国と戦うという事態になりました(おかげでフランスの腹に大穴が開く)。こういうメチャクチャな展開もたまに起こるならおもしろいでしょうが、頻発されると興が冷めます。
また操作系で気になるところでは指揮系統の編成操作が非常に煩雑で時間がかかります。ゲームとしては面倒くさいですがリアルといえばリアルですね(笑) - 総評
- 第二次大戦期の歴史、戦史に興味があり多少なりとも知識がある人にはオススメします。
逆にある程度の知識がないと何が面白いのか、なにをしてよいのか分からず終いになる可能性が大きいでしょう。
というのは、史実ではこうだったがこうしてみたらどうだろう? とういような“値”をプレイヤーがプログラムに与え、プログラムはその値を元に世界情勢や戦況をはじき出すといったゲームというよりはシミュレーター的な要素が強く、プレイヤーは出された結果と史実と引き比べることに楽しみを見出すのです。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 3 2 5 5 -
まさに戦略級のオンリーワン 80 - 投稿者:のーとん(男性/40代)
- 投稿日:2010/04/13
- 良い点
- ・圧倒的な情報量
1936年以降という割と最近の時代が舞台なだけに、その情報量は正に圧巻。
正確さを問えばキリがないが、第二次大戦好きにとっては宝箱のよう。
ゲーム内の多様なデータを見ているだけで時間が過ぎていきます。
・史実を元にするゲーム性
歴史的事件や戦争の始まりは時限式ではなく各国の決断が起こします。
つまり戦争は起こるが、それがいつかは決まっていない、という訳です。
しかし軍拡や予備役動員に先走れば周辺国の緊張を高める結果となります。
大戦へ向かって着々と歩む世界観が見事に再現され、良い雰囲気です。
・高度化された戦術性
軍はユニット一つ一つに指示を与える事が出来ます。
より詳細になった地図や地形と相余ってかなり高度な戦術も可能となりました。
防衛では川を盾とし、平地に誘い込んで包囲するなんて事も出来ます。
・時代を感じさせる雰囲気
演出面では非常に地味なゲームですが、雰囲気への拘りを感じます。
モノクロのみの画像と戦争音楽風のオーケストラという徹底ぶりです。 - 悪い点
- ・不思議大戦
各国が自身の立場で行動するのは良いのですが、結構史実と掛け離れます。
スイスの連合入りすら、たまにではなく割と起こったりします。
当然のごとく欧州戦線は混乱の極みに陥り、連合も枢軸も頭を抱えます。
小国全部と言わずとも緩衝国くらいは独自のAIが欲しいものです。
・リアルな補給、リアルな欠乏
全てのユニットに補給の数値があり、補給物資は実際に地図上を動きます。
本当の戦争なら当然なのですが、この管理が非常に大変です。
リアリティは高いのですが、補給管理作業が好きなプレイヤーは稀かと。
・プレイヤーの資質は努力と根性
前作のプレイヤーならまだしも、プレイには相当な情報収集が必要です。
そもそも事前情報なしに始めても何が何だか分かるはずがありません。
もっとも、分からなくてもプレイに支障はないのですが。
・未完成品
まだバグが多く、あらゆる面で調整不足を感じる事が多いです。
後々パッチとして修正されるでしょうが、現時点で完成品とは言えません。
プレイヤーと作ると言えば聞こえはいいですが、
結局のところ現時点のプレイヤーは皆デバッガーのようなものです。 - 総評
- 戦略級の看板に偽りなしです。好きな人にはたまらないでしょう。
というか非常にターゲットの狭いマニアックなゲームです。 - プレイ時間
- 200時間以上
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 4 3 5 5 -
欧州の天地は複雑怪奇なる新情勢を生じました 95 - 投稿者:むじゃーひでぃ〜ん(男性/30代)
- 投稿日:2010/03/14
- 良い点
- ・第二次世界大戦のSLG
1936年から始まる。当時存在した国家ならば、アルバニアからソ連まであらゆる国家が可能。大国の場合は豊富にイベントが用意され、選択次第では第二次世界大戦が始まらないことすら起こりうる。
サブイベントの企業の国有化などは条件さえ満たせばすべての国家で可能。
・自由度が高い
国家データがテキストで、編集が容易。
自分のオリジナル国家や官僚を作成することもできる。
(例えばトロツキーは普通なら官僚になれないが、彼の画像さえ用意すればわりと簡単にスターリンと差し替えられる)
もちろん、チートも可能。仮想戦記はいくらでも出来る。
MODも現在出ているだけで個性的なものが、特に国産MODは揃っている。
日本のさんざんな状況に重点を置いたものもあるため、鬼畜牟田口のファンも安心だ。
・システムはそこまで複雑ではない
基本は「IC(生産力)」と「指導値」。ICがあれば軍隊を作れる。指導値があれば軍隊を強化できる。
これさえ覚えておけば、あとはこの二つを伸ばすようにプレイするだけで良い。
戦争は、総司令部の行動をAIに任せておくだけで、あとは勝手に勝利してくれる。(もちろん手動で戦うことも可能だが……)
もちろん緻密に計画を練って戦うことはできなくもないが、ソ連のような大国ならそこまで難しく考える必要はない。ハラショー。
・何種類もの兵器とフレーバー
陸上ユニットの数は多く、色々な用途で生産できる。
機甲部隊なら基本は軽中重の三種の戦車だが、駆逐戦車や装甲車、自走車、自動車部隊、機械化部隊などを生産することも可能だ。
また、開発の進行具合によって兵器の種類が決まる。
進行具合によってはソ連なのにスウェーデンの戦車を作れてしまったりもするのだが、それも含めて開発は楽しいものだろう。 - 悪い点
- ・バグが多い
日本語版用の最新パッチは1.3。
これを入れると大幅にやりやすくなるが、それでも(動かなくなるほどのものはほとんどないものの)バグが散乱している。代表的なのは日本のみで起こるとされる、ある都市を占拠した時にそこを占拠した部隊への補給が断ち切られてしまうバグだろう。
パッチは最新のものに当てるのを推奨するが、サイバーフロントによる日本語版用のパッチはどうしても遅くなってしまう。例えば1.4パッチのテスト版などは使用できない。
更に完全日本語化MODは存在するのだ。DVDレスも不可なため、英語のsteam版を購入するという選択肢はけして日本語版の購入より悪いものではない。
・小国のイベントが少ない
大国に関しては重要なものは揃っている一方、小国に関しては少ない。
また、このため本来中立であるはずのアイルランドの連合軍参加が(政治イデオロギーの一致のため)ごく当たり前に起こってしまったりもする。
まさに「欧州の天地は複雑怪奇なる新情勢を生じて」しまうわけだ。 - 総評
- その他では、綺麗なグラフィックと音楽が良い。
ゲームの自由度は高く、クリア条件も特にあるでもない。
全世界征服するにせよ、大国ならわりと早い段階でこれを達成できてしまえる
(例えばソ連は実質アメリカ、イタリア、スペインを打倒した時点で敵はいなくなるが、これは43年には達成可能)
そのため、自分の目標を目指していくことになるだろう。
第二次世界大戦SLGの代表格であり、前作の兇魯妊献織襯▲淵蹈阿鯡笋錣此■咤味燃Δら大変な好評を博したゲーム。
そこから今風になり、遊び方というか設計のコンセプトが変化したものの、新鮮さがあるのに違和感はあまり覚えない。
前作にハマった人もSLG初心者にもオススメできる作品だ。 - プレイ時間
- 60〜100時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 3 3 5 5
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