プレイレポート
「ブレイドアンドソウル」の大規模アップデート「奔想」プレイレポート。3つの新規ダンジョンと武功の修練システムの改修に注目
この奔想アップデートでは,メインストーリーにおけるエピッククエスト7幕の終わりまでと,それに続く外伝クエスト「魂輪絶壁」が追加され,さらに新規ダンジョンやシステムなど数多くの新要素が登場している。
ストーリーはこれまで,ジン・ヴァレルやジュリアといった女性のNPCを中心に展開していたが,今回はその続きで,黒龍教やジュリアにまつわるクエストが追加されている。詳しくは実際にプレイして確かめてほしいが,ジン・ヴァレルとジュリアの因縁めいたストーリーが見どころとなるだろう。
今回は,新規追加のインスタンスダンジョンを中心に,奔想アップデートで追加された新要素の数々を紹介していこう。
伝説級の24人用インスタンスダンジョン「渦動の寺院」
伝説級の24人用インスタンスダンジョンとして「渦動の寺院」が追加された。新ダンジョンは,ストーリーとも関連のある場所となっており,渦動の寺院はジュリアが所属する“魂輪派”の本拠地だ。
攻略の流れは,門番を倒しながら奥へ進み,各所に待ち構えるボスを仲間と協力して倒していくというもの。24人用ダンジョンということで,敵はかなり強力。ザコ戦といえども気を抜けない緊迫した戦いとなるだろう。テストプレイではある程度の能力を持ったキャラクターを用意してもらったのだが,ソロでは道中のザコ敵にも苦戦した。
ちなみに,魂輪派ということで,渦動の寺院に登場する敵は「邪術士」タイプが多いという特徴がある。
最初の門番として登場するのは,金翔龍と銀翔龍。既存のダンジョン「悲嘆の雪獄宮」で同名の敵キャラクターが存在しているが,それのパワーアップバージョンとなっており,見た目も変わって強烈なパワーでパーティを苦しめる。門番級の敵は,いわゆる即死系の攻撃をしてくるケースもあるので,敵の攻撃をしっかりと把握する必要があるだろう。
同じように門番として立ちふさがる,パワーアップしたイルガを倒して先に進むと,ムービーが流れて最初のボスとなる焦熱王と極寒王が登場する。
2体のボスと同時に戦うことになるが,バトルエリアは中央にダメージゾーンがあり,戦闘開始後は往来ができなくなるので,メンバーをあらかじめ2つのグループに分けてそれぞれが1体を倒すことになるだろう。
というのも,2体のボスが繰り出すギミックを対処しないと,強烈な全体攻撃を受けて全滅してしまう危険が高いからだ。初見で倒すのは相当難しいと思われるが,仲間と作戦を考えながら攻略法を探してもらいたい。高難度ダンジョンならではの,試行錯誤を繰り返す楽しみが味わえるはずだ。
焦熱王と極寒王を撃破後,先へ進んでいくと,邪術士タイプの門番のドングバンサが出現。プレイヤーキャラクターとさほど変わりのない見た目と大きさだが,その能力は脅威で魔霊を複数体呼び寄せる。
4番めの門番である血魔霊は,強烈な範囲攻撃を連発してくる強敵だ。ここまで到達できるパーティであれば倒せるだけの実力はあるはずなので,力を合わせて撃破しよう。
最後に登場する白魔霊は,直接ダメージではなく,ボス討伐中のギミックを駆使してダメージを与えるタイプのボスだ。魔霊らしい時間歪曲を使ったり,デバフを重ねてきたり,一部のプレイヤーキャラクターを隔離するなど攻撃方法は多彩で,一瞬たりとも気が抜けない強敵である。ギミックをうまく活用するため,メンバー全員が組織的な動きをしなければならないこともあって,撃破するのは一筋縄ではいかない。
ギミックが多く,いわゆる野良パーティで挑むにはかなり難度が高い印象の渦動の寺院。キャラクターや装備を強化したうえで,綿密な作戦を立てて挑戦するエンドコンテンツのひとつとして,十分に機能しそうだ。
伝説級の24人用インスタンスダンジョン「偽りの安息所」
天上盆地の東端に位置する法機研究所の近くに,もうひとつの伝説級の24人用インスタンスダンジョン「偽りの安息所」が追加された。ここは“紅の帝国軍”の本拠地となる場所で,最奥には覇赤王が待ち構えている。
ダンジョンの入口から滑空して奥へ進むと,紅の帝国軍の機械化された兵士達がお出迎えだ。兵士だけでなく砲台も複数設置されており,パーティメンバーを排除すべく,物量にものをいわせて襲い掛かってくる。
最初の門番である紫孔号は,強化浮遊形08式を何体も呼び出してくる強敵で,08式を呼び出す頻度が高く,放置していると対応しきれないほど数が増えてしまう。紫孔号を攻撃するメンバーと,ザコ処理を専門で行うメンバーに分けて対応するのが基本だろうか。
紫孔号を倒して先に進むと,毎回ランダムに通路が生成される巨大な迷路が出現する。迷路の内部には罠も仕掛けられていて,注意深く進む必要があるが,メンバーの中の誰か一人でも迷路を抜けられれば,入口から出口まで直通できる通路が作られる仕組みだ。一番で迷路を通過すると業績を達成できるので,イベントのひとつとして楽しもう。
2番めの門番は,ギンガとミンガの2人組。らせんの迷宮に登場する風神と雷神をアレンジしたような敵であり,2人同時に倒さなければならない。
最後に待つ覇赤王は,難度でいえば白魔霊よりも上位とのこと。機械化された身体はタフであり,剣術を用いた直接攻撃や,法機の力を利用したレーザー,さらには部下を呼び出すなど多彩な攻撃でメンバーを翻弄する。
特殊な剣気を身にまとっており,防御体勢のときに攻撃してしまうとボスが強化されてしまうため,敵の動きをしっかりと観察する必要があるようだ。また,ギミックの類も多いので,メンバー全員が自分の役割をこなすようにしないと撃破は難しいだろう。
「渦動の寺院」と「偽りの安息所」は,週間帰属ダンジョンということもあり,段階を経ながらじっくりと攻略していく内容と言える。テストプレイでは駆け足でダンジョンをめぐっただけで,ガチなバトルを行ったわけではないが,ボスの特性を見る限り,精鋭が24人集まったとしても相当苦戦しそうな雰囲気だ。パーティを組むメンバー以外とも情報を共有しつつ,最高難度のダンジョンのクリアを目指そう。
英雄級の6人用インスタンスダンジョン「知られざる殿堂」
6人用の最高峰ダンジョンとなる「知られざる殿堂」は,メインストーリーで語られることも多い“黒龍教”の総本山だ。ストーリー的にも重要な場所で,攻略していくと驚くべき事実が見えてくるという。桜の咲き誇る,美しい場所だが,内部は教徒達が闊歩し,パーティメンバーの行く手を遮る。
本堂の中へ進むと,最初の門番としてセイセツとセイエンという2人の高位神官が襲い掛かってくる。この2人は,プレイヤーが選択できる職業のひとつでもある「双舞士」であり,見知った技を数多く繰り出してくる。
最初のボスである大神官サミサは,長い尾を持つ蛇型の敵で,さまざまな毒を使った攻撃が特徴的だ。攻撃を受けるたびに毒が累積されて,最終的に大ダメージを受けてしまう。なお,サミサのHPが一定量減るごとに攻撃パターンが変化するが,その際に行ってくる毒のデバフを逆にサミサに与えるギミックがあり,これをうまく活用することで攻略が楽になる。
2番目の門番として,ハート型の尻尾が異彩を放つエランが登場。エランのハートを飛ばす攻撃を受けたキャラクターは踊りだして行動不能になってしまい,その状態のまま再びハートに当ってしまうと,一発で即死してしまう。
ダンジョンの最後には,教祖である尽天魔王が禍々しい姿で登場する。メンバー全員で集中砲火を浴びせたいところだが,尽天魔王の攻撃を受けるとデバフを受けてしまい,これが重なっていくと動けなくなり大ダメージとなる。極力,攻撃を受けないように注意しなくてはならない。
素早く苛烈な攻撃を仕掛けてくるうえに,HPが一定量減るとメンバーを隔離する特殊な攻撃も繰り出してくる。隔離された場所に出現する敵を倒さないと,尽天魔王に力が与えられて全滅技を発動してしまうのが脅威だ。
BnSのボス敵の攻略には,ギミックへの理解が必要不可欠だが,尽天魔王もその例にもれず,撃破までの手順を覚えることが重要となるだろう。
気になる新規追加ダンジョンの報酬については,伝説のアクセサリーや宝貝,ジュリアなどNPCが着ていた衣装などが用意されている。
武功の修練システムの改修をはじめとする,新システムも追加
奔想アップデートでは,武功の修練システムの改修も行われる。今までは武功を覚えるのにポイントを振って習得していたが,改修後はポイントを振ることなく,レベルに応じて武功を選択できるようになる。さらに職業ごとに2種類の“属性”が設定され,どちらを選ぶかで選択できる武功が変わるのがポイントだ。属性も武功も好きなように切り替えられるので,いろいろ試しながら自分に合った戦闘スタイルを探してみよう。
なお,武功ポイントは,武功に振る必要がなくなった代わりに「ホン門ポイント」に変換される。このホン門ポイントは,攻撃と防御のどちらかに割り振ることができ,ポイントが一定数に達すれば能力を強化できる。プレイヤーにとっては,単純にメリットしかない改修であり,アップデート後は余っているホン門ポイントを割り振るだけでも相当強くなるだろう。
ダンジョンの難度緩和も同時に行われる。今まで4人用,6人用と人数制限によって同じダンジョンの難度分けをしていたが,アップデート後は4人用がなくなり,「一般」と「熟練」という難度設定が行える。ちなみに,一般難度は今までの6人用の難度ではなく,それよりも易しく調整されているようで,デイリークエストの達成は容易になりそうだ。なお,熟練難度に挑戦できるのは,一部の上位ダンジョンのみとなっている。
また,新システムとして,「ホン門修練場」という武功やダンジョンボスの動作を学習できる場所がオープンした。今までも低レベル時にチュートリアルが完備されてはいたが,職業/ダンジョン別に,より実践的な教習を受けられるのがホン門修練場の特徴となっている。
職業別の教習では,武功を連続で入力してダメージを与えていく手順を,格闘ゲームで連続技を練習するような形で覚えられ,課題をクリアするとちょっとした報酬がもらえる。
ダンジョン別の教習は,そのダンジョンに出現するボスを呼び出し,実際に模擬戦を行って敵の攻撃パターンを覚えることが可能だ。後衛職の場合は,タンク役のダミー(木人)を呼び出せせるなど,細かく設定できるので,強敵を研究する際に役立つこと間違いなし。個人的には,ポー・ファランといつでも会えるようになったのが一番のメリットかもしれない。
キャラクターの強化関連では,英雄神功牌(武功を強化するアイテム)を合成することで,伝説の神功牌が獲得できる合成システムが追加された。
神功牌は1つの武功を強化できるが,装備できるスロットが1つしかないので,必然的に強化できる武功も1つだった。
合成では,2つの神功牌を1つにまとめられるので,2種類の武功を強化可能となるわけだ。なお,供物として消費される素材アイテムさえ集めてしまえば,合成自体が失敗することはない。
以上が「奔想」アップデートの概要となる。新しい職業こそないものの,新規ダンジョンが一気に3種追加されるなど,コンテンツ量としてはかなりのボリューム。現役プレイヤーにとっては,エンドコンテンツとも言える大人数向けインスタンスダンジョンの攻略で,しばらくは睡眠不足の日々が続きそうだ。
「ブレイドアンドソウル」公式サイト
- 関連タイトル:
ブレイドアンドソウル
- この記事のURL:
Blade&Soul(R) is a registered trademark of NCSOFT Corporation. Copyright (C)2014 NCSOFT Corporation. NC Japan K.K. was granted by NCSOFT Corporation the right to publish, distribute and transmit Blade&Soul in Japan. All rights reserved.