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MGS,ヨン様が登場するオンライン対戦ゲーム「WORLD BRAIN COLOSSEUM」を,韓国で今冬にサービス開始
MGS 代表取締役社長 浅川達也氏 |
今回発表したWORLD BRAIN COLOSSEUMはPC向けに開発し,韓国,中国,台湾で提供。その後,北米,ヨーロッパへと拡大していくことが予定されている。日本では,iPhone 3Gやほかのコンソール版での展開を中心に計画しているという。各社の役割は,MGSがゲームの開発と全体の管理を,インターネットカフェの運営実績があるYellow Entertainmentが運営/販売,資金調達を担当する。また,KEYEASTはライセンス管理を行い,同社が権利を持っている俳優のペ・ヨンジュン氏や,ペ氏をもとにした人気キャラクター「ジョンベア」をゲームに登場させられるという。また,今回の業務提携では,KEYEASTが権利を所有するほかのキャラクターの使用も可能になっている。
MGS 取締役 綾小路訓弘氏 |
4人までの対戦がサポートされており,1対1,2対2の対戦とシングルプレイが楽しめる。購入したアイテムを使って対戦を有利に進めることもできるということで,アイテム課金型のビジネスモデルが予想される。だが,提供する国によってサービス形態を変える可能性もあり,いまのところは未定だ。
MGS 代表取締役会長 遠藤雅信氏 |
もともと遠藤氏は知能検査が好きで,それをなんとかゲームにできないかと考え,脳トレ系のゲーム開発に着手したという。
「ゼビウス」や「ドルアーガの塔」といったゲームで有名な遠藤氏ではあるが,21世紀に入ってからはゲームを初めてプレイする人のようなライトゲーマーを対象にした作品を中心に手がけている。MMORPG「ドルアーガの塔〜the Recovery of BABYLIM〜」にも携わっているが,オンラインゲーム=MMORPGという図式にはしたくなく,より多くの人に楽しんでもらえるものを開発したいと思っており,WORLD BRAIN COLOSSEUMの開発に至ったとのこと。ちなみに,1週間ほど前に,「ヨン様のゲームを作るから」と告げられたそうで,ペ氏の起用は急遽決まったようだ。
ペ・ヨンジュン氏をモチーフにしたキャラクター「ジョンベア」 |
会場ではYellow Entertainment CEO S.Grace Kim氏(左),浅川氏(中央),KEYEAST CEO Jong Rok Pyo氏(右)による調印式が行われた |
本作では,漢字の読み方などが分からなくても楽しめるタイプのパズルが用意される。こういったものは絵だけで理解できるため,年齢を問わず誰でも楽しめるという。また,あえて対戦を有利にできるアイテムを用意したのは,初心者の救済が目的だ。アイテムは選択肢の数を減らすといった効果があるのだが,これで有利になるのは初級から中級ぐらいまでだという。上級の難しい問題になると,選択肢が一つ減ったぐらいでは差が出ないとのこと。
現在ゲームを遊ぶ人の男女比は8:2だが,脳トレ系ゲームを主にプレイする人は20代から50代の女性が多く,携帯電話でパズルゲームを遊ぶ人の過半数は女性が占めているという。ゲームにペ・ヨンジュン氏を起用したことは,単なる目新しさだけではないようだ。
ちなみに遠藤氏は,「メガネ萌え」だそうで,ジョンベアを一発で気に入ったという。
なお本作のリリースは,2008年冬以降が予定されている。日本での展開はiPhone 3Gなどが中心になるが,他国で提供されるサービスにPCで参加することはできそうだ。
「モバイル&ゲームスタジオ」公式サイト
- 関連タイトル:
WORLD BRAIN COLOSSEUM(仮)
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