連載
連載「PCゲームを持ち出そう!」。第55回はカーアクション「バーンアウト ドミネーター」のPSP版を紹介
本作は,海外で2001年に発売された第1作(国内では未発売)以来,さまざまなプラットフォーム用にリリースされ,高い人気を獲得しているレーシングアクション,Burnoutシリーズの第6弾。なおPSP用には,前作「バーンアウト リベンジ」(原題 Burnout Revenge)がエレクトロニック・アーツから2005年に発売されている。
またシリーズ最新作となる「バーンアウト パラダイス」(原題 Burnout Paradise)が,プレイステーション3やXbox 360用に2008年2月に発売済み。海外では,そのPC版の開発がアナウンスされており(関連記事),リリースを心待ちにしている4Gamer読者も多いだろう。
バーンアウトシリーズは,公道などに設けられたレースコースを舞台に,ライバルマシンに体当たりしてクラッシュさせたり,猛烈な加速が得られる「ブースト」を駆使したりしつつ,スピードを競い合うシンプルなレーシングアクションだ。
ブーストを使用するためのブーストメーターは,対向車線を走行する,一般車両とニアミスする,ジャンプやドリフトを決めるといった具合に危険走行を行うことで溜まる仕組みになっている。
しかも,ライバルマシンを壁に叩きつけたり,一般車両と正面衝突させたり(!)してクラッシュさせる(これを「テイクダウン」と呼んでいる)ことで,ブーストメーターを一気に満タンにできる。
そのため,一般車両が走行しているにもかかわらず,コース上ではルール無用の熾烈なバトルが展開されるというわけだ。(ゲーム内の)一般のドライバーにとっては実にハタ迷惑な話だが,まあゲームの世界だから許されるのである。もちろん,よいコの皆さんは,実際の道路では絶対にマネをしないでいただきたい。
なんでもアリの熾烈なレースアクション
ものすごいスピード感に酔いしれよう
本作では,自分のマシンがクラッシュしたときにRボタンを押すことで,「アフタータッチ」と呼ばれるアクションがとれる。アフタータッチが発動すると,ゲームの進行がスローになり,数秒間,クラッシュ後のマシンの動きをコントロールできるのだ。
クラッシュしたあとにマシンの向きを変え,後続のマシンを巻き込むのが「アフタータッチテイクダウン」で,これに成功すると,クラッシュしたにもかかわらず,ブーストメーターが一気に満タンになる。
さらに,クラッシュ時に△ボタンを押すことで「クラッシュブレイカー」の使用が可能。これは,クラッシュした自分のマシンを爆発させる(!)というもので,この爆発にライバルマシンを巻き込むと,ブーストメーターが満タンの状態でレースに復帰できる。マシンが爆発したとき,ドライバーはどうなっているの? なんてことは,もちろん言いっこナシだ。
本作のメインとなる「WORLD TOUR」モードは,世界各地で開催される「イベント」に参加し,メダル獲得を目指すというもの。
このモードには,複数のイベントで構成された「シリーズ」が7種類用意されているが,開始当初は「CLASSIC」しか選択できない。各イベントのレース内容や結果により,「DOMINATION POINT」と呼ばれるポイントが加算されていき,これが特定の値に達するごとに次のシリーズがアンロックされる仕組み。
イベントには,ルールの異なる10種類が用意されている。以下はその一部だ。
■「RACE」……計4台のマシンで順位を競う
■「ROAD RAGE」……次々にライバルマシンをテイクダウンし,制限時間内での目標回数のクリアを目指す
■「MANIAC」……危険な走行を重ねることで「マニアックスコア」を獲得していき,制限時間内に目標スコアのクリアを目指す
■「DRIFTチャレンジ」……ドリフトを行うことで「ドリフトスコア」を獲得していき,制限時間内に目標スコアのクリアを目指す
イベントには「ライバルチャレンジ」と呼ばれるタイプが含まれており,メダル獲得条件とは別の条件をクリアすることで,新たなマシンを獲得できる。
また,モード全体のコレクション要素として「トロフィー」が用意されている。トロフィーは,「イベント中にドリフト5000m達成」「合計500テイクダウン達成」など,さまざまな条件をクリアすることで獲得可能。
WORLD TOURモードでの最終目標は,全イベントでのゴールドメダルとすべてのマシン/トロフィの獲得ということになる。遊び応えは満点だ。
バーンアウトで重要となるのは,ブーストを用いてレースを有利に進めること。上で述べたように,本作では危険走行を行うことでブーストメーターが溜められるようになっているので,道が緩やかだからといって落ち着いた走りをしていてはダメなのである。緩やかなカーブでもできる限りドリフトしたり,対向車線があるときにはそちら側を走ったりすることで,メーターを溜めていこう。
そして,メーターがある程度溜まったら,ブーストを使用してテイクダウンを狙うのが吉。テイクダウンさえ決めればメーターが満タンになるので,不利なレースを強いられているときだって一発逆転を狙えるのだ。
バーンアウトPSPの見どころはココ!
バーンアウトPSPの最大の魅力の一つは,ブースト使用中のスピード感だと思う。私は普段,ゲームをプレイしつつ執筆作業を進めているわけだが,今回はついついプレイにのめり込んでしまい,肝心の執筆がなかなかはかどらなかった。ちょっと病み付きになるスピード感だ。
そもそも,原稿を書くというのは私にとってはストレスの溜まる仕事なのである(よくつとまってるもんだ)。そのストレスを発散するのに,バーンアウトPSPのスピード感はもってこいだと思う。そうだ,このゲームでストレスを解消すれば,きっと仕事の能率も高まるはずだ! ……人はこれを,「現実逃避」と呼ぶらしい。
アフタータッチやクラッシュブレイカーといったシステムのおかげで,クラッシュしたときにさえブーストを溜めるチャンスがある。スピード感を途切れさせることなくプレイし続けられるのは,私のようにストレスを溜め込んでいる人にとって嬉しい限りである。ありがとう!
バーンアウト ドミネーター
対応機種:プレイステーション・ポータブル
メーカー:エレクトロニック・アーツ
発売日:2007年9月20日
価格:5040円(税込)
公式サイト:http://www.japan.ea.com/bod/
- 関連タイトル:
バーンアウト ドミネーター
- 関連タイトル:
バーンアウト パラダイス THE ULTIMATE BOX
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