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「Beyond Good and Evil 2」の新クリエイティブディレクターにファウジ・メズマール氏が就任。開発17年目のプロジェクトが再始動へ
2003年にPC,PS2,Xbox,そしてGameCube向けにリリースされ,メディアやファンから大絶賛されながらも売り上げに結びつかなかった「Beyond Good and Evil」は,25世紀の未来を牛耳る軍事独裁国家に対して,地下で戦うジャーナリストのジェイドを主人公にした冒険が描かれた。「レイマン」シリーズの生みの親で,フランスゲーム業界のレジェンドの1人であるミシェル・アンセル(Michel Ancel)氏が率いるUbisoft Montpellierが手がけ,2007年の時点で続編の企画が動き出していたことが当時のニュース記事などに記録されている。
「Beyond Good and Evil 2」は,「Beyond Good and Evil」がヒットしなかったこともあり,同スタジオにおいてもサイドプロジェクト的な立ち位置に過ぎなかったようで,正式に開発がアナウンスされたのは,2017年のE3に合わせて開催されたUbisoft Forwardでのことだ(関連記事)。
しかし,2020年にはアンセル氏が労使問題に絡んでUbisoft Entertainmentを離れることとなったのに加えて,同社からは「アンセル氏は直接的に開発に関わっていなかった」などと表明されたことで,この時点で「すでに同作品は消滅している」などとも取り沙汰されていた。
2022年には,「Beyond Good and Evil 2」は3D Realmsの「Duke Nukem Forever」が持っていた15年という開発期間を破り,「最も開発期間の長いゲーム」になった。アンセル氏に変わってプロジェクトを引き継いでいたのが,ベテランデザイナーであるエミール・モレル(Emile Morel)氏だったが,2023年に40歳の若さで逝去するなど,受難続きのプロジェクトであるのは間違いないだろう。
そんな「Beyond Good and Evil 2」を引き継ぐことになったメズマール氏といえば,2003年に業界入りして以降,DICEの「バトルフィールド」シリーズや,King.comの「キャンディークラッシュ」シリーズなどの開発に関わったという経歴を持ち,Ubisoft Entertainmentのグローバルクリエイティブ部門の副社長に就任して3年目。ヨルダン出身であることから,ゲームプログラミング書籍をアラビア語圏向けに執筆や翻訳するなど,中東地域でのゲーム開発に与えた功績が認められ,2024年のGame Developers Conference 2023では,作曲家の下村陽子氏とともに生涯功労賞を受賞している。
果たして,メズマール氏の舵取りで「Beyond Good and Evil 2」の開発は,順調に動き出すことになるのだろうか。
「Beyond Good and Evil 2」公式サイト
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Beyond Good and Evil 2
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(C)2017 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved.
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