イベント
[CJ 2008#31]Ubisoftブースで告知されていた「英雄無敵 Online」,その中身はあの有名タイトルだった
Ubisoft Entertainment(以下,Ubi)ブースに,映像,試遊台どちらも出展されていない謎のタイトル「英雄無敵 Online」というノボリが出ていた。どちらかといえば,アジア的なセンスを感じるノボリがUbiブースにあることに興味を持ち,はたしてどのようなタイトルなんだろう? と話を聞いてみた。
気になるゲームの内容については,Ubiのスタッフでは分からないとのことで,さっそく開発元であるNetDragonのブースへ向かった。ところが同じタイミングで,NetDragonの関係者がUbiブースのイベントへ向かうという,なんとも不幸な入れ違いが発生。再びUbiブースを訪れ,やっと話を聞くことができた。クエストでも発生してしまった気分である。
さっそく,開発を始めたいきさつについて聞いてみることにした。「Heroes of Might and Magic」は世界中で人気の高いタイトルであり,中国でもファンが多いことから,Ubiと一緒に作ろうと話を持ちかけたとのこと。まあ実際は,全般的にNetDragonのみで開発が行われているようだが。
では,どのようにオンラインゲーム化されたのだろうか。まず,本作にはこれまでの「Heroes」シリーズにあった,機能や人物,職業がすべて存在するという。また本作的なMMORPGではなく,基本的にはMORPGのようにミッションを受けて作成したルームで,そのミッションのモンスターと戦うという流れになるという。モンスターとの戦いは,当然(?)ターン制で,配下のユニットを操って敵を討ち倒すという,ストラテジーバトルとなっている。
そんな戦闘システムを持つ本作だが,あくまでオンラインゲームだ。ほかのプレイヤーと協力,あるいは対戦できるのだろうか。一つのストラテジーマップ上で協力して戦えたりするのだろうかと,興味は尽きない。そのあたりはどうなっているのか聞いてみたところ,ほかのプレイヤーとパーティを組むことが可能だという。
パーティの場合は同じようにルームを開き,そこにパーティメンバーが参加するという,基本的なMORPGのシステムと同様だ。パーティメンバーの最大人数は,開くルームによって変わってくるとのこと。任務を選択してルームを作成し,その任務にパーティ全員で挑戦するのだが,残念ながら全員が同じストラテジーマップ上で戦えるわけではないようだ。モンスターとの戦いになると,パーティメンバーはそれぞれ一人ずつ(自分+配下ユニット),ストラテジーマップで戦闘することになる。そして,メンバーの誰かがモンスターを倒すことができれば,全員が任務を達成したということになる。
自分が負けてしまった場合でも,(ルームさえ出なければ)その後誰かが勝利した時点で,任務達成したことになる。この方式については,“現在”ではと強調していたので,いずれは別の仕様,例えば皆が協力して戦えるようなシステムが導入されるかもしれない。
本作はいわゆる正当な「Heroes」シリーズのオンライン版というわけではなさそう(実際タイトルには「Might and Magic」の文字が使われていない)で,画面を見た感じではちょっとガッカリ感はぬぐえない。しかし,コミュニティ機能として,顔マークが挿入できるチャットやメッセンジャーのような機能,さらにギルドシステムや結婚システムまでが用意された本作。MMOタイプの機能,MOタイプのミッション,ストラテジーでの戦闘で遊べる,そしてすべての「Heroes」が詰まった本作が,どのようになるのか気になるのは確かだ。
- 関連タイトル:
英雄無敵 Online
- この記事のURL: