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[E3 2008#10]Activisionが「Call of Duty 5: World at War」「Wolfenstein」新作などを大公開
今回イベントの進行を務めたのは,俳優でありコメディアンでもあるネルソン・ディアス(Nelson Diaz)氏。彼はかなりのゲーム好きで,Xbox 360のゲームスコアは4万5000ポイントほどもあるらしい。その彼のアナウンスで登場したのが,Activision社長のマイク・グリフィス(Mike Griffith)氏である。
続けてグリフィス氏は,Activisionが現在最も力を入れている,ライセンスもののゲームについて語った。現在発売中の映画「カンフー・パンダ」のゲーム版がヒットしているのに加え,今後も「Marvel Ultimate Alliance 2 Fusion」や「X-Men Origins: Wolverine」など,強力なタイトル群を開発中であることを紹介していく。そして,現在マイケル・ベイ監督が撮影中の映画,トランスフォーマーの最新作「Transformers: Revenge of the Fallen」のゲーム化にも着手し始めたことを発表した。
思えば,Guitar Heroも「ライセンスもの」であることに違いない。一昔前までは映画などのライセンスゲームの多くは「クソゲー」などと皮肉られていたものだが,今では胸を張れるほどの価値を帯びているということなのだろう。
それでは,今回Activisionが発表した本年度末リリース予定の作品の中から,PC版もリリースされそうなタイトルを3作紹介しておこう。
「Call of Duty 5: World at War」
4人までのCo-opを搭載
「これまでの第二次世界大戦もののFPSの中では,最もリアリスティックなものになる」とレミア氏が説明するCall of Duty 5: World at Warでは,タンクも利用でき,Perksシステムはさらに洗練されたものになる。さらにCo-opモードの発表があり,スプリットスクリーンで二人プレイが楽しめるだけでなく,最大4人のオンラインモードも用意するという。
とくに平地のシーンでは,グラフィックスが「Call of Duty 4」と変わり映えしないようにも見えたものの,その迫力はいい意味でシリーズらしさを残している。日本兵を焼き殺すという,あまりにも過激な描写があるので,日本での正式リリースには若干の問題が出るかもしれない。
「James Bond 007: Quantum of Solace」
ボンドらしからぬ派手なアクションが満載
ジェームズ・ボンド映画の新作「James Bond 007: Quantum of Solace」は,すでに撮影が終了しており,映画の封切りを前後する11月中にはゲーム版が発売される予定だ。ダニエル・クレイグ氏をモデリングしたキャラクターを操作し,状況によってカメラ視点が一人称/三人称に切り替わるようなアクションゲームとなる。内容は,Quantum of Solaceのストーリーに沿ったものになるが,ゲーム前半にはカジノ・ロワイヤルにちなんだイベントがいくつか含まれているという。
ゲームエンジンは,Call of Duty 4と同様のものを使用しているが,ゲームプレイ自体は「Tom Clancy's Splinter Cell」や「Gears of War」を連想させる。本作のPC版に関するアナウンスはされなかったものの,トレイラーの最後にはPLAYSTATION 3やXbox 360に混じり,Games for Windows Liveのタグもあった。PC版の開発が行われることはもとより,何らかのオンライン機能が存在するということだろうか。
「Wolfenstein」
異次元への扉を開けようとするナチスとの戦い
「Electronic Artsのイベントで,皆さんがジョン・カーマック(John Carmack)にしたのと同じくらいの拍手をしてくださいよ!」と登場した,id Software社長トッド・ホーレンスヘッド(Todd Hollenshead)氏。id Softwareが,新作「Rage」をElectronic Artsから販売すると決定したことは,Activisionにとっては残念なニュースだったに違いないが,それはそれ,これはこれである。「DOOM」より先に制作されたことから「FPSの元祖」とも言われるウルフェンシュタインシリーズ久々の最新作は,現在のところ「Wolfenstein」というタイトルだけしか決まっていないが,Activision傘下でありid Softwareの弟分ともいえる,Raven Softwareが開発することになった。id Softwareは,そのプロデュースおよび監修を行うことになる。
同作の詳細は,7月末に行われるQuakeConで改めて発表されるとのことで,今回は30秒に満たないほどの短いトレイラーだけが公開された。ホーレンスヘッド氏によると,これまでのシリーズ同様,ナチスが敵となり,異次元世界Shrillへの扉を開こうと暗躍するナチスに対し,我らがヒーロー“BJ”ブラスコウィッツが立ち向かう。今回は,これまでのWolfensteinに見られた単独行動ではなく,レジスタンスの仲間達との連携プレイが楽しめるらしい。
ナチスドイツという史実に則った要素に,奇抜なサイエンスフィクション要素を加味した,ファンにはおなじみの世界観が魅力的だ。ただし,これまでのid作品とは異なり,ストーリー性を前面に押し出したゲームプレイを実現するとのこと。なお,シングルプレイ専用ゲームというわけではなく,マルチプレイモードの存在もホーレンスヘッド氏はほのめかしていた。
- 関連タイトル:
Call of Duty: World at War
- 関連タイトル:
James Bond 007: Quantum of Solace
- 関連タイトル:
Wolfenstein
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