年末実装の新ダンジョン「七英雄の墓」でストーリーも一区切り？　最新アップデートVer.4.0.5が実装された「MysticStone」の今年を振り返る

新エリア「トーゴン海岸」

　アエリアがサービス中のMMORPG「MysticStone -Runes of Magic-」は，アジア産ながら洋ゲーMMORPGのテイストを持つ作品として根強い人気のあるタイトルだ。
　ここでは12月21日に実装予定となっている新ダンジョン「七英雄の墓」と12月7日に実装されたVer.4.0.5の情報も紹介していく。

　本作では，毎月アップデートが行われており，シナリオやフィールドはかなり膨大なものになっている。サービス開始以来のストーリー展開が，七英雄の墓をもって一区切りつきそうということで，少しこれまでの展開を含めてまとめておこう。

着実な歩みを続けた2011年のMysticStone

第3章・古の王国

　2011年前期は「第3章・古の王国」のフォローアップデートが繰り返し行われた。それぞれ単体で見ると大きなアップデートではなかったのだが，階層突破型ダンジョン“古の魔境”といった新しい試みも行われている。

　中期の8月17日には，待望のアップデートVer.4.00「第4章・新たなる大地」が実装されている。このアップデートは，新しいマップやダンジョンが追加されるだけでなく，システム面にも，てこ入れが行われる大規模なものであった（参考記事）。レベルキャップが62から67まで引き上げられ，さらに“マルチクラスシステム”も導入された。
　マルチクラスシステムとは，今まで2つのクラスからメインとサブの職業を選んでいたものが，3つのクラスから選択可能になるというもの。これにより，より自由度の高いキャラクター育成が行えるようになったのだ。レベル上げが大変ではないかと懸念したが，このアップデートに合わせて第3のクラスを育成するための新マップも用意されたことで，新鮮な感覚でプレイすることができた。また，マルチクラスシステムに対応するようにスキルの大幅な仕様変更も行われている。
　続く9月には，MysticStoneが無事2周年を迎え，数々のイベントが催された。

　後半になっても毎月アップデートや期間限定イベントなどが定期的に行われ，12月1日にサーバーの統合と新サーバーの設置され，12月7日に最新アップデートとなるVer.4.0.5が実装されて現在に至る。

最新アップデートVer.4.0.5の内容に迫る

　Ver.4.0.5ではレベルキャップが67から70まで引き上げられ，レベル67から70までのキャラクター向けの新マップ“トーゴン湾岸”が開放された。

　切り立った断崖と美しい海に囲まれたトーゴン湾岸。豊かな環境の地ではあるが，この地を治めるレシフ王国と，それに対抗する反乱軍とが争っている。廃墟と化した建物も見られるほどで，長きにわたって戦いが続いていることがうかがえる。この地へ足を踏み入れたプレイヤーは，王国側か反乱軍側，もしくは中立の立場で，両軍営の争いを終焉させることを目的にクエストを進めていくことになる。
　クリムゾン丘陵から入って最初に訪れるのがクーオン村で，この村から西に少し歩くとプレイヤーの拠点となるピラン港がある。活気あふれるこの港町は商売も盛んで，冒険者の役に立つような店も多く見られる。ここを中心に活動して王国や反乱軍の情報を集めていき，自分がどう行動すればいいのか考えるといいだろう。

海岸から眺めたドリンナラン城

　ピラン港から海岸線を南へ歩いていくと，レシフ王国の巨大な門が見える。門をくぐるとドリンナラン城とその城下町になっており，店も多く人々は穏やかな暮らしをしているようだ。
　ただ，内部を兵士たちが巡回し警戒している様は，争いが絶えず行われていることを物語っている。プレイヤーにとっては，この王都は拠点となりうる場所であるが，クエストの進行状況によっては，イベントでNPCに攻撃されることもあるらしい。


　フィールドのほうはというと，高レベル向けということでかなり強力な敵が闊歩する危険な場所となっている。ザコ敵であってもバフによって耐性が付いていることもあり，油断すると手痛い反撃を受けてしまう。

呼び出し方が特殊なフィールドボス「ターゴンハール」

　また，レイジジャガーマン達が最強と崇める巨獣の王“ターゴンハール”という最強クラスのレイドボスも存在する。ターゴンハールを呼び出すためには大量の血が必要となり，その性格は極めて凶悪。強烈な攻撃を仕掛けてくるため撃破は至難だが，レアな部位の装備品のドロップが期待できる敵でもある。このエリアには，同様のフィールドボスがほかにも存在しているという。
　ちなみに，運営チームに聞いたところ，このターゴンハールを倒すには，最低でも1レイド12人は必要ではないかとのこと。出現地点には強力なザコ敵が湧くような場所ということを考えても，人数は多いほうがいいだろう。また，特殊なギミックを持っていることから，まずはその謎を解かないとまともに戦うことすらできない点に注意だ。
　フィールド全体を対象にしたエリアイベントも実装されている。このエリアイベントでは，今までの古代モニュメントとは違う“ジャスティスパワー”を獲得でき，今まで以上に強力な装備品を入手できるようになった。

12月21日に開放される新ダンジョン「七英雄の墓」

　かつての“封印の戦い”で活躍した七英雄が眠るのが，セントールヒルにあるグローリーバレーだ。その英雄達の亡骸は新ダンジョン「七英雄の墓」に安置されている。メインクエストを進めてきていれば，各国の初代王の話題は耳にしたことがあるだろう。多くの殉死者と，彼らの王たる七英雄が眠っているこの墳墓は，アンデットたちが守護するように徘徊する危険な場所だ。しかし，宝や名声を求めて潜入する盗賊や冒険者があとを絶たないという。
　インスタンスタイプのこのダンジョンは，12月21日の時点でイージーモードが開放され，来年初頭にはノーマルとハードの開放も予定されている。


　イージーモードとはいえ，敵のレベルは高く，最後に待つボスまでたどり着くのは一筋縄ではいかない。さらに，道中にはさまざまなギミックや罠が用意されているため，謎を解きながら攻略していかなければならず，初見でクリアするのは不可能に近い。

　さらに，ダンジョンのボス（当然ながら7体いる）は，かつての英雄王にふさわしく物凄い強さであるらしい。レベルを上げ，装備を整え，そして仲間と協力してこの難攻不落のダンジョンにチャレンジしてみよう。

こいつも強い……けど，まだ中ボス

　キャラクターの成長に伴って活動エリアが広がり，物語が次々と展開して新しい発見と感動がある。そういった王道というべきアップデートの数々でMysticStoneは進化してきた。2周年を迎えた2011年だけ見ても，その着実な進化の歩みが分かるだろう。

　新ダンジョン「七英雄の墓」の実装で，これまでのストーリー展開も一段落を迎えるという。2012年は，MysticStoneにとって，大きな転換期となりそうだ。どんな年になり，またどんなアップデートが行われるのだろうか。“第5章”の幕開けとなるのか，新機軸のシステムが導入されるのか。まだ想像することしかできないが，着実に歴史を積み重ねて，深みのあるタイトルに進化していくことは間違いないだろう。
　新サーバーの設置から間もないこの時期，MysticStoneに興味を持った人は，一度プレイしてみてはいかがだろうか。

「MysticStone -Runes of Magic-」公式サイト