プレイレポート
「MysticStone」の最新のアップデート“バージョン 3.0.4”で実装された,初心者を導く“チューターシステム”や新ダンジョンを実際に体験してきた
「MysticStone -Runes of Magic-」公式サイト
■上級者が初心者をサポートするための“チューターシステム”は,ビギナーにもベテランにも嬉しい仕様
高レベルの冒険者が,ギルドに入った新人プレイヤーの冒険をサポートする――というのはよく見かける光景だ。このチューターシステムを利用すれば,ベテランプレイヤーは,初心者の手助けをすることで,感謝の言葉だけでなく“指導ポイント”を得ることができるようになる。
チューター(=指導者)になれるのは,レベル30以上のキャラクターだ。その条件を満たしているキャラクターは,ファラナスキャッスル内の“ロマーニ”というNPCから特別なクエスト“偉大な指導者”を受けられる。このクエストは会話するだけという簡単なもので,クリアすると“導師の証明”という名前のアイテムを入手できる。
導師の証明を所持しているキャラクターは,“栄誉パーティ”を結成できる。栄誉パーティとは,レベル30以上の指導者&レベル30以下の初心者による2人限定のパーティ。そして,栄誉パーティを組んだ状態で初心者プレイヤーが特定のクエスト(主にメインクエスト)を完了させると,指導者には指導ポイントが入るという仕組みだ。初心者側としてはベテランの手伝いが受けられて助かるし,ベテラン側としてはポイントがもらえるのでこれまで以上にビギナーのヘルプをしたくなる――というわけだ。
ベテランプレイヤーが入手した指導ポイントの使い道だが,なんとこれはメインクラスのステータス上昇に利用できる。一時的なものではなく永続的な能力値の上昇だ。
本作ではPvPやギルド戦が盛んであり,少しでも強くなりたいと考えているプレイヤーは多いはず。そんなベテランプレイヤーの目には,このチューターシステムから得られる報酬は非常に魅力的なものに映ることだろう。
指導ポイントを入手 |
指導ポイントを使えばステータスをアップできる |
■パブリックなエリアに手強い新ボスが追加。新ワールドダンジョン“砂塵の世界”
本アップデートでは強力なボスモンスター“サンドロードセスフィロス”もゲーム内に追加された。これは「現段階で最高峰の強さを誇るボス」であるとのこと。“サンドロードセスフィロス”とは,フィールド“レイブンフェール”にある新しいワールドダンジョン“サンドヴォーテックス”の内部で戦うことができる。
“サンドヴォーテックス”への入場はやや特殊だ。レイブンフェール内,ジェイルズクリフの北部をうろついている新モンスター“サンドメッセンジャー”を倒すとワープポータルが現れる。このポータルがサンドヴォーテックスへの入口となっているのだ。中に入ると広場のような場所になっており,サンドロードセスフィロスはその奥で冒険者達を待ち構えている。
サンドロードセスフィロスは,名前のとおりの“砂塵の王”だ。竜巻をまとった魔神のような姿をしており,行動妨害や,パーセンテージでHPを削る攻撃など,いやらしい攻撃を繰り出してくる強敵となっている。カンストレベルのバランスの良い編成のフルパーティで挑んだとしても,撃破は簡単ではないとのこと。実際,運営チームがテストで戦った際にも,倒すまでにかなりの時間を要したとか。
それほど倒すのが難しいサンドロードセスフィロスだが,その分,倒したときの報酬もかなり良いものとなっている。レア度の高い武具や,サンドロードセスフィロスからしかドロップしない希少価値の高いアイテムも用意されているとのことだ。
サンドロードセスフィロス |
サンドロードセスフィロスからのドロップの一例 |
■新インスタンスダンジョン“ハイーシャシュライン”では,ボスとの戦闘を連続で楽しめる
ハイーシャシュラインの入り口 |
ハイーシャシュライン内部 |
ハイーシャシュライン自体に入場制限はないが,アングル族の町に入るにはレベル58以上で受けられるクエストクリアしなければならないので,実質的にはかなりハイレベルプレイヤー向けのダンジョンとなっている。
ハイーシャシュラインは,密林の中の古い寺院といったおもむきのダンジョンだ。内部では動植物をモチーフにした敵と,アングル族の戦士が待ち構えている。とくにアングル族は,タイプの違う数体がグループで行動していて,複数体でこちらに襲いかかってくるので手こずりそうだ。このアングル族を含め,出現する敵はすべてレベル60となっている。
ハイーシャシュラインの特徴は“多くのボスが登場する”という点にある。内部には鋭い爪が脅威の“ヤワカ”,呪術を使う“シャドウジュ”,ビースト系の“ペイシア”,巨漢の獣“リジンダ”,植物系の敵“ハイーシャ”,巨大トレントの“ナイロダス”という,全6体の中ボスのほか,最奥部には“ティーダ”という名の機械系の大ボスが待ち構えている。
シャドウジュ |
ペイシア |
リジンダ |
ハイーシャ |
ナイロダス |
ティーダ |
ボスが多いこのハイーシャシュラインは,彼らが落とすレアなアイテムを求めて,何度も何度も挑戦するタイプのダンジョンだといえる。難度はNormalとEasyの2種類から選択できるので,最初はEasyで攻略法を探り,慣れてきたらNormalに挑戦するといいだろう。
■新たなマップイベントやギルドキャッスルの拡張機能も追加に
新イベントは,農場の手伝いをモチーフにしたもので,雑草を駆除(植物型のモンスターを撃破)したり,地面の上にある作物を収穫したりしながらスコアを稼いでいくというユニークなものとなっている。
ただし第3段階にバージョンアップさせるためには,相当な量の資材が必要になるようだ。規模の小さなギルドでは,資材集めがきついかもしれない。そのあたりは運営チームも理解しているようで,今後はギルドキャッスル関連のキャンペーンなどを行って,小さめのギルドでも城を大きくできるように,できる限り手助けをしたいと考えているとのことだ。
ギルドキャッスルのバージョンアップに伴い,城内のギルドトレーニングセンターに新コンテンツ“レスキュー試練”も実装された。こちらは,床に寝ているたくさんの患者に,すばやく適切な処置を施していくミニゲームとなっている。
大型アップデート“バージョン 3.0.4”で実装される新要素について駆け足で紹介してきたが,いかがだっただろうか。
新たなボス&ダンジョンは,いわゆる“エンドゲーム”のコンテンツとなっている。高レベルのキャラクターを持っている人は,しばらくここに通う日々が続きそうだ。
チューターシステムは,ベテランプレイヤーと初心者プレイヤーをつなげてくれる良いきっかけになるのではないだろうか。これによってゲーム内におけるプレイヤー同士のコミュニケーションの機会は,これまでよりも増えるかもしれない。コミュニティが活性化すれば,MMORPGはより魅力的なものとなる。新要素が大きな効果をあげることを期待したい。
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