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[COMPUTEX 2008#13]Mini-ITXで「Crysis」「Bioshock」が動く! VIA,「Mini-ITX 2.0」&NVIDIAとの協業を発表
Mini-ITX 2.0の基本仕様は以下のとおりだ。
- CPU:VIA Nanoプロセッサなど,ハイパフォーマンスと高い省電力性を兼ね備えたx86プロセッサ
- メインメモリ:容量2GB以上のDDR2 SDRAM
- グラフィックス機能:DirectX 9.0仕様のグラフィックス機能統合型チップセットおよび単体グラフィックスカードによるDirectX 10サポート
- ディスプレイインタフェース:液晶ディスプレイに対応したVGAポート(※アナログRGB出力のこと),HDMI(アドオンカードによる)
- 拡張スロット:PCI Express x16スロット×1
- サウンド:HD Audio準拠のミニピンジャックによる出力×3(最大5.1chアナログサラウンド出力対応)
- ネットワーク:1000BASE-T LAN
- ストレージ:Serial ATA IIポート×2以上,IDE×1
- USB:4ポート以上
- マザーボードサイズ:170×170mm
- OSサポート:Windows Vista,Windows XPおよびSuse LinuxやUbuntu,gOSなどのLinuxディストリビューション
Nanoプロセッサ |
GeForce 8600 GTを搭載したMini-ITX 2.0デモシステム |
発表会では,VIAでNanoプロセッサの開発を指揮するC.J. Holthaus氏(Senior Director, CPU Development)が,Nanoプロセッサを採用したMini-ITXのデモを披露。「GeForce 8600 GT」搭載グラフィックスカードとの組み合わせで,DirectX 10タイトルの「Crysis」や「Bioshock」を動作させ,Mini-ITX 2.0プラットフォームの性能アドバンテージを示した。
下に示したのが,両タイトルのデモを撮影したムービーだ。VIA製CPUを搭載したMini-ITXフォームファクタベースのシステムが,Windows Vista環境でDirectX 10世代のゲームを動作させている,その事実に注目してほしい。
なおMini-ITX 2.0準拠のマザーボードは,2008年第4四半期から,VIAのパートナーとなるベンダー各社からリリース予定という。VIAの現行CPU「C7」を搭載した現行世代のMini-ITXマザーボードより高価になることだけは確かなようだが,コンパクトなPCに,最新世代のグラフィックス環境を持ち込むことができるMini-ITX 2.0は,コンパクトなPCゲーム環境を構築できる可能性を大いに秘めた存在として,記憶に留めておく必要がありそうだ。
発表会では,NVIDIAでチップセットビジネスと「Optimized PC」マーケティングを推進するDrew Henry氏が,Mini-ITX 2.0とGPUのメリットについて語った |
Balanced Platformに関する協業を結婚と表現したVIAのChen氏が,“結婚の儀式”として,Henry氏の頭にキスしてみせる一幕も |
- 関連タイトル:
Nano
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