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NVIDIA,次世代Tegra「Kal-El」のゲームパフォーマンスデモを公開
「Project Kal-El」は,NVIDIAの次世代Tegraの開発コードネームであり,ARM9系の4コアCPUと,12グラフィックスコアのGPUなどを統合したSoC(System on Chip)製品だ。今回は,それのゲーム用途でのパフォーマンスを示すデモアプリとなる。
このデモでは,プレイヤーは本体を傾けてボールを操作する。ボールは光源となっており,ボール表面の模様に従った色の光を発している。床に映り込んだ光などでも分かるように,きちんとしたライティング処理が行われている。NVIDIAでは,「True Dynamic Lighting」が行われているとしている。
同時に,物理演算も行っており,積み上げられた樽にボールがぶつかると崩れて動き出すほか,フィールドの周囲12か所に垂れ幕が設置されており,タブレットの動きなどに応じてクロスシミュレーションが行われている。これはかなり高い負荷のもののようだ。
デモムービーの中ほどで,使用CPUコア数を4コアから2コアにする場面があるのだが,途端に画面がカクつくのが確認できるだろう。4コアCPUで他社を一歩リードしているKal-Elの面目躍如といったところか。
過去のPC用GPUでのデモの場合,エンドユーザー向けにも実行ファイルが公開されていたので,このデモもそのうちTegra Zoneなどからダウンロードできるようになるのかもしれない。既存の製品では滑らかに動かないとは思われるが,ぜひ一般公開に期待したい。
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