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[G-Star 2010]お受験対策もオンラインゲームで。NCsoftの異色作「Magic Hanja Online」とは
発表会では,本作を楽しいゲームに仕上げるのはもちろん,,原作ファンを満足させつつ,漢字を自然に学習でき,子供と親が満足できるようなものにしたいと,開発にかける意気込みが語られた。
その理想を実現するためのベストなゲームシステムはなにかと考えた結果,“横スクロールタイプのMOアクションRPG”に辿り着いたそうだ。
ゲームをプレイの合間に漢字学習が盛り込まれているのが,ムービーを見るとよく分かる。例えば,草木のオブジェクトに「水」のカードを与えると成長するといった具合だ。
このほか,漢字にまつわるクイズや,マウスドラッグによる書き順のテストなども用意されている。
横スクロールのアクションRPGとしてもしっかりしており,コンボ技やゲージを溜めての必殺技を繰り出せたり,ステージごとに立派なボスが待ち受けていたりする。同ジャンルゲームとくらべても遜色がない,というと言い過ぎかもしれないが,少なくとも日本人が「学習向けソフト」と聞いて思い浮かべるものよりも,ゲームとしてしっかりしていると言えるだろう。
カンファレンス終了後に,あらためてソウルの町並みを眺めてみたが,看板などに書かれている文字はハングルが大半で,たまに英語といったところ。漢字はほとんど見られない。現地の人に聞いてみたところ,義務教育に漢字学習はあるものの,実際にはあまり使われていないのが実情のようだ。
とはいえ,最近では韓国の一流企業が漢字の習熟度を採用基準に加えたり,漢字検定試験の結果が内申書に反映され始めたりと,韓国特有の厳しい受験戦争を勝ち抜くために,漢字の学習熱が高くなっているという。 タイトルの性質上,日本での展開は難しそうだが,教育とオンラインゲームがどのような化学反応を起こすのかは気になるところだ。
- 関連タイトル:
Magic Hanja Online
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