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So-netとゲームポットが制作発表会を実施。新たな「PostPet」とは……?
冒頭,So-netの代表取締役社長 吉田憲一郎氏がステージに立ち,1996年1月にISP事業を開始したSo-netと,1997年1月に同社がリリースした「PostPet」が,共に手を携えながらこれまで歩んできたと振り返りつつ,今年(2008年)1月に東証一部上場を果たしたことに触れた上で,「So-netは今後,チャレンジをしていくにあたって,新しくスタートラインに立った思いであります」と,現在の心境を語った。
そして,「ネットワークエンターテインメントの追究というビジョンのもと,ネットワークをもっともっと楽しくしていきたい」と述べ,これを実現するための手段として,コア事業にPostPetを中心としたキャラクタービジネス,およびキャラクターを軸としたオンラインゲームを位置付けていきたい考えを示した。
これを受ける形で,4月に友好的TOBによりSo-netの連結子会社となったゲームポットの代表取締役社長 植田修平氏が登壇。So-netグループの一員として,“自立”と“連携”をしていくと語り,その取り組みの一環として,PostPetの新サービスの運営を担当することになったと説明した。
ソネットエンタテインメント 代表取締役社長 吉田憲一郎氏 |
ゲームポット 代表取締役社長 植田修平氏 |
ヤン魂。にマーティが! パンヤにPostPetが!
マーティ氏は,ビデオで「ギター弾きまくりました。超楽しかったです。かなりアゲアゲの曲ですから,ゲームのヤンキー魂。とテーマ曲に期待していてください」とコメント。会場内の報道陣や関係者の頭上に,「なぜマーティが……?」という疑問符が浮かんでいたようだが,これはおそらくヤン魂。のプロデューサーである安藤武博氏がかつて,「ヘビーメタルサンダー」というゲームを作っていたころ,プロモーションの一環として放送していたテレビ番組「ヘビメタさん」に,マーティ氏が出演していたという繋がり……なのではないかと思われる。
パンヤに関しては,PostPetとのコラボレーション企画が二つ発表された。まずは6月に,キャラクターの背景やフレームを飾るデコレーションアイテムとして,PostPetキャラクターのシールが11種類導入される。さらに,8月にはPostPetキャラクターのアズテック(ボール)も導入されるという。ただしアズテックに関しては,スケジュールがずれる可能性もあるとのこと。
現時点では,この二つのみの発表だったが,今後もさまざまなコラボレーション企画が実施されるそうだ。個人的には,プレイヤーキャラクターやキャディにPostPetキャラクターが! なんてことになったら,ちょっと嬉しいのだが(アイテムが精一杯かなぁ……とは思う)。
“原点”“進化”“挑戦”をキーワードに,三つのPostPetが登場
・大切なメッセージを運ぶ
・大事な友達をつなぐ
の二つであることに触れ,これを見据えつつ,現在のインターネットを取り巻く環境やテクノロジーに即した形で,「PostPetも“進化”していく必要がある」と宣言。2008年を大きな“挑戦”の年として位置付け,三つのサービスをリリースすることを明らかにした。
ただし,PostPet4youはメールソフトではなく,Web上で利用できる“ソーシャルメッセージングサービス”になる。ここでペットは,友達登録をしているユーザー間で,メールではなくメッセージを運ぶ役割を持つのだそうだ。そして,日記や掲示板を通じて飼い主同士,ペットと飼い主,ペット同士のコミュニケーションを楽しめる。
なお,ユーザーがログアウトしている間も,ペットは活動を続け,ペット同士がコミュニケーションをとるといった仕掛けも用意されているのだという。
基本サービスは無料で,拡張機能を利用できるプレミアムサービスに関しては,月額課金が予定されている。リリース時期は,2008年10月の予定だ。
PostPetならではのファンシーな世界観で,全国のプレイヤーとミニゲームで対戦したり,アイテムをトレードしたりといった遊び方ができるという。ペットにスキルをセットするといった,RPG風の楽しみ方も用意されているのだそうだ。
こちらは,NTTドコモのiモード公式コンテンツとして,FOMA 903iシリーズ以降および703iシリーズ以降のメガiアプリ対応機種のユーザーを対象に,5月26日(月)に月額315円(税込)でリリースされる。NTTドコモ以外のキャリアに関しても,順次対応予定とのことだ。
そして三つめが,先ほどもお伝えした「PostPet Type-M」である。まずは発表会で上映されたものと同じ,プロモーションムービーをご覧いただきたい。
なんというかこう……“森”での暮らしを思い起こさせるようなプロモーションムービーだが,要するにプレイヤー(飼い主)とペットが,のんびりと野菜を育てたり,魚を釣ったり,昆虫採集をしたり……という,“インターネットスローライフ”を志向したタイトルなのである。河合氏によると,「剣と魔法の世界とは違う,多忙な現代人にとってのもう一つの憧れの世界」として,本作を位置付けているそうだ。
サービス開始は2008年冬の予定で,月額プレイ料金無料のアイテム課金制が採用される。
なお,この三つのサービスのティザーサイトも,本日オープンした。ここでは,ショートムービー「あしたのモモ」の配信や,最新情報をいち早く入手できるメールマガジンの登録受け付けなどが行われている。PostPetシリーズのファンは,今すぐブラウザのお気に入りに登録しておこう。
ティザーサイト http://postpet.jp/
佐々木 希さんも「PostPet Type-M」に注目
PostPetを開発した動機が,「当時のインターネットユーザーは男ばかりだったので,女の子の友達やガールフレンドにメールを使ってもらいたかった」というものだったと述懐しつつ,最近では,「メールボックスを開くと大量のスパムがあって,重要なメールは数件。メールボックスを開くのが楽しくなくなっています」と語った。
そこでもう一度,インターネットを通じたコミュニケーションの楽しさを取り戻すべく,動き出したプロジェクトが,今回発表された新タイトルなのだという。
各サービスは,今後の機能拡張を前提とした設計になっているため,継続して楽しめるのはもちろんのこと,初心者でも簡単に楽しめることを念頭に置いているとのことだ。
PostPetシリーズは,女性ユーザーからの支持率も高い。そのため,今回発表された各サービスも,女性からの注目を集めることだろう。とくにPostPet Type-Mは,20〜30代の女性をメインターゲットにしているとのことだが,ゲームでほとんど遊んだ経験のないような女性達にとって,初めて触れるMMOタイプのオンラインゲームとなる可能性が高い。
ここでPostPetのキャラクター人気だけに頼らず,オンラインゲームの楽しさを提供することができれば,オンラインゲーム市場にも何らかのインパクトを与えることになるだろう。そういった意味では,運営を担当するゲームポットにかかる期待も大きい。
ゲームポットのコンテンツには,比較的ライトかつカジュアルに楽しめるタイトルが多いが,これまで築き上げた運営実績がそのまま通用するのか,それともまったく新しい方針を打ち出すことになるのか,そのあたりも含め,PostPet Type-Mの動向には注目していきたい。
- 関連タイトル:
PostPet type-M(コードネーム)
- 関連タイトル:
スカッとゴルフ パンヤ
- 関連タイトル:
疾走、ヤンキー魂。
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