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[COMPUTEX]Foxconn,ゲーマー向けマザーの次期フラグシップ「Inferno Katana」を披露。nForce 200搭載か?
このプライベートエリアは,純然たる「顧客向け」で,報道関係者や一般来場者は入室不可。今回は「Intel P55 Express」(以下,P55)チップセット搭載の本製品を関係者に持ち出してきてもらうことにより撮影を行えたので,さっそく,その写真をお届けしたい。
Inferno Katana P55では,優れたオーバークロック耐性と安定動作を両立させるべく,電源周りを大幅に強化。CPUのVRM(Voltage Regulation Module)には,デジタルPWMのコントローラ機能を組み合わせた,その名も「Hybrid PWM」という12フェーズの回路を採用する。
さらに,「DirectFET」と呼ばれる,発熱の少ないMOSFETを採用することで,マザーボード基板に熱が籠もることを防ぐとともに,高負荷時における電力変換効率を向上させているとのことだ。Foxconnはとくに言及していなかったが,DirectFETは米International Rectifierの登録商標なので,同社の製品を採用している可能性が高い。
外観上における最大の違いは,PCI Exprss x16スロットの数で,Intelブースにあった製品は2本。これに対してプライベートエリアにあったInferno Katana P55は,3本備えているのだ。
Foxconnは,この3スロットがどのようなレーン数で内部的に接続されるのかを明らかにしていないが,2本の赤いPCI Express x16スロットに挟まれるような形で,黒いヒートシンクに覆われたチップが2個置かれているのを目視で確認できたことは述べておきたい。ことによると,「nForce 200」などといったマルチプライヤを搭載している可能性もある。
なお,従来のQuantum Forceシリーズでバンドルされていたソフトウェア,「AEGIS Panel」は今回も付属し,各種電圧設定やクロック設定,ファン回転数設定などの制御や,CPU温度および駆動電圧の監視機能を提供するという。
Foxconnとしては,このゲーマー向けマザーボードを,P55搭載製品のフラグシップとして市場投入する構えだ。
Intelブースで公開された,「Inferno Katana GTI」。電源周りの仕様からして,Inferno Katana P55の下位モデルとして投入される可能性が高い |
P55のエントリーモデルと位置づけられる「P55A」。ゲーマー向けモデルと異なり,デュアルグラフィックスカード非サポートの製品だ |
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