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ハドソン,iPod touch向けに20タイトル以上のアプリケーションを開発へ
このイベントは,ハドソンがアップルのiPod touchおよびiPhone向けに展開しているWebサービス,「Do the Hudson!!(β)」の内容と今後の展望を,同社の高橋名人を交えて紹介しようという趣旨のもの。
アップルが2007年6月にアメリカでリリースしたiPhone(現在は,イギリス,ドイツ,フランスで発売中),そして2007年9月にリリースしたiPod touchには,Webブラウザ「Safari」が搭載されており,内蔵の通信機能を使ってWebサイトの閲覧や,AjaxベースのWebアプリケーションが利用可能。そんなiPhoneおよびiPod touch向けのサービスとして,ハドソンが2007年12月にサービスを開始したのが,Do the Hudson!!である。
また,高橋名人は現在のDo the Hudson!!を「面白いことが表現できたらいいなということで,あらゆる方向に手を伸ばしている段階」であるとしたうえで,「ハドソンはもともとゲームのソフトハウス。だからこれからは,iPod touchで遊べるゲームをどんどん作っていくと思う」とコメント。さらに,「iPod touchに内蔵されている加速度センサーを利用した,『てくてくエンジェル』が実現できるのではないか」「マルチタッチ機能を使った何かができるのではないか」といったアイデアも語っていた。
現在のDo the Hudson!!では,13種類のゲームコンテンツ(Ajaxベース),ムービーコンテンツ「Touch Trix」や,高橋名人のブログなどが公開されている。また今後は,Do the Hudson!!上で,他社のニュースサイトのコンテンツなどを配信していく予定もあるのだそうだ。
さらに3月6日に公開された,「iPhone Software Development Kit」(関連記事)を使ったネイティブアプリケーションも,20タイトル以上を投入するべく動き始めているとのこと。リリース時期は未定だが,企画自体はつめられているそうだ。
となると,どういったコンテンツが予定されているのかが気になるところである。これについての最大のヒントは「マルチタッチ」にあるという。iPhoneおよびiPod touchのインタフェースの特徴は,スタイラスを使うことなく,画面上の最大5か所に指で同時に触れることで,入力を行える点にある。そこでハドソンは,「こういった画期的なインタフェースを使って世の中を変えていく」ようなコンテンツを考えているのだという。
また,ハドソン定番のコンテンツとして,「ボンバーマン」に関する企画も進められているとのこと。こちらは,加速度センサーやZ軸,傾き検知機能などを利用した,従来のゲーム機にはないものを目指している模様だ。
このほかにも,「ネットワークとZ軸を使う“卵”」というイメージのコンテンツも企画されているらしい。どうやらこれが,世界的なキラータイトルという位置付けのようだが,果たしてどんなものがお目見えすることになるのだろうか……?
ハドソンは,Do the Hudson!!という形で,日本のゲームメーカーとしては,かなり初期の段階から積極的にiPhoneおよびiPod touchという,新たなプラットフォームに取り組んでいる。そんなハドソンが,iPhone Software Development Kitを使って,どのようなコンテンツを送り出してくるのか,非常に気になるところ。iPhoneおよびiPod touchの,ゲームプラットフォームとしての可能性も含め,今後とも注目していきたい。
■「Do the Hudson!!(β)」 http://touch.hudson.co.jp/
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