プレイレポート
「TERA」の最新アップデート「謎の浮遊要塞」プレイレポート。成長区間の緩和と新システムでレベル70までの育成を楽しもう
「テラライブ!〜Vol.30〜」(関連記事)でもレポートした通り,このアップデートでは約4年半ぶりのレベルキャップ解放のほか,新ストーリーの追加や「スキル練武」「装備合成」といった新システムが導入される予定だ。
このアップデートに先立ち,メディア合同の体験会が開催された。4Gamerもこれに参加し,PC版「TERA」の日本運営プロデューサー廣田瞬一氏とGMカイン氏の説明を受けながら,アップデートで実装されるコンテンツをプレイ。本稿ではその内容を紹介しよう。
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難度が緩和されたダンジョンを体験。ソロでもダンジョンに挑めるように
最初に体験したのは,成長区間の緩和の一環として導入されるレベル65未満のダンジョンだ。これまで,メインクエストに関わるダンジョンのほとんどは適正人数が5人だったが,アップデート後は3人に変更される。
ダンジョンの適正人数が3人となることに伴い,対象となるダンジョンの難度は低下。さらに,中ボスやボスなどを攻撃すると,フィールドのモンスターのようにHPを回復する「誘起の玉」をドロップするようになり,ヒーラーがいなくても充分クリア可能になった。自動マッチングでヒーラー待ちという状況がなくなるため,人数が減ったことも相まってマッチング完了までの時間も大幅に短縮されるだろう。
今回の体験会で挑んだのは,レベル20から入場できるダンジョン「秘密基地」だ。メディア陣2人とGMカイン氏の全員がアタッカーという組み合わせでダンジョンに突入。各キャラクターの装備も,レベル20までのクエストで入手できるものばかりでとくに強化されているわけでもないが,道中のモンスターは連続攻撃の途中で簡単に倒せてしまう。それくらい簡単と言ってしまっていい難度になっているのだ。
中ボスやボスは,道中のモンスターほど楽ではなく,ある程度行動を読んで避けるといったアクションが必要になる。それでも受けるダメージは多くはなく,しかも,誘起の玉をドロップするので,簡単にリカバリーが可能だ。結果,3人でもプレイにまったく支障はなく,約15分ほどでダンジョンクリアとなった。
実はダンジョンの緩和要素はもう1つある。それがソロダンジョンだ。レベル65までのすべてのダンジョンに導入されているわけではないが,その名の通り1人で攻略が可能なダンジョンとなっている。3人制ダンジョンよりも難度が下がるため,マッチングできそうもない時間にストーリーを進めるのに向いている。
ただし,ダンジョン内ではまったくアイテムがドロップせず,経験値も入手できないという特性がある。つまり,3人制ダンジョンのように回復アイテムが落ちないので,ダンジョン内で回復したいのならば自分で持っていく必要がある。
そこで,ほかの2メディアとGMカイン氏による3人制ダンジョンのプレイ中に,同じタイミングでソロダンジョンをプレイしてみた。道中のモンスターは,確かに3人制のときよりもモロく,よりサクサクとプレイが進むが,お金もアイテムもドロップしない。中ボスやボスでもドロップしないため,この点についてのみ3人制よりも若干難度が高いかもしれない。
少し危ういところもあったが,何とかソロダンジョンもクリア。この時点で3人制のメンバーはまだクリアに至っていなかった。それだけでも,ソロダンジョンの難度の低さは分かってもらえるだろう。
レベル65からのクエストで撃錬鉄装備が簡単に手に入る。レベル70までのルートも明らかに
ダンジョンに続いて,レベルキャップ解放関連についてのコンテンツに触れることとなった。
このアップデートで,レベルキャップは65から70になる。それと同時に新ストーリーも実装されるのだが,「テラライブ!〜Vol.30〜」のレポートで紹介したようにクラス覚醒させていないとプレイできないので注意しよう。なお,新ストーリーのクエストで得られる経験値はなかなかのもので,これなくしてレベルアップは結構厳しいそうだ。覚醒にデメリットはないので,可能な限りアップデート前に覚醒しておくことをお勧めしたい。
さて,それではプレイしてきた新クエストを紹介しよう。
今回体験できたのはレベル65から受けられる,装備支給の新クエストだ。このクエストはレベル65になれば無条件で受けられるもので,順番にクリアしていくだけでレベル65で装備できる5等級,そのなかの最下級装備である「守り人」装備一式とアクセサリー一式が手に入る。
装備が揃ったあともクエストは続き,強化に必要なアイテムなどが入る。この流れに沿ってクエストを進めていけば,「守り人」装備を強化して「魔導石」,そして「撃錬鉄」までランクアップさせられるという。
そのままクエストを進めれば装備は撃錬鉄まで強化され,その後,覚醒クエストへと進むことになる。今回は装備入手後のダンジョンまでのプレイだったが,流れるようにポンポンと話が進み,あれよあれよという間に装備が揃った。撃錬鉄まで強化するには何度かダンジョンをクリアしなくてはならないが,これまでに比べれば圧倒的に楽になるのは嬉しい限りだ。
新システム「スキル練武」「装備合成」が追加。キャラクターと装備品を強化して高みを目指せ
最後に,装備やスキルの新システムについて説明していこう。
まず新装備品である「宝飾」と「聖石」はレベル66から装備可能で,フィールドモンスターのドロップやヴァルキオン連合指令書の報酬,ダンジョン報酬で入手できる。
宝飾と聖石は,「I」〜「V」の5段階まで強化が可能だ。強化方法は少し変わっていて,同じ強化値のものを掛け合わせることで強化できるというもの。例えば,IIIに強化するには,II同士を掛け合わせなくてはならないわけだ。この強化に成功すれば装備品はIIIになるが,失敗するとベースとなったほうは残るが,材料となったほうはロストしてしまう。
「装備合成」は,装備品を強化するシステムだ。対象となる装備は撃錬鉄シリーズ以上の武器と防具。それらに新実装される「材料装備」を合成することで,材料に宿っているオプションを移すことができる。
材料装備は宝飾などと同様に,フィールドモンスターからのドロップやダンジョン報酬で入手が可能だ。材料装備は撃錬鉄,炎刃哭,賢神霆の3種類があり,賢神霆がもっともグレードが高い。
「スキル練武」は,スキルの強化システムだ。各クラスに設定された5つのスキルを「練武ポイント」を消費して強化できる。練武はレベル66から可能で,1レベル上がるごとにスキルが1つ解放されていく。
練武に必要な練武ポイントは,練武経験値が100%まで溜まると1ポイント得られる。練武経験値は,フィールドモンスターを倒して得られるスクロールか,釣りで得られるアイテムで増やすことが可能だ。
練武できるスキルには2タイプある。
レベル66,68,70の偶数スキルは,練武ポイントとダンジョンで入手できる「練武之書」というアイテムを使い,レベルを上げていく。スキルレベル上限は60とかなり高い。
レベル67,69の奇数スキルは,それぞれロックされた異なる強化内容が3つある。このロックは,ダンジョンで入手できる「スキルオプション解放スクロール」を消費して解除可能だ。3つの強化内容は,スクロールさえあれば後からすべて解除できる。状況に合わせて強化内容を選択できるのは,大きな利点になるだろう。
このほかに,アップデートではダンジョンの1日の入場制限撤廃とともに,「冒険のコイン」や,フィールドに3種類の新たなフィールドボスが出現するようになる。
「謎の浮遊要塞」アップデートは,約4年半ぶりのレベルキャップ解放で,キャラクターの成長の幅が大きく伸びる。それに加えて,宝飾や聖石,装備合成,スキル練武などでさらなるパワーアップが可能となり,育成の楽しみを味わうことができるだろう。
しかし,これは「テラライブ!〜Vol.30〜」で発表された4月,5月に続くアップデートの準備段階にすぎない。より上位のコンテンツに挑むためにも,「謎の浮遊要塞」アップデートでしっかりとキャラクターを育成し,後に続くアップデートに備えよう。
アップデート「謎の浮遊要塞」特設サイト
「TERA :The Exiled Realm of Arborea」公式サイト
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TERA :The Exiled Realm of Arborea
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