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和風お姫様アドベンチャー「妖ノ宮」6月発売。工画堂の女性向けタイトル第2弾
女性向けタイトル第2弾の舞台は和風の世界
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工画堂スタジオは2008年6月に女性向けタイトルの第2弾，
「妖ノ宮」（あやしのみや）を発売する。
「パレドゥレーヌ」のヨーロッパ風世界に続いて，今度の舞台は
極東の国ハチマン（八蔓）。自然があふれ，人々が自然とともに生き，風雅で洗練された美しさを漂わせる国だという。
そこは日本の平安時代を思わせる優雅な貴族，義理堅い武士，不思議な力を持つ古代人などが同居するバラエティに富んだ世界で，「パレドゥレーヌ」の舞台とは空間的に同一（つまり互いに地球の反対側とか）らしい。
そしてこの世界には，「妖」（あやかし）と呼ばれる人外の存在もまた，暮らしている。彼らは人間よりも遥かに強い力を持っており，恐れられてはいるものの，必ずしも人間と敵対的な関係にあるわけではないという設定。むしろ長い間互いに不干渉で平穏にやってきたものの，近年接触が増え「この先仲良くやっていけるのか，いけないのか？」が問題になっている。そしてそれは「主にプレイヤーの判断によって」決まっていく。
展開されるストーリーのイメージは以下のとおり。人呼んで「妖ノ宮」こと，人間の王と強大な力を持つ妖との間に生まれたと噂される姫君である主人公は，きちんと独自の力を持った「王女フィーリア」といったところのようだ。
千代紙と絹で織られた無数の飾り。襖に施された錦絵。
あなたは，大切に大切に守られた姫君。
だが，その聖域は終焉を告げた。
世を席巻した覇者──あなたの父が，炎の中に燃え尽きる。
遺された重臣たちは，覇者の子供を担ぎ上げ，
覇者の跡目を狙う。
太平の夢，権力への執着。
変わることなき友情，芽生える恋心。
金銀に綾なし，重なり合う煌きは，
人と人とをつなぐ絆の糸なのか。
その，糸を辿りつ紡ぎつゆく先に，
世界はどのような未来を見せるだろう。
その，無限に広がる世界から，
あなたを迎えに来るのは，誰だろう。
ここは極東，妖の住まう神秘の国，ハチマン。
妖ノ宮と呼ばれる姫の時が，動き出す。
前述したように，主人公が噂どおり「妖術」を使う恐ろしい姫なのか，それとも心優しい姫君なのかはプレイヤーの選択で決まる。そしてそれはまた，周囲のキャラクター達の運命を左右し，恋愛を成就させたりもする。
「妖ノ宮」で
“攻略”可能なキャラクターは40名以上で，
そのうち8名には姫との恋愛に特化したストーリーが用意されている。そして彼らと姫とが織り成すストーリーには，下に示す例のようにさまざまなバリエーションがある。
・姫と恋に落ちる。
・姫が事前に関与することで，死するさだめを回避できる。
・姫の協力で夢の実現を成し遂げる。
・姫と不穏な取引を交わし，一蓮托生の仲となる。
・姫が好きになり，親友もまた姫が好きになって，関係がこじれていく。
メーカー資料によれば，主要キャラクターのプロフィールやパーソナリティは以下のとおりだ。
人と妖の垣根を払った者，「覇乱王」の娘――妖ノ宮
妖ノ宮（あやしのみや）＝プレイヤーキャラクター
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プレーヤーキャラクター（あなた）である麗しき姫です。覇権を目前とした偉大な王の娘で，大切に育てられた箱入り娘でもあります。人々の目にはほとんど触れずに育ったため，世の人々は姫の詳しいことをほとんど知らず，
妖を母に持つという噂から「妖ノ宮」と呼んで（たいていの人は）恐れています。その噂の通り恐ろしい存在なのか，それとも心優しい女の子なのか，それは物語の中で明らかになっていくことでしょう。誰を信じ，誰を想うのか？ 彼が抱く夢や悩みを，聞いてあげるのか，それとも利用するのか？ 姫として権力を振るうも，妖術を駆使して人や世を操るも，はたまた愛する相手を見つけて恋を育むも，すべてはプレーヤーであるあなた次第なのです。あなたの行動，あなたの選択が，八蔓というこの国と，この国に住まう人々を変えていくことでしょう。
御月 佐和人「あなたと過ごしたあの幼き日より，
僕はあなたをお慕いし，
おそばに上がれる時を待っていました。」
御月 佐和人（みつき・さわと）CV：宮野真守
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姫を慕い続ける若き官僚。実直で真面目，仕事熱心な内務官僚の青年です。彼の家・御月家は，姫の家・神流河家に代々仕える武家の名門であり，姫は幼い頃に彼の家に預けられていたことがあります。その際，同年齢の佐和人は姫の遊び相手を務めました。それ以来，姫のことを慕い，姫を守ることが自分の務めだと考えるようになり，今日に至ります。
彼が仕事熱心なのは，
出世することでか弱き姫の身を守れるようになるからであり，あわよくば姫との結婚を許してもらえるのではないかという淡い期待も抱いています。そんな佐和人ですから，姫が彼を召し出せば，喜んで姫のもとに参上するでしょう。しかし折悪く，姫の父・覇乱王が死去したことにより，佐和人の抱える仕事はますます山積みになってしまっているのです。姫は，彼との逢瀬の時を作り出せるでしょうか？そして，佐和人が抱く姫への想いは，見事成就するのでしょうか？
狐塚 聖「妖ノ宮の妖力に影響されたのか？
奴の近くにいると，心がさざめく......。」
狐塚 聖（こづか・ひじり）CV：近藤 隆
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孤高の半妖退魔師。半人半妖の退魔師です。妖の血を引くため生まれつき術を使う素質に恵まれており，さらに陰陽術を会得しているなど，非常に優れた腕を持っています。人々を傷つける妖を鎮めるべく，人知れず戦っていますが，妖の血を引く異形の身であるがゆえに，人々から恐れられ，遠ざけられてきました。彼もまた，人々に対して心を閉ざし，ただ黙々と退魔の業をこなしています。
退魔師としてひたすら戦い続けるその姿は，
自らに流れる妖の血を否定したい気持ち，孤高ゆえに実は温もりを欲する寂しさのあらわれかもしれません。そんな彼は，姫がもつ強大な妖力を感じ取り，その力を危険視します。それどころか，なんと姫こそ術によって覇乱王を殺した存在であるとし，姫を術によって調伏しようとしてくるのです。さらに，彼の複雑な心を利用しようとする者の陰が……。果たして姫は，閉ざされた彼の心を開き，その心に暖かい光を灯してあげることができるでしょうか。
数奇若「姫のいるところには，兵の一人も，
矢の一本だって入れさせない！」
数奇若（すきわか）CV：高木 俊
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私欲なき戦の天才。明朗快活な青年です。世間ずれしておらず，どことなく少年っぽいところもあります。猟師の息子という一風変わった出自ですが，これは彼の持つ特性を姫の父・覇乱王が評価し抜擢したことによります。彼の特性とは，独特の勘の良さ，果敢な行動力，土地勘に優れることなど。ある意味野生的な存在で，やっかみも込めて山猿などとあだなされますが，大らかな彼には家中の人間関係の機微などがあまり気にならないようです。
姫の父の死後も，彼は気ままに姫のもとを訪れたりして，姫の要望でやはり気ままに内外を歩き回っては話題を見つけてきたりします。そうこうしている間に，誰も思いもよらない変事に巻き込まれ，英雄と祭り上げられたり家中の実力者に睨まれたりしていきます。呑気で無邪気な彼は，自らを取り巻く環境の激変の中で，悩み苦しみます。
大人への成長を迫られる中，姫はどのように彼を支え，あるいは励ますことができるでしょうか。
積 興之介「行かねばならぬ場所があるんだよ。
行ってもなにもできないんだけどさ。」
積 興之介（せき・こうのすけ）CV：森久保祥太郎
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自称「神流河の一番星」，いつも飄々とした食えない男です。根拠がまったく分かりませんが，未来が「読める」らしく，現に彼の予言はかなりの的中率を誇ることで定評があります。いつでも余裕のある態度をしており，考えていることや本心を人に悟らせない男でもあります。よくよく考えると謎多き存在なのですが，軽妙な言動で人々を煙に巻き，彼が何者であるのか，どのような目的を持っているのかは結局誰も知りません。
その自由な風体で姫にも接近してきて，姫の護衛役をやると言い出しては姫の傍に居付きます。その割に，外へ遊びに行こうと姫に持ちかけたりもします。このように彼は姫をも振り回すのですが，そうして姫の傍にいるうちに，自らを包む謎の衣を脱ぎ捨てていきます。未来が「読める」理由，
軽いノリの裏に隠した目的，そして姫に近づいてきた真意……すべての謎が解けたとき，姫と彼の間に何が起こるのでしょうか。
六条院 御影「愛していますよ，妖ノ宮。
こんな経験をくれる人は，この世にあなただけです。」
六条院 御影（ろくじょういん・みかげ）CV：小西克幸
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愛と情との練達者。恋多き風雅な貴公子です。優雅であり美しくあることが何より大事な貴族社会に属しています。とくに女性との関係については，恋愛に始まり恋愛に終わると考えている，恋愛至上主義者です。そんな彼ですから，妖の血を引くと人々に恐れられる「妖ノ宮」に対しても，怯むことなく笑顔で接してきます。
共に過ごす優雅な時間，ささやかれる愛の言葉──しかしその笑顔は，実はどの女性にも向けられるものであり，
姫が彼にとって特別な存在であるというわけではないのです。はたして姫は，恋の駆け引きに達者な彼の心を，自分だけのものにできるでしょうか？また，姫の後ろ盾となる人も，帝の補佐役を務める御影と姫が懇意になれば，自分に有利――という「不粋」な思いを押し付けてきます。こうした中で，姫と彼は，純粋な愛を育んでいくことができるのでしょうか？
伊摩利「あなたはお優しい方だ。まつりごととは，
力弱き者のためのものでなければなりません。」
伊摩利（いまり）CV：三宅健太
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今は静かな古の勇者。頑健な体を持つ，とある地方の領主です。その体力は尋常一様でなく，妖とさえも生身で戦えてしまうほどの勇者です。実際に，彼はかつて強大な妖と戦って勝利しましたが，そのときの呪いで
不老の存在となってしまいました。実年齢はなんと百三十を数え，その間，彼は彼の領地を平和に治めてきています。
妖との度重なる激闘や，長い年月を生きていることから，彼は平和を愛する心が非常に強く，領内の平穏無事を願っています。静かに，平穏に暮らしていきたい――それが彼の願いです。とはいえ，人々から頼られれば後に退けない性格で，そこにつけこみ彼の力を利用しようとする者も多く，初めは姫からの接触を邪険に扱います。姫が彼に誠意をもって接すると，彼もまた姫に心を許し，とても頼もしい存在となってくれることでしょう。そして交流を深めているうちに，彼は彼の苦い過去と直面していくことになるのです。そのとき姫は，彼に何をしてあげられるでしょう。
土岐 典三「貴方がその道を定めた時，
貴方の隣には相応しい人間が現れることでしょう。」
土岐 典三（とき・てんぞう）CV：宮田幸季
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死是流の伝道者。異国伝来の技術を人々のためにと広めている，心優しい青年です。人々がより永く豊かに人生を送れるように──という信念を持っており，彼のこの考え方は「死是流（しぜる）の教え」と呼ばれ，少しずつ人々の間に浸透し始めています。やがて彼は，その務めの中で姫と出会い，新たな運命に巻き込まれていきます。
彼が教えを広めようとした経緯，過去の彼を知る者の訪れ。姫は
彼の優しさや，信念の強さの理由を知っていくこととなるでしょう。彼もまた，姫の中に強さや優しさを見出し，二人は互いを尊重するようになっていきます。しかし一方で，運命は彼をひとところに留めません。技術を悪用する者，教えに忠実たらんとして過熱する彼の信者。彼は苛酷な決断を迫られることとなります。彼は自ら進むべき道をしかと定めていますが，その道は決して平坦なものではありません。信念のもとに苦しみを享受するとき，姫は彼に何をしてあげられるでしょうか。
御舟 幸之進「いつかアンタに，あんなもんじゃない，
本当の歌舞華錬を見せてやるよ。」
御舟 幸之進（みふね・ゆきのしん）CV：未定
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新進気鋭の芸能家。自ら思い描く美にこだわりぬく芸術家です。彼は「歌舞華錬」（かぶけれん）というまったく新しい芸術を考案し，仲間達とともにその美を広く世に問うべく活動を続けています。小手先の技術を嫌い，情熱を持って歌い弾き舞うことを善しとし，自分の生き様を以て歌舞華錬を作り上げていこうとしています。いわば自分そのものを世に表現しているのですが，それは彼が
とても不器用にしか生きられず，ほかに自分を表す術を持たないからかもしれません。
実際に彼は，仲間達と衝突したり，芸術活動を続けていくための資金繰りに失敗したりと，さまざまな苦境に自ら陥っていくようなところがあります。気難しい彼に，姫はどのように接すればよいでしょう。彼に丸くなることを望むこともできますし，彼の覚悟をそのままに応援することもできるでしょう。彼なりの言葉で言うならば，姫と彼はふたりの歌舞華錬を見出すことができるや否や，となるでしょう。
ゲームシステムの詳細はまだ明らかでないが，どうやら基本的にはアドベンチャーのようだ。イベント同士の連続関係にはバリエーションがあり，またレアイベント探しもプレイの楽しみになるという。そして，恋愛に特化した濃密なシナリオのみならず，恋愛以外の「真実味」と「迫力」のあるイベントも，本作の魅力となるらしい。
キャラクターデザインは渡邊里恵香氏，シナリオは井坂春奈氏，主題歌制作は高井ウララ氏が担当し，音楽制作には工画堂ファンにおなじみの齋藤博人氏を起用したこの作品に関しては，「パレドゥレーヌを知らない淑女のみなさまにも，幅広く遊んでいただける作品となっております」というのが，開発サイドのキャッチフレーズとなっている。
価格はまだ未定だが，和風少女になれる乙女ゲーム第2弾の登場を，楽しみに待ってほしい。
4Gamer 女子部（仮）
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