このゲームの読者の評価
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パラドックス初の「ゲーム」 80 - 投稿者:シダー近藤(男性/50代)
- 投稿日:2008/10/31
- 良い点
- 歴史好きゲーマーの度肝を抜いたヨーロッパ・ユニバーサリスの最新進化形。「世界史をプレイする」という特異なコンセプトは他の追随を許さない。
従来の同社作品の難点だった
「絶望しそうになる操作性の悪さ」
「ユーザーインターフェイスという単語をしらないとしか思えない情報把握の難しさ」
「まったく見通しの利かないシステム」
「とてつもなく低い学習曲線」
といった問題点をほぼ払拭した。
結果、「国家を動かす特殊なパズル」でも「歴史シミュレーター」でもなく「世界史を題材としたゲーム」として、ようやく完成した。
基本セットのEUIIIや拡張第1弾「ナポレオンの野望」環境と比較しても長足の進歩を遂げており、「ゲーム」としての完成度では比較にならない。 - 悪い点
- いくら操作性がよくなったといっても、それはあくまでも「ゲーム」としてのスタート地点に立ったというだけの話で、たとえばショートカットキー等であらゆるコマンドにアクセスして瞬時に捌いていけるような類の「本当の」ゲームとは、依然として大差がある。
別に画像の美しさにこだわるようなジャンルのゲームではないが、3D化されたグラフィックは魅力的でもなければわかりやすくもない。
従来からある、「何をポップアップ画面に出し、何をログ画面に出すだけにするのか」という問題、「ポップアップに出してほしい情報が出せない」という問題も引き続き残っている。
また、タイトルどおり、「ヨーロッパ・ユニバーサリス」であって、ヨーロッパ世界以外の再現度については、あまり考慮されてないようにしか見えない。
- 総評
- 世界史をテーマとしたゲームはいくつかあるが、その中でももっとも「歴史」に寄っているのがこのシリーズだと思う。
EUIIIでは「史実イベントを山ほど用意して歴史を再現する」というアプローチを放棄して、AIを史実の束縛から解放した。この点は賛否を呼んだが、「史実性を加味したミッションを各国に与える」という形で歴史の再現度を回復した。
もちろんやはり非現実的な展開は起きるが、「それらしく感じる」挙動を各国が示すことも増えている。
「歴史をゲーム化するとはどういうことか」という問いに対する最新の回答であり、満足を得られるものとなっている。
依然としてゲームバランス等に問題がないわけではないが、そういうMODで対応しうる問題を気にしない程度の寛容さは必要だろう。
それさえ除けば、「世界史好き」であれば文句なしにプレイするべきと言えるゲームである。 - プレイ時間
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グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 4 4 5 5
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