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  • 発表日:2008/03/03
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    Intel,組み込み機器用超小型コンピュータ「Edison」を正式発表。SilvermontアーキテクチャのAtomをCPUコアに採用
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    印刷2014/09/10 01:00

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    Intel,組み込み機器用超小型コンピュータ「Edison」を正式発表。SilvermontアーキテクチャのAtomをCPUコアに採用

    Intelが公開した開発者向けのEdison development board
    画像集#002のサムネイル/Intel,組み込み機器用超小型コンピュータ「Edison」を正式発表。SilvermontアーキテクチャのAtomをCPUコアに採用
     2014年9月10日1:00,Intelは,組み込み機器向けのCPUモジュール「Edison」(エジソン)を正式に発表した。CPUコアやメモリを内蔵するSoC(System-on-a-Chip)とストレージ,無線通信機能などを25×35.5mmという小さな基板上に搭載した超小型のコンピュータで,いわゆる「IoT」(Internet of Things,インターネットにつながる小型デバイス)用途に使うものだ。
     米国では本日から出荷を開始するとのことで,日本市場では10月に出荷する予定とされている。本稿ではEdisonの概要を簡単にまとめてみたい。


    SilvermontアーキテクチャのAtomを採用

    Linuxも標準搭載


    2014 International CESで披露されたときのEdison。SoC上に「Quark」と書かれている
    画像集#003のサムネイル/Intel,組み込み機器用超小型コンピュータ「Edison」を正式発表。SilvermontアーキテクチャのAtomをCPUコアに採用
     Edisonが最初に披露されたのは,2014年1月に開催された家電見本市「2014 International CES」でのこと(関連記事)。その時点では「SDカードサイズのモジュール」に,2013年9月の「Intel Developer Forum 2013」で発表されたSoC「Quark」を載せるといわれていた。

     一方,正式発表されたEdisonでは,「Silvermont」アーキテクチャのCPUコアを2基内蔵するAtomベースのSoCを採用している。このSoC内には,USBをはじめとしてSDカードなどにも対応する各種インタフェース回路が集積されており,それに加えて容量1GBのLPDDR3メモリもSoCパッケージ内に組み込まれている。ちなみに,CPUコアの動作クロックは500MHzとのことだ。
     モジュールの基板上にはSoCのほかに,記憶容量4GBのeMMC(フラッシュメモリ)をストレージとして搭載するほか,BroadcomのIEEE 802.11a/g/n対応無線LAN機能とBluetooth機能を集積したモジュール,電源管理用IC(PMIC),そして無線通信用アンテナも搭載されている。

    Edisonのパーツレイアウト。メインメモリをオンパッケージにしたSoCに各種インタフェース回路,4GBのストレージに無線LAN機能とアンテナまで搭載している
    画像集#004のサムネイル/Intel,組み込み機器用超小型コンピュータ「Edison」を正式発表。SilvermontアーキテクチャのAtomをCPUコアに採用

     これだけの機能を搭載すると,さすがにSDカードサイズには収まらなかったようで,EdisonのサイズはSDカードよりも縦方向に3mmほど大きい。それでもかなり小さいことに変わりはないが。
     なお,ストレージのeMMCには,OSとして「Yocto Linux v1.6」が組み込まれて出荷されるとのこと。そのためEdisonを使う機器を開発する企業や開発者は,自分でOSやデバイスドライバを用意する手間が省けるわけだ。

    Edisonの詳細スペック一覧。「External Interface」欄を見ると,組み込み機器でよく使われるインタフェースを取りそろえていることが分かる
    画像集#005のサムネイル/Intel,組み込み機器用超小型コンピュータ「Edison」を正式発表。SilvermontアーキテクチャのAtomをCPUコアに採用

     そのほかにもEdison用の周辺機器として,オープンソースの組み込み機器開発環境「Arduino」でEdisonを利用するための拡張インタフェースボード「Intel Edison Board for Arduino」や,フルサイズのUSB 2.0ポートを2つ備えた拡張インタフェースボード「Intel Edison Breakout Board」が用意される。
     さらに,ウェアラブルデバイス向けやロボット向けの拡張ボードも予定されているとのことだ。

    画像集#006のサムネイル/Intel,組み込み機器用超小型コンピュータ「Edison」を正式発表。SilvermontアーキテクチャのAtomをCPUコアに採用 画像集#007のサムネイル/Intel,組み込み機器用超小型コンピュータ「Edison」を正式発表。SilvermontアーキテクチャのAtomをCPUコアに採用
    Edison用の拡張インタフェースボードとして,Arduino用(左)やUSB増設ボード(右)も用意される

     いうまでもないが,Edisonは直接ゲーマーが購入するようなものではない。これを使った機器を開発する企業や開発者向けの製品だ。たとえばIntelではEdisonの主な用途として,ロボットやクアッドコプター,ウェアラブルデバイスやストリーミングオーディオ機器の制御といったものを挙げている。
     Intelの思惑どおりに利用が進むかどうかはともかく,ソフトウェア開発環境の整ったx86アーキテクチャで動く超小型の組み込みコンピュータというのは,確かに利点といえよう。遠くない将来,Edisonを使って開発された機器を知らないうちに使っていたということがあるかもしれない。

    Intel Edison 公式Webページ(英語)

    Intel 日本語公式Webサイト

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