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“これはもはや韓国版とは別のゲーム”。日本市場に向けた意気込みが伝わってきた「キノスワールド」のプレカンレポート
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印刷2008/06/19 22:21

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“これはもはや韓国版とは別のゲーム”。日本市場に向けた意気込みが伝わってきた「キノスワールド」のプレカンレポート

 GMO Gamesは本日(6月19日),オンラインゲーム「キノスワールド〜パジャマの騎士〜」プレスカンファレンスを開催した。これまで,ティザーサイトのイラスト以外,ほとんど情報が公開されてこなかった本作だが,今回のプレカンでは,日本向けに刷新されたグラフィックスが公開されるとともに,今後の展開などについて発表された。

画像集#001のサムネイル/“これはもはや韓国版とは別のゲーム”。日本市場に向けた意気込みが伝わってきた「キノスワールド」のプレカンレポート

GMO Games代表取締役社長 アンディ・クォン氏
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 GMO Gamesのアンディ・クォン代表取締役社長は,キノスワールドの日本展開について,「現在,数多くのMMORPGが日本国内でサービスされているが,そのほとんどは海外で開発されたもの。ゲーム運営会社として,ゲーマーに何をどのように提供すべきか考えた結果,韓国産の作品をそのまま持ち込むのではなく,日本のゲーマーに対してより良いサービスをより良い形で提供していく,という結論に達した」と述べた。そのために必要な三つのポイントとして,クォン氏は,「グラフィックスの修正・改善」「日本独自シナリオの展開」「プレミアサービスの実施」を挙げている。

 一つめのグラフィックスの修正については,プレイヤーキャラクターおよびゲーム内に登場するすべてのNPCのモデリングが,日本向けに修正される。
 6月3日にオープンしたティザーサイトではすでに各職業のイラストが公開されているが,クォン氏は重ねて「イメージイラストだけを日本向けに可愛らしく替えて,ゲームの中身はまったく変わっていない“イラスト詐欺”ではありません」と語気を強めた。
 また,韓国版にあたる「LUDIX ONLINE」には存在しないNPC「レイチェル」を,キノスワールドにおけるヒロインとして設定したと説明。このレイチェルは,二つめのポイントである独自シナリオとも絡んでいる。

(画像左)日本向けのキャラクターデザインを担当したのは,平尾リョウ氏。ユーザーの案内人でありキノスワールドのヒロイン「レイチェル」をデザインするにあたり,優しさと可愛らしさをイメージしたという (写真右)レイチェル役に起用された声優の宮崎羽衣さん
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 シナリオは日本向けに,“ひたすらクリックしてキャラをレベルアップさせたら終わり”という従来のゲームとの差別化を図り,プレイヤーがプレイにやりがいを感じ続けられるよう,作り直したという。
 具体的には,LUDIX ONLINEにはない,幅広いレベル帯を対象とするクエストが用意されており,上で述べたレイチェルも,チュートリアルや,メインストーリーに関連のあるクエストに,プレイヤーを導く存在としてたびたび登場するようだ。

 三つめのプレミアサービスについてクォン氏は,多くのオンラインゲームが,クローズドβテストやオープンβテストを行ったあと,正式サービスをスタートするという手順を踏んでいると指摘。
 キノスワールドは,LUDIX ONLINEとして韓国ですでにサービスされており,βテストの必要がないことや,プレイヤーをテスター扱いする考えを持っていないことを繰り返し強調していた。
 GMO Gamesではプレミアサービスを,テストではなく,映画のプレミア上映会のように,出来上がったものを公開に先がけて楽しんでもらうサービスと位置付けているとした。
 「こちら」の記事でもお伝えしているように,プレミアサービスの実施期間は6月30日〜7月6日の予定。同サービスでのゲームデータはワイプされず,オープンβサービスや正式サービスに引き継がれるという。

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GMO Games取締役兼プロデューサー ユン・ジェス氏
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 続いて,同社取締役兼プロデューサーであり,キノスワールドのローカライズ統括を担当するユン・ジェス氏が,LUDIX ONLINEとキノスワールドの実際のゲーム画面を比較しつつ,簡単な説明を行った。
 LUDIX ONLINEは,ゲームにログインするといきなりキャラクターメイキングがスタートし,物語の背景についての説明がないとのこと。
 それに対しキノスワールドでは,プレイヤーキャラクターが毎晩見る悪夢や,夢の中で救いを求めるレイチェルとの会話が,オープニングムービーとして挿入されている。サブタイトルにもなっている「パジャマの騎士」の意味や,枕を片手にモンスターを攻撃する独特の世界観がスムースに理解できるよう工夫しているという。

(左から)LUDIX Online,キノスワールドのキャラクターメイキング画面。夢の世界ということで日本版はパジャマを着用しているが,韓国版はなぜか下着一枚でスタート
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 ジェス氏は,LUDIX ONLINEをダイヤの原石に例え,「韓国では商業的な成功を収めたとはいえない作品だが,原石を加工して美しいものにし,日本でヒットさせたい」と意気込みを語った。そのために,ゲーム内のシチュエーションや,キャラクターの行動について,きちんと理由付けしたり,一貫したストーリーを示したりすることで,キノスワールドをよりゲームらしいものにしているとのことだ。

 今後のスケジュールは,上で述べたようにプレミアサービスを6月30日〜7月6日に実施。7月11日からオープンβサービスが行われ,10月上旬に正式サービスが開始される予定。基本プレイ料金は無料で,アイテム課金制が採用される見通しだ。
 そして正式サービス開始後は,1〜3か月ごとにアップデートを行う計画とのこと。

 そのあと行われた質疑応答の中で,クォン氏は,キノスワールドはLUDIX ONLINEの日本版ではなく,あくまでキノスワールドという名の別作品であると強調した。

 LUDIX ONLINEは韓国でサービス中のタイトルだが,GMO Gamesや,開発元である韓国NFRONTでは,日本でのキノスワールドの成功を第一と考えており,LUDIX ONLINE自体のアップデートを一時的に中断してキノスワールドの開発作業に全力を注いでいるということだ。

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 プレカン会場には試遊機が用意されていたので,実際にキャラクターメイキングやチュートリアルを体験してみたところ,「こちら」で公開済みの「アーチャー」「シーフ」「ファイター」「メイジ」の四つの職業を選べることが確認できた。
 また,チュートリアル部屋や街中は奥行きのある空間として表現されているが,実際のゲームフィールドは横スクロール型のアクションゲームと同様となる。

 操作は,カーソルキーが移動,Xキーが攻撃,Cキーがジャンプに割り当てられており,シンプルで分かりやすい。
 操作性やゲームの雰囲気は「メイプルストーリー」に通じるものがあるが,アクション性はキノスワールドのほうがやや高い印象。ジェス氏の言葉を借りるならば,「スーパーマリオとメイプルストーリーを足して2で割った」ゲーム性というところだろうか。

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 道端に落ちている木箱やブロックは,攻撃して壊せるだけなく,持ち上げて運んだり,積み重ねたり,投げ飛ばしたりもできるようだ。
 マップによっては,この箱をいくつも重ねないと届かないところにアイテムがあるなど,ちょっとしたパズル要素も含まれている。このあたりは,メイプルストーリーにはない遊び方といえるだろう。

 なお,ゲームパッドへの対応については,技術的なテストはすでに終了しているものの,対応時期などは検討中とのこと。
 GMO Gamesでは,メインターゲットを21〜25歳の男性に設定しているが,キャラクターの可愛らしさや,操作性のハードルの低さから,より低い年齢層や,女性のカジュアルゲーマーにも受け入れられるのではないだろうか。

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  • 関連タイトル:

    キノスワールド〜騎士集結〜

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