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ブラウザゲームとは思えない本格的3D MMORPGがついに始動! Sankando「いきものがたり」記者発表会レポート
最初にSankandoの代表取締役社長 寺本雅裕氏が登壇し,スライドを見せながら開幕の挨拶を行った。まずは簡単にSankandoの紹介がなされたのだが,Sankandoという社名には「3つの感動」という意味があるそうだ。この3つの感動とは,Before,Do,Afterのことで,ゲームならば「(ゲームを)遊ぶ前,遊んでいる最中,遊んだあとの3回に分けて感動を与えていきたい。それができればエンタテイメント企業としては成功できる。そういった理念を社名に込めている」と寺本氏はコメントした。
「いきものがたり」公式サイト
そして,今回の発表会のメインとなる「いきものがたり」に関しては,もともとはアメリカのベンチャー企業が作った「Earth Eternal」というタイトルがベースになっているそうだ。同作は2010年8月にサービスを終了したが,その時点で会員数は40万人を獲得しており,ブラウザゲームの人気度でいえば,北米ランキングの2位につけていたという。
開幕の挨拶が終わると,会場のモニターにはカリスマメイド,現役キャバクラ嬢,カワイイ大使,ギャルママモデルら4名の女性が「いきものがたり」をプレイするプロモーションムービーが流されたのだが,ムービーの最後には「果たしてこのゲームは面白いのか?」というフレーズが表示されるという,なかなか刺激的な構成に仕上がっていた。
まず「新たなブラウザゲーム」という点についてだが,現在のブラウザゲームはシミュレーションゲームやテーブルゲーム,アドベンチャーゲームなどライトなものが多いが,寺本氏には「これだけたくさんのゲームが出ているのに,なぜ3DのオンラインRPGがないんだろう」「もっとしっかり遊びたい」という思いがあったという。
「いきものがたり」は日本初となる本格的なブラウザ3D MMORPGだが,ここで実際にデモプレイが披露された。舞台は人類が滅んだあとのヨーロッパで,プレイヤーキャラクターは(擬人化された)動物となる。森の中に凱旋門やエッフェル塔があるなど,現実の世界の建物などがいくつも登場するようで,ほかの地域がどのようになっているのか,個人的にもかなり気になるところだ。
キャラクター育成もかなり本格的だ。プレイヤーはメインとなるクラスを4種類(タンク/近接アタッカー/魔法アタッカー/ヒーラー)の中から選び,それぞれのアビリティを駆使して冒険が楽しめる。
これに加え,ほかのクラスのアビリティの習得が可能な「サポートアビリティシステム」というものも搭載されている。たとえば二刀流の暗殺者ローグにナイトのアビリティを加えると,両手剣で重たい一撃を与えられる暗殺者になれるという。こういった育成システムや,豊富に用意された冒険の舞台からして,「かなりがっつり遊べるタイトルなのではないかと思う」と寺本氏はアピール。ほかにも“隠し種”が用意されているそうなので,情報が公開されるのを楽しみにしておいてほしい。
なお日本版では,キャラクターボイスに声優が起用され,そういった面でもとことん日本人向けにリファインしているとのことだ。
寺本氏からは,クローズドβテストの日程についても明らかにされた。4月19日よりCBT参加者の募集を開始し,CBTそのものは4月28日から4日間程度行う予定だという。ブラウザで遊べるパワフルな3D MMORPGに,少しでも早く触れてみたいという人は,本日公開予定のCBT募集記事をお見逃しなく。
お二人はイメージキャラクターの声優を務めるだけでなく,ゲーム内キャラクターのボイスも演じている。金元さんはネコ,イヌ,キツネ,カエル,フクロウなどを担当し,田中さんはタヌキ,ネズミ,ワシを担当したそうだ。それぞれ複数のキャラクターを演じているが,金元さんは,どのキャラクターも人間の言葉をしゃべらないのでイメージをつかむことができず,現場でスタッフと話し合いながら演じたことを,苦労した点として挙げていた。
一方田中さんは,ワシの役で苦労したという。キャラクターにはそれぞれ「けだるい感じ」「底抜けに明るい」などの基本設定があるそうだが,ワシの場合は「35歳の中世の王侯貴族」という設定だったそうで,まずそこに驚いたそうだ。また,ワシは早口でしゃべるというキャラだが,田中さんは早口が苦手ということで苦労させられたという。
最後に金元さん(フィーラ)からは「今からみんながプレイするのが楽しみだニャ。待ってるニャ」,田中さん(バウンサ)からは「みなさん,私はよく分からないけど,このゲームすごいみたいですよ。楽しみに待っていてくださいね」と,それぞれ役になりきった形でコメントした。
デモプレイではクエストを受注して,どのようにゲームを進めるかが披露された。キャラクターの移動はW/A/S/Dキーで行い,マウスクリックでNPCに話しかけたり,敵を攻撃したりできる。そしてスキルスロットに対応した数字キーを押せばスキルが繰り出せる。MMORPGに遊び慣れている人なら,すぐに馴染めそうな操作体系だ。
画面右上にはミニマップが表示されており,そこにはアクティブになっているクエストが青い印で表示されるため,何をすべきか戸惑うことはなさそうだ。実際にプレイしてみた金元さんも,「オンラインゲームは始めて遊ぶけど,敵を簡単に倒せて楽しい」と,うれしそうにキャラクターを操作していた。
なお,金元さんは今後「いきものがたり」のGMとして,ゲームに登場する予定があるそうだ。公式ホームページで告知がなされるそうなので,一緒に遊んでみたいという方はチェックしておくのを忘れずに。
まずプレイヤーキャラクターとして選べる種族は,カエル族,イヌ族,シカ族,キツネ族,ワシ族など全部で12種類。性別はオスとメスのどちらからか選択可能で,もちろん性別によってグラフィックスが変化する。そしてクラスはナイト,ならず者,メイジ,ドルイドの4つを確認できた。
顔や体格,身長が設定可能な点については上でも紹介しているが,ユニークなのは同じ身長設定でも,種族によって実際の身長が異なるというところ。例えば身長が「ノーマル」でも,カエル族やイヌ族は小柄だが,ワシ族は大きいといった具合だ。
デモプレイ用に用意されていたのは,インテル Core i3を搭載したノートPCだった。実際に遊んでみると,ブラウザ(FireFox)上で動いているとは思えないほど滑らかな動作で,とても驚かされた。CBTや正式サービス時に,多くのプレイヤーが集まった際にどうなるかは分からないが,今回遊んでみた限りでは,快適に操作できて好印象だった。
グラフィックスのクオリティは,最新のMMORPGと比べるとさすがに見劣りするが,遊んでいて気になることはなかった。画面サイズはブラウザに依存する形で,全画面にすれば画面いっぱいにゲーム画面が広がるし,ブラウザのサイズを縮小すると,ゲームもそれにあわせたサイズとなる。
ブラウザゲームということで,クライアントのダウンロード/インストールの手間はほとんどかからない。基本プレイ料金も無料だ。ちなみに正式サービス以降は,新しいキャラクターを作る際のスロットや,アビリティを習得するためのポイント,一部アイテムなどを有料サービスとして提供予定だという。
ともあれ,想像以上に本格的な3D MMORPGに仕上がりそうな「いきものがたり」。CBT募集は明日4月19日からスタートし,CBT自体は4月28日から4日間程度行われる予定だ。可愛らしいキャラクター達や,ブラウザゲームとは思えない充実したゲーム内容に興味があるという人は,本日公開予定のCBT募集へ忘れずに応募しつつ,今後の情報公開を楽しみにしていてほしい。
「いきものがたり」公式サイト
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