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[GC 2008#22]Co-opモードのデモンストレーションも。「Command&Conquer:Red Alert 3」の最新情報
アルバート・アインシュタインがタイムマシンの開発に成功し,ヒトラーを倒したものの,自らもソ連の手にかかってしまう。Red Alert 3では,そんな経緯によって歴史が大きくねじ曲げられた現代の世界が,ハチャメチャなノリで描かれているのである。
マルチプレイ用のメニュー画面「Recruit Center」には,十数個のマップがリストアップされており,中には「Mt. Fuji」「Kabana Republic」といった名前が確認できた。なお,シングルプレイでクリアしたマップを,対戦/Co-opプレイ用に利用できるとのことだ。
説明には,ギリシャの群島のような雰囲気を漂わせた,「Mykonos」というマップが使われた。これは,シングルプレイキャンペーンの序盤に登場するかなりシンプルなマップだ。
Co-opモードでは,二人のプレイヤーが一つの国家を操作する。ただし,あるプレイヤーは陸戦向けユニット,もう一方のユニットは海戦/空戦向けユニットの生産を担当するといった具合に,マップごとに役割分担する仕組みになっている。
今回は,一人のプレイヤーが,輸送も可能なヘリコプター「Twin Blade」を生産しつつ,マップ中央の小島にある「Spectrum Tower」に攻撃をかけ,もう一方のプレイヤーが,歩兵ユニットや,水陸両用ユニット「Bullfrog」でその小島に乗り込んでいくという流れを見せてもらった。
Spectrum Towerは,アメリカ軍が開発した,対陸上ユニット防衛施設。この塔に近づくと激しい放電が発生し,大きなダメージを受けるので,あらかじめTwin Bladeで破壊しようというわけである。
例えば,ユニットを輸送したいとき,もう一人のプレイヤーが生産した輸送機を操作するといった場面が生じる。当然ながらその場合,輸送機を生産した本人は一時的にそのユニットを使えなくなるわけで,Co-opモードではプレイヤー間の円滑なコミュニケーションもゲームの鍵となりそうだ。
グラフィックス面に目を向けると,掲載したスクリーンショットでも分かるようにとてもカラフルで,おもちゃ箱をひっくり返したかのような印象。とはいえ,戦車がヤシの木をなぎ倒しつつ進んだり,飛行ユニットの機影が水面に映り込んだりする様子が実に緻密に描かれており,物理効果を含め,クオリティはかなり高い。
E3でのレポート記事で,Empire of the Rising Sun軍のユニットに「飛行の死」と書かれていることを紹介した。開発者の話では,これは,日本語を知っている人だけに理解できる,アメリカ人の滑稽な日本観を意図的に表現したものなのだとか。
説明してくれた開発者は,「私達の多くは,この10年ほどの間にアメリカへ入ってきた日本のアニメーションなどに,強烈な影響を受けつつ育ってきた。Red Alert 3の核になっているのは,そんな私達が抱いている,日本文化へのリスペクトだと考えてほしい」と語っていた。
ハチャメチャな舞台設定や,派手な攻撃を繰り出すスーパーウェポン,そしてややヘンテコな日本観など,見どころの多い本作は,北米および欧州地域で10月中にリリース予定となっている。
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Command & Conquer: Red Alert 3
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