「Demigod」マルチプレイに関する問題の原因判明。現在は正常に稼動

　Gas Powered Gamesの新作ファンタジーRTS「Demigod」で，発売直後から起こっていたマルチプレイに関する問題（関連記事）が，ようやく解決した模様だ。
　公式フォーラムに掲載された，発売元StardockのCEOを務めるBrad Wardell氏の説明によると，海賊版を利用する人の数が同社の予想をはるかに上回っていたことが，今回発生した問題の主な原因であるようだ。

　ただしWardell氏は，一部のゲーム情報サイトの記事で，海賊版の利用者が一斉にマルチプレイを行おうとしたことが原因とされているのは誤解であると述べている。同氏の説明によれば，そもそもマルチプレイを行うには，製品版に付属するシリアル番号が必要で，海賊版を用いてマルチプレイは行えない仕組みとのこと。
　マルチプレイサーバーがダウンしたのは，アップデートがリリースされているか確認したり，コミュニティ関連の情報を更新したりするときに生じるHTTPSリクエストが大量に発生したからなのだそうだ。

　このことについてWardell氏は，以前発売した「Sins of a Solar Empire」やGalactic Civilizationsシリーズでは同様の問題は発生しておらず，Demigodでも想定していなかったようで，リリース前の見通しが甘かったことを認めている。例えば，アップデートの有無を確認するためのボタンなどを用意するだけで，十分防げた問題だという。

　ともあれ現在，サーバーは問題なく稼動しているとのことで，ゲームをプレイするうえで致命傷となる問題への対処は済んだということだろう。残る問題への迅速な対処にも期待したい。