イベントの開会に先立って,日本AMDの土居“兄貴”憲太郎氏が登場。先に秋葉原で発生した無差別殺人事件の犠牲者に黙祷を捧げた
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2008年7月13日,AMDの日本法人である日本AMDは東京秋葉原でエンドユーザー向けイベント
「納涼 AMD祭り〜あなたに逢いたい 壱寺の夏 羅電穏(らでおん)の夏〜」を開催。極めてコストパフォーマンスの高いミドルクラス〜ハイエンドGPUシリーズである
「ATI Radeon HD 4800」を,暑い中詰めかけた――開場前に行列ができるほど!――エンドユーザーに向けてアピールしていた。
AMDのセッションはGPUの概要や,デモの実演が中心。エンドユーザーに公開されるのは初めてとなる「Froblins」デモなどが高い注目を集めていたが,4Gamerでは既報のものが多かったので,本稿ではリンクを示すに留めたい。
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「ATI Radeon HD 4850」&「GeForce 9800 GTX+」レビュー掲載。2008年夏,2万円台で買えるグラフィックスカードの勝者は?
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ハイエンドGPUの勢力図を塗り替える「ATI Radeon HD 4870」レビュー掲載
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1TFLOPSの演算能力でAI処理。ムービーでチェックするATI Radeon HD 4800用デモ「Froblins」
さて,イベントでは「AIBパートナー」(AIB:Add-In Board)と呼ばれるAMDのパートナー各社や,その販売代理店による製品紹介が行われたが,各社はセッション中に,オリジナルクーラー搭載モデルやクロックアップモデル,より大容量のグラフィックスメモリを搭載するモデルの投入を相次いで予告。とくにTulおよびSapphire Technologyの販売代理店であるアスクは,2008年8月初旬以降投入予定と,具体的なスケジュールにまで踏み込んでみせていた。
ASUSTeK Computerは「現時点で,ATI Radeon HD 4800は各社全部同じカード」と“ぶっちゃけ”つつ,「どうせ同じなら機能が豊富なASUS製品を」とアピール(左)。「ソニーのテレビが搭載する映像エンジンと極めてよく似ている」というビデオの高画質化機能「Splendid」や,自動オーバークロック機能などを紹介しつつ,クロックアップモデルの投入を予告する。MSIもクロックアップモデルのリリースを公言(右)
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アスクは,クロックアップ版のATI Radeon HD 4870カードや,クロックアップ版かつGDDR4 1GB搭載のATI Radeon HD 4850カード,Zalman Tech製クーラー採用のATI Radeon HD 4850カードなどを,2008年8月初旬以降,順次投入と予告する。スペック表の表示されている写真は,拡大すると文字を判読できるようにしておいたので,興味のある人はぜひチェックしてほしい
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会場にはJ&W製のAMD 780G搭載Mini-ITXボード「MINIX-780G-SP128MB」も展示されていた。128MBのLFB(Local Frame Buffer)を標準搭載するのが特徴だ。販売代理店の担当者が捕まらなかったため,発売時期や価格は不明
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会場で話を聞いたAMDおよびグラフィックスカードベンダー関係者の話を総合するに,オリジナルクーラー搭載モデルは当面の間,リファレンスデザインとカードベンダーオリジナルデザインが混在する見込み。一方,まだ先の話にはなりそうだが,「ATI Radeon HD 3800」シリーズと同様に,リファレンスデザインよりもカード長の短い製品が登場する可能性もあるという。
なお会場では,グラフィックス機能統合型チップセット「AMD 780G」の上位モデルに当たる
「AMD 790GX」チップセット搭載マザーボードも展示されていた。日本AMDの広報担当者によると「具体的なスケジュールはいっさい話せないが,本当に『まもなく』の登場になる」とのことだった。AMD 780Gよりも統合グラフィックス機能の性能が引き上げられているAMD 790GXマザーボードを待っている人は,もう少しの辛抱だ。
展示されていたAMD 790GXマザーボード。左はJetway「HA06-Ultra」,右はMSI「K9A2GX Digital」。後者の写真は上手く撮れなかったためCOMPUTEX TAIPEI 2008のレポートで掲載したものを流用している。申し訳ない
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カプコン監修の下で開発されたという,「デビル メイ クライ 4」公認のバッファローコクヨサプライ製ワイヤードゲームパッド「Hellfencer」(型番:デビル メイ クライ 4)も展示されていた。こちらは実勢価格4000円前後(2008年7月14日現在)で販売中
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