プレイレポート
「ドラゴンネストR」2015年を締めくくるアップデートの詳細な内容を公開。新クラス「シルバーハンター」の性能も要チェック
タイトルをドラゴンネストRと改めた本作にとって,今年2015年は激動の1年であった。そんな1年の最後をしめくくるアップデートはいったいどんな内容なのか。さっそくアップデートの詳細をお届けしよう。
なお,外伝キャラクターとなるシルバーハンターは,キャラクター作成が期間限定となり,「12月22日から1月20日のメンテナンス前までしか作成できない」ので注意が必要だ。同じく外伝キャラクターであるダークアベンジャーも同様で,1月20日以降は作成できなくなるので注意してもらいたい。今後,外伝キャラクターはアップデートやキャンーペーン期間などのタイミングでのみ作成可能になるとのことだ。今回のアップデートでシルバーハンターを作っておくのがいいだろう。
空中からの華麗なスキルの連打で敵を倒していく新クラス「シルバーハンター」
新クラスのシルバーハンターは,2015年2月に実装された「ダークアベンジャー」と対になる外伝キャラクターだ。闇の力により強力な力を得たダークアベンジャーだが,なかには闇に取り込まれて暴走してしまう者も出てきた。闇に飲まれたダークアベンジャーを浄化できる純白で美しい魂の持ち主,それがシルバーハンターである。ダークアベンジャーをバンパイアとするなら,シルバーハンターはバンパイアハンターといった立ち位置だ。実際にゲームをスタートすると,闇に飲み込まれたダークアベンジャー達と戦うシーンから始まることになる。
アーチャー系列の外伝キャラクターということで,シルバーハンターの転職ラインは,最初からハンターに転職した状態でゲームがスタートし,レベル50での覚醒を経てシルバーハンターになる流れだ。
シルバーハンターのメイン武器はクロスボウであり,武器に神聖な力を込めて遠距離攻撃を行うヒット&アウェイスタイルの戦闘を得意とする。攻撃については,ステータスの「知力」に依存する魔法攻撃となっており,“雷属性”のダメージディーラーとして活躍することになる。
ハンター系列の戦闘スタイルとして見ていくと,アクロバット系の機動性を活かした戦い方とボウマスター系の固定砲台的な戦い方のハイブリットといった印象だ。主力スキルは地上で使うタイプが多く,攻撃力は高いものの起動時間が長めに設定されている。キャスティングのキャンセルスキルや空中から離脱できるスキルを使って,得意とする中〜遠距離の間合いをキープしながら戦うのが理想だろうか。
また,有利な状況を作るために召喚獣「ファルコン」や設置スキルの「トラップ」といった補助スキルもうまく活用したい。鷹の姿をしたファルコンは「サモンファルコン」というスキルを使うことで召喚でき,召喚を解除されるまで独自のスキルを使いながら自動で戦ってくれる。
なお,パッシブスキルの選択は,ファルコンを強化するタイプとトラップの状態異常を強化するタイプに分けられている。どちらも強力で悩ましいところだ
生成したトラップは別のスキル「トラッパー」によって前方へと投げることができる。そして,地面に落ちて設置されたトラップに敵が触れると罠が発動するという仕掛けだ。それぞれ効果が異なっているので,戦闘の状況に合ったものを選択して使おう。
シルバーハンターになると神聖な力を強化できる「シルバーフォーゼ」スキルを習得し,これを使って真のシルバーハンター形態に覚醒できる。なお,召喚獣のファルコンもプレイヤーの覚醒に合わせてシルバーファルコンになる。
覚醒中は主力スキルの再使用時間が半分に減少し,さらに空中での使用と連携が可能となるなど,大幅にパワーアップする。とくに空中でスキルを使用した場合,キャスティング時間が短縮されるので,強力なスキルを集中して敵に浴びせ掛けることができる。したがって,シルバーハンターに覚醒しているときは,空中から敵を狙い打つような戦い方が基本になるだろう。空中で使用できるスキルは数多くあるので,クールタイムが発生していない状況でスタートし,空中からの移動技も絡めることで,相当な時間空中から攻撃し続けることが可能だ。
強力な覚醒だが,ポイントになるのが覚醒状態をいかに維持するかだ。シルバーフォーゼスキルは再使用時間が通常だと120秒と長く,覚醒の持続時間は60秒である。「クラスマスタリー」に,特定のスキル(スパイラルボルト/エアリアルワイドショット/アローストーム/デルーズボルト/レイジングウィンド)が敵に“命中”するとシルバーフォーゼの再使用時間を減少するという効果があるので,これをうまく利用して戦う必要があるだろう。
ちなみに,パッシブスキルの選択では,シルバーフォーゼのクールタイムを30秒短縮するタイプと,シルバーフォーゼの発動を敵に攻撃されて止められてないように5秒間の無敵時間が付くタイプのどちらかを一方を選ぶことになる。ダンジョンなどで安定して高火力を出したいなら前者のタイプ,PvPも視野に入れているなら後者のタイプが使いやすいだろうか。
ランダム性があって飽きずに周回できる新ダンジョン「ファルシュ廃棄地域」
悪神として名高い女神ベスティネルが気まぐれに創り,そして棄てられてしまった場所,それがファルシュ廃棄地域だ。メインストーリーを追っていくとたどり着ける場所で,ストーリーも更新される。
ファルシュ廃棄地域は既存のダンジョンとはステージ構成が異なっていて,入り口が2つ用意されている。メルカ王国にある入場ゲートから「バロコの泉」か「レデガスの丘」という2つのステージのどちらかを選択して入場する。この二つのステージは固定ステージとなっているが,ここからゲートを越えた先にあるティラール辺境地は,どちらから入っても,4種類のランダムステージのうちの一つに移動する仕組みとなっている。ランダムステージはそれぞれテーマがあり,出現する敵やボスが異なっている。
また,ランダムステージでは,一定確率でランダムイベントが発生することもあるという。ランダムイベントの発生確率は難度によって異なり,魔物が追加で登場する「乱入」,該当エリアをクリアするまで一定時間ごとに落雷が発生する「災難」,一定時間魔物が強力になる「凶暴化」,ボスエリアでは,ボスがもう1体乱入してくる「乱闘」といったものが用意されている。とくに乱闘ではステージクリア後に報酬宝箱が追加入手できるとのことなのでお楽しみも増えることになる。
素材や装備品を集めるため同じダンジョンを周回することが多くなるなかで,ランダムダンジョンやランダムイベントによって,作業感を緩和するような試みが行われるわけだ。
PvPに新機軸の「バトルファクトリー」シリーズが導入される
新機軸のPvPルールとして「バトルファクトリー」シリーズが導入されることになり,その第1弾「インフィニティバトル」が今回実装される。
インフィニティバトルは,レベル90専用のコンテンツで,ランブルモードや防衛戦のような時間制で行われる1ルーム最大6人の個人戦だ。個人戦というのは,いわゆるバトルロイヤル方式の,自分以外は全員敵になる状態を指す。
通常のPvPと違うところは,バトル中一定時間ごとにモンスターが乱入してくるところだ。乱入してきたモンスターを倒すと報酬アイテムをドロップするが,これは倒した人でなく“誰でもドロップアイテムを拾える”のが特徴となっている。つまり,参加した6人は,お互い戦いながらモンスターのアイテムを奪い合うことになるのだ。報酬はバトル中に拾えるアイテムだけなので,相手を何人倒しても,逆に何回倒されても報酬の質や量が変わることはない。
また,PvPが苦手なプレイヤーへの救済措置として,3回倒されてしまった場合,次に復活するときに「非常に強力な強化バフが付与された状態」となる。これはプレイヤースキルに関係なく相手を倒せるような強力なものらしいので,モンスターが出現しないタイミングであえて倒されておくなど,駆け引きというか心理戦も発生しそうなルールといえる。
モンスターの落とすインフィニティバトル袋からは,新規断片やさまざまな農場アイテムが入手できる。無限の断片には効果持続時間が3日と10日のものがあり,10日のものはより高い能力値が設定されている。農場アイテムとして,黄金リンゴや黄金魚といった高級材料も入手可能だ。
ちなみに,インフィニティバトルは期間限定のコンテンツとなり,まずは1か月間だけテスト的に開催されるとのこと。
そのほかの細かいアップデートについても列記しておこう。
●ギルドシステム改変
今までギルドレベルを上げるためにギルド経験値を溜める必要があったが,このギルド経験値が廃止され,新しく「ギルドポイントシステム」が実装される。ギルドポイントとは,これまで各ステージやネストのクリア,ギルドミッションの達成などで獲得していたギルド経験値を変化させた新しい概念だ。ギルドシステム改変以降は,ギルド固有コンテンツ利用の際にギルドポイントが消費されるようになる。また,今までのようにギルドのレベルアップやギルド報酬としてギルドポイントを利用することも可能だ。
すでにギルドレベルを40まで上げているギルドにはギルドポイントがボーナスとして配布される。ギルドレベルが1~39のギルドは,現在のギルドレベルが+1されるが,ギルドポイントは0からのスタートとなる。
ちなみに,今後の話になるが,“ギルド(ポイント)で遊べるコンテンツ”が追加されていく予定だという。今回の改変は,今後のギルド機能の拡充に備えた準備段階のアップデートといえるだろう。今からギルドポイントを集めておくと,コンテンツが追加されたときに有利になるかもしれない。
●レベル90技巧アクセサリー実装&生産仕様変更
新規追加のレベル90技巧アクセサリーの生産には,レベル90のエピックアクセサリーを分解して得られた素材「貴金属のかけら」と「輝く技巧のかけら」が必要になる。貴金属の欠片は分解時に特定の個数(カウダ:3個/フェリス:5個/コーマ:7個/コルヌ:10個)しか得られないため,複数のアクセサリーを分解しなければ素材は揃わない。
レベル80のエピック/ユニーク等級の技巧アクセサリーは,生産に必要な技巧のかけらの必要数を減少させ,材料に一般アクセサリーは使わなくなる。また,ほぼ使われていなかったレベル70以下の技巧アクセサリーの生産は削除される。
実は来月実装予定のアップデートでは,スキルレベルMAXまで習得した状態で技巧アクセサリーを使ってスキルレベルを上げると,スキル威力が大きく増加されるように改修される見込みだ。こちらも今後のアップデートに向けた準備段階といったところだ。
●竜珠強化+12まで拡張
現状で竜珠は+10まで強化できたが,今回のアップデートで+12まで拡張されることになった。+11以上から竜珠アイテムの強化能力に「FD」も追加で適用される。強化に必要になる「上級レビス」は,主に新規追加のファルシュ廃棄地域で入手可能だ。
●ダメージメーター実装
自分の戦闘スタイルを見直すことができる有益な機能ではあるが,クラス間のバランスや装備やプレイヤースキルの違う個人の力量などが明確に数値化されることに対して,運営サイドとしては導入するべきか悩んだそうだ。結果としては,ダメージメーターで計測される数値は,自分だけしか見えない個人情報であり,プレイ改善につながる有益なデータが取れるということで実装に踏み切ったようだ。
以上が12月22日に導入されるアップデートの概要である。新クラスのシルバーハンターを筆頭に,ダンジョンやPvP系のコンテンツが追加や細かい仕様の変更も行われる盛りだくさんな内容だ。
シルバーハンターについては,ジャンプして空中で使えるスキルを順番に使うだけでも強力かつ見栄えのするスタイリッシュな戦いが行うことができることもあって,初心者やこれからドラゴンネストRを始めようと思っている人にもオススメできるクラスに仕上がっている。恐ろしく射程の長いスキルで先制し,地上にトラップを仕掛けて牽制しながら空中戦を制するといった,三次元的な戦い方も可能なので,プレイヤースキルの高い熟練のプレイヤーが扱えばPvPにおいても存在感を出していけそうだ。
冒頭でも述べたように,シルバーハンターは期間限定で作成できるキャラクターとなっているので,この機会に純白が眩しいシルバーハンターの優雅な姿を自分の目で確認してみよう。
「ドラゴンネストR」公式サイト
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