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ネクソンが「みらいクリエイターズプロジェクト」の第2回を開催。プロジェクションマッピングのクリスマスツリー制作イベントをレポート
ネクソンとIT×ものづくり教室「Qremo」が共同で発足した「みらいクリエイターズプロジェクト」は,IT最新技術やプログラミングなど,子供達が興味を持っていたり,得意だったりする分野をサポートし,未来のクリエイターとして育てていこうという社会貢献的なプロジェクトだ。今回は,2014年9月に行われた「scratchでメイプルストーリーのミニゲームを制作しよう!」に続いて2回目の開催となる。前回同様,小学校3年生から中学3年生の参加者約20人が集まり,ツリー制作に奮闘したイベントの模様を紹介しよう。
今回のテーマは,ディズニーランドや東京駅など,さまざまなイベントで行われて話題を呼んでいるプロジェクションマッピング。本来は,立体物の形状にぴたりと合うように加工した映像を投影する映写方法だが,今回の企画は子供向けということもあってか,クリスマスツリーのCGを作り,それをプロジェクターで平面のツリーへ投影しようという企画となっていた。
最初に参加者達が分けられた5つの班には,それぞれ「メイプルストーリー」「マビノギ」といったネクソンのタイトルが振り分けられている。マビノギのテーブルではマビノギのキャラやCG,サウンドなどが使用できるといったように,テーブルごとに違った素材でツリーを飾り付け,個性を演出するといった仕掛けだ。
ネクソンの制作スタッフやQremoのスタッフの指導の元,iPadを使ってツリーのCG制作に入る参加者達。最初こそ操作に手間取っていたものの,iPadで直感的に操作できることもあってか,ネクソンスタッフが「僕が作業を覚えたときよりも3倍早かったです(笑)」と舌を巻くほどのスピードでツリーを作り上げていく参加者も見られ,これがデジタル・ネイティブ世代の力ということなのかもしれない。
クリスマスツリーのCGが完成したら,次はiPadからMacBookへデータを移して動画制作に入る。個人差はあるが,1人につきだいたい5枚のツリーを制作して,これをつなぎ合わせて動画にする作業だ。もちろんここも,参加者自身の手で行う。ツリーとツリーのつなぎ目にトランジション(切り替え効果)を入れて綺麗にツリーをつなげたり,エフェクトやサウンドを組み合わせて豪華な動画を作ったりする様子を見て,ネクソンスタッフは「音楽にフェードアウトを組み込んだり,曲のつなぎ目を気にして調整するなど,まるでプロフェッショナルのような使い方をしていて,こっちが教えられているようでした」とコメントしていた。制作はスムースに進み,約2時間ほどでクリスマスツリーが完成した。
オフィスツアーを終えた後は,いよいよクリスマスツリーの発表会。プロジェクションマッピングでクリスマスツリー型のパネルに映し出されたツリーは,それぞれ工夫が凝らされており見事なできばえだった。ツリー観賞後,子どもたちからは「プロジェクションマッピングを見たことはあったけど,自分で作るのは初めてだった。緊張したけどうまく作れてよかった」などの感想もあり,大きな手ごたえを感じられたようだ。
なお,今回のイベントで制作されたプロジェクションマッピングによるクリスマスツリーは,ネクソンスタッフがブラッシュアップをかけて,後日,フェイスブックやYouTubeなどで鑑賞できるようになるとのことだ。
第1回に引き続き,第2回となる今回も多数の応募があった「みらいクリエイターズプロジェクト」は,第4回までの開催が予定されている。普段,目にとまることや話しに聞くことがある先端的なデジタル技術や,ゲームを制作するスタッフに直接触れられる機会はそう多くない。ゲームのみならず,先端IT技術に興味のあるお子さんを持つ親御さんは,ぜひ参加を検討してみてはいかがだろうか
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