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GCにBlizzCon,ビッグなゲームイベントが続く2009年夏は,ちょっとメディア泣かせ?
昨年は「来場者数,ついに20万人を突破!」と順調な拡大を続けているように見えたライプツィヒGCの突然の凋落にちょっと驚くが,ともあれ,なにぶんまったく新しいゲームイベントなので,どうなるものかよく分からない。
E3に参加しなかった欧州系の中小メーカーの新作が大挙して登場するかもしれないというわけで,ケルンGCに対するメディアの期待度も高い。
ところで,このケルンGCの開催日を聞いて,おやっと思った人はきっと,この時期海外に出かける予定があるBlizzard Entertainmentファンに違いない。話の展開が強引かなと思いつつ続けると,Blizzard Entertainmentが主催するファンイベント,BlizzCon 2009が8月21日と22日の2日間にわたって,アメリカ,カリフォルニア州アナハイムのコンベンションセンター(Anaheim Convention Center)で開催されることが決定しており,つまりケルンGCとBlizzConのスケジュールが被っているのだ。
2005年に第1回が開催されたこのファンイベントは,「World of Warcraft」や「StarCraft」といったBlizzardのタイトルで遊んでいるプレイヤー達が一堂に会して楽しめる場を提供しようとして始められたものだが,毎年回を重ねるごとにスケールアップし,さらにはBlizzardが開発中の新作情報が,世界に先駆けて公開される場所ともなっている。
そのため,ゲーマーだけでなくゲームメディアにとっても外せないイベントとなっており,しかも今年は,「StarCraft II」「Diablo III」といったビッグネームの新情報のほか,まったく新しいMMORPGと噂される新作発表の可能性が高いというオマケつきだ。
百人単位の取材チームを世界各国に送り出せるメディアもあるだろうが,少数精鋭主義(「少数には違いないが精鋭かどうかには触れないでいただきたい主義」の略)を取る4Gamerとしては,なんとメディア泣かせの日程かと思えてならない。
ついでにいうと,ケルンGCの直前からはゲーム開発者会議であるGDC(Game Developers Conference) Europeが始まる。カナダ,アメリカ,中国といった世界各地で開催されるGDCだが,ドイツのケルンでは8月17日〜19日にかけて行われる予定だ。3月にお伝えしたサンフランシスコのGDCと同じく,会場には多数のゲーム制作者が集まり,講演や発表などが行われる予定だ。ビジネスよりの話からプロジェクト管理,そして最新技術からアイデア捻出の方法まで,テーマの幅は広い。
幸か不幸か,ライプツィヒがそうだったようにGDC EuropeとGCの会場は同じで,この二つを合わせて「ケルンイベント」と呼んでいるメディアもある。
以上のようなわけで,この夏,世界中のメディアが西に東に取材合戦を繰り広げることになるだろう。我々は青ざめるが,読者の皆さんは,ぜひエアコンのきいた涼しい部屋で,盛りだくさんの最新ゲーム情報をお楽しみいただきたい。なんてうらやましい!
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